片山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年7月23日

(令和元年7月23日(火) 11:29~11:38  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 明後日7月25日の11時から「多様な困難に直面する女性に対する支援等に関する関係府省連絡会議」の第1回会合を開催いたします。
 これは、この場でも何回も御説明をして、皆さんからもいろいろサポートも頂いたり、御意見も頂いた「すべての女性が輝く社会づくり本部」の「女性活躍加速のための重点方針2019」を決定した6月18日に、DVを始めとする複合的な困難により社会的に孤立し生きづらさを抱える女性に対する支援は、政府一体となって推進していこうと新たに決めましたが、これに対応する会議でございます。古谷内閣官房副長官補を議長といたしまして、内閣府、警察庁、法務省、文部科学省、厚生労働省などの局長級を構成員とする関係府省連絡会議を開催すると決めまして、安倍総理からもその場で「女性に対するあらゆる暴力の根絶を目指し、政府一体となってDVをはじめとする多様な困難に直面する女性に対する支援を、今後、抜本的に強化していく」という御発言をいただいたということでございます。
 この重点方針では、「DV等の被害者のための民間シェルター等に対する支援の在り方に関する検討会」、私の下でやってまいりましたが、この報告書を踏まえた施策をあちこちに盛り込んでおりまして、その中で、心理の専門職等によるメンタル面のケアの強化、それから母子一体型の支援、児童虐待対策との連携、メール、SNSなどを活用した相談、一時保護後の切れ目ない総合的支援などの重要性というのを、明記をしているところでございます。
 明後日行いますこの連絡会議において、こういった観点を踏まえて、民間シェルターの支援の在り方ですね、これは概算要求にきちっと上げていくことになります。それを嚆矢(こうし)として、DV、性犯罪、あらゆる形のハラスメント等の、本当に多様な困難に対応するために各府省が連携して、漏れがないようにする、切れ目がないようにする、さらに、その施策も充実させるということでやっていくためのものでございまして、当面は概算要求がすぐに来ますので、そこに向けてやっていきますが、年末を目途に、政府一体となった包括的かつ抜本的支援の強化政策パッケージをまとめることにしております。その後も、もちろん常設していくことになると思います。
 詳しいことは男女共同参画局にお聞きください。

2.質疑応答

(問)政治分野における男女共同参画推進法が成立して初めての大型国政選挙となりました参院選の投開票の結果で、女性当選者が過去最高だった前回と並ぶ28人となりました。男女共同参画担当の大臣として、受止めをお願いします。
(答)立候補者が多かったときにもコメントしたんですが、これはすばらしいことで、我々は今までもこれからも各政党に丁寧に、かつ根気強く働き掛けをしていくということでございます。
 28人当選で、参議院において、非改選組を含めた割合が22.9%になったということで、過去最高ということでございます。アメリカと比較してもですね、上院が今、25%なんですよね。日本は22.9%まで来たということは、そこはあまり変わらなくなったという意味で、もっと多いところはたくさんありますが、上がってきたということでございます。
 多様な意見が国会の議論に反映されて、様々な意味で政策が充実し、国民のお役に立つようになれば非常によろしいなというふうに思っておりますし、これを機に、この後の選挙につきましても、各政党に御協力いただいて、政治分野への女性の参画の拡大を目指してまいります。
(問)今回、女性候補は男性候補に比べて当選した割合が低かったことも指摘されていますが、何か課題として感じられたことなどありましたら、お願いします。
(答)票ハラとか立候補ハラとか、立候補しづらいという議論されていました。これは、私も国会でお答えしたように、女性で政治を目指す者、今この任にある者はみんな経験したことがあると思います。そういう部分は、先ほどの多様な困難の直面と同じで、徹底的に取っていかなきゃいけないと思うんですね。ただ、選挙につきましては、私も全国随分回りましたけれども、男性・女性によるものは、たくさんある要素の一つにあるかもしれない程度であって、一様化はされてはいないと思います。
(問)昨日ですね、吉本興業の岡本社長が会見されてですね、いわゆる闇営業問題が国民全体で、議論が今話題に上っています。地方にもですね、吉本は支社があったりして、全国的にも吉本がいろんな活躍してる場面、多かったと思うんですけれども、今回の問題についての御所感とか、御影響どのようにあるか、国務大臣としてのお考え、伺えればと思います。
(答)私の所管として申し上げられるような論点はまだ確定していないので、例えばここで言われているお給料の取り分問題でね、女性が明らかに異常に差別されてるとか、そういう話になったら、これはお答えしなきゃいけないと思います。給料一般のことも明確になったら、多分これは厚労大臣がお答えになると思いますが、まだちょっとそこまで来ていない状況なので、オフィシャルにはお答えは差し控えます。
 ただ、私は、今はしてないですけれども、去年の夏までか、マネジメントをある大手さんに委託して、バラエティーにたくさん出ておりまして、この10年間で、さんまさん、ダウンタウンさん、ナイナイさんを含めて、多分十何回か御一緒してるので、影響は注視します。ただ、今の時点では何か確定的に分かって、国務大臣として対応しなければならないという状況にないので、そういう意味でのコメントはできないですね。
(問)何か率直な御感想とか、もし1つ2つでもありましたら、いかがでしょうか。
(答)一国民としては、すっきりしない、喝っていうことじゃないですか。でも、それは一国民としての感想で、政府としては言えることはないです。

(以上)