片山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年7月29日

(令和元年7月29日(月) 16:01~16:07  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし。

2.質疑応答

(問)先週開かれました全国知事会議についてお伺いしたいと思います。地方財政に関して出された提言で、東京都の小池知事の要請によって、案の段階では入っていました「東京一極集中の是正に向けた地方創生の取組みをより強力に加速化させることを強く要請する」との文章の「東京一極集中の是正に向けた」という部分が削除される文言の修正がありました。政府は、地方創生の促進に向けて、東京一極集中の是正が必要だという考えで施策を進めていると思いますが、今回の知事会の対応について、担当大臣として御所感があればお伺いしたいと思います。
(答)まず、御質問があったので、知事会の全体を見てみますと、全体を通しては、我々は知事会のコアメンバーに入っていただいて、まち・ひと・しごと創生基本方針を作っているので、過度な東京一極集中を是正するんだと、地方における人口減に対応するんだということで、一貫した精神が貫かれてるので、そこは全然変わらないと思ったのですが、税制改革の部分で、去年、大変なバトルがあって、東京都側は負けたわけですよね。私もその気持ち分かるんですよ、一議員として私は東京都連の役員もやってますから。だけれども、それは国全体の大局観としてああいう形になったのでね。そこは政治的な意味で何かおっしゃりたかったんだろうなと想像しますが、小池知事に良く読んでいただきたいのは、我々の地方創生というのはSDGsの概念に基づいていて、それはオリンピックも全部貫いているユニバーサルな基準なのですよ。ですから、東京にはオリンピックを呼ぶような国際都市として、更に国際都市ランキングを上げて頑張ってほしいと。
 ただ、過度な一極集中は東京自身のためにもならないんですね。それは、首都直下地震対策法の議員立法としての起草者は私自身ですから。そのことは東京都が一番良く分かってらして、あと、急速に高齢化していくことが今集まっている人口の中でも分かっていて、それを全て域内で面倒が見られるのかというと、それも難しいことも良く分かっています。そういう土地柄ですから、そんなことも含めて、東京と地方の対立概念ではない、一緒にこの超少子高齢化をサバイブするための国家的な概念がSDGsと一緒になった地方創生、そこが我々の基本方針にはしっかりと書いてあるので、是非読んでいただきたいと思いますし、知事は国家戦略特別指定区域自治体の長の一人で、よくお会いするので、そういうことですよ、というのはお会いすることがあれば言っておこうかなと思います。
(問)小池知事と本件に関して何か意見を交わすような場を、大臣自ら作っていきたいというような思いは、今のところはないということでしょうか。
(答)私は、東京も首都圏も自分の地盤にしておりますので、いろいろな大きなフェスティバルに呼ばれまして、実はよく知事とは顔を合わせています。この間も台東区のフェスティバルで御一緒して、「バス乗らないの」って言われたんで、「いや、バス乗らないで選挙応援行きます」って言ったんですけど。お会いすることはあるから、そのときには、まあまあ、天下の都知事がそんな細かいこと気にしないと、財源取るんだったら、京都とか、福岡がやってるようにね、宿泊税取ったり、東京っていくらでもできるんですけど、私は歴代の知事に提言していますけど、やった人いないんですよね。石原さんぐらいかな、理解したのは。その後はあんまり長くいなかったんで、歴代の都知事って。要するに、東京だけは抜本的な強靱化とかに自分の財源を取れるだけの力がありますからね。やるんだったら、いわゆる今回の特別法人事業税、お悔しいだろうけれども、そういう小さいことではなくて、大きなことやればみたいな話は時々、猪瀬さんにもしたことあるし、石原さんにもしたことあるんですけれども、そういう話ぐらいはしても良いかなと思いますけど、このためにね、言うほどの話じゃないですよ。
 というのは、知事会の御提言は、知事会には委員長という職の方がたくさんおられて、私のところに今シーズンだけでももう3人ぐらい、女性活躍は山形県知事など、各々の提言持ってこられるんですね。それをきちんと聞いて、お話ししないと怒られてしまうのですよ。知事会は立派な組織だから、だから、ここに一言入っているからといって、全体の税制をやってるのは富山の石井さんだから。石井さんとはもう本当にしょっちゅう話してるし、この間も富山でほぼ一日御一緒でしたから。全体としてのコメントをしないと怒られてしまうのですよ。だから、カジュアルな場で会えば、言っても良いかなぐらいは思いますが、あくまでそこまでじゃないと、この文章ではおかしいですよね、逆に。そう思います。

(以上)