片山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年8月27日

(令和元年8月27日(火) 10:52~10:57  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 今日は2件御報告があります。まず、前回も申し上げましたが、第7回アフリカ開発会議(TICAD)のサイドイベントに出席いたします。これは、最初から私も関わっているものでありまして、明日の1時45分から、国連人口基金(UNFPA)、アフリカ連合(AU)、開発のためのアフリカ大統領夫人組織(OAFLAD)、この三者の主催による「アフリカにおけるジェンダーに基づく暴力をゼロに!―ともに、実現へ―」という非常に強いメッセージのテーマのサイドイベントが行われ、そこにパネリストとして出させていただきます。
 当日は大統領夫人だけではなくて、大統領御自身も何名かお越しになるということで、このテーマは女性に対する暴力の根絶ですから、アフリカにおいては考えられないような状況もまだあるということが実際に言われてきております。日本が積極的な議論をして、この件についてイニシアチブを執ってきていること、我々自身も国内でいろいろ動いていること、安倍総理がIMPACT10×10×10やG7の中で積極的にリーダーとしてこの女性暴力廃絶の問題で引っ張っているということを私たちは活かさなければいけないという気持ちで取り組んでいきたいと思います。
 もう一つは、8月29日に長野県を視察させていただきまして、長野市で阿部知事と会談し、それから、飯田市におきまして、リニアが通るところでございますから、地方創生の現場を見て今後の対応を考えていくということです。

2.質疑応答

(問)サイドイベントの件でお尋ねします。女性に対する暴力の根絶に関して意見交換をされるかと思うのですが、特に力を入れていく必要があるとお考えになっている部分というのはどういうところか、具体的にお聞かせいただければと思います。
(答)このTICADにおける日本の取組の中で、いわゆる社会、ソーシャルという問題がありまして、この中で「質の高い教育」というのがあるのですが、その中に今回初めて「ジェンダーに基づく暴力根絶のための人材育成」というのを入れていただきます。
 つまり、各国が発展していく中で、女性を取り巻く因習的なものも含めて暴力的な環境があるのであれば、それをいかに是正していくかということは、ある程度社会教育をして人材を育成していかないとできないと思います。これを日本が今回打ち出していくということでございまして、これは初めてのことでありまして、横浜行動計画2019の中にも新たに1項目を入れます。このパネルができたことによって初めて入れます。これは今までにないことです。ですから、暴力根絶をやるということは、掛け声はもちろんしなくてはいけないのですけれども、それを各国政府が制度として仕組んでいかなくてはなりません。それを要請する行政官がいなくてはならないのですが、まだできていない状況ですから、先進国の中でこの問題に熱心である我々が支援するということを初めて打ち出すということです。

(以上)