片山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成31年3月1日

(平成31年3月1日(金) 8:35~8:41  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 今日は2件御報告が、私の方からあります。
 1件目は、一昨日の2月27日に、働く女性との本音をぶつけ合う会合@大臣室第1弾ということで、子育て支援の団体の方、全国保育士会の会長さん、副知事まで経験された学校教育現場と自治体の経験者の方、女性の外科医の方、さらに、企業の中で女性が割と多い職場、生保さんとハウスメーカーさんの方ということで、本当に本音をぶつけていただきました。保育士の処遇や社会的評価が今でもこのように具体的に低いとか、また第一線に出ている割には、看護師さんと同じような保健衛生上のプロテクションがないとか、それから女性外科医の方の勤務状況は、私たちもちょっと本当に愕然とするほどいまだに過酷で、これはやはり今までの働き方改革で出されたものではまだまだ生ぬるいなと感じました。また、教育や意識の啓発とか、女性リーダーを各社でより育成する方向については、これは私たちが取り組んできた女性リーダー育成事業のようなことも非常に有用だし、仲間がいるというふうにそのリーダーを目指す女性を集めて、グループを作って意識啓発することの有用性というのも非常に高く評価されました。今後、3月中旬に、今度は女性経営者で、企業のトップで初めてこういう形で出られる方もいると思いますが、女性が上司になると、女性が男性も女性も使うという枠組みの中で、女性活躍をどうするべきかというのを、第2弾として開きたいと思っております。これが一つ目です。
 二つ目は、第2期の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の検討のために、「地域経済社会システムとしごと・働き方検討会」、それから「地方創生×全世代活躍まちづくり検討会」という二つの検討会を立ち上げます。既に第1期の成果の検証会を含む三つの会議をスタートさせているのですが、東京大学大学院の松原教授を座長としする「地域経済社会システムとしごと・働き方検討会」、それから北海道総合研究調査会の五十嵐理事長を座長とする「地方創生×全世代活躍まちづくり検討会」という二つの検討会を立ち上げることにいたしました。既に立ち上げた三つと並行するとこれは五つになるのですが、いずれにしても、今回の総合戦略の方向性というのは、5年に一度の改訂となる非常に大きいものなので、積極的に基軸を出してもらいたいと思っております。

2.質疑応答

(問)スーパーシティ構想の実現に向けた法整備を進めるとおっしゃっていますけど、進捗状況をお聞かせください。
(答)まだ法制局と最終的な詰めを行っていると聞いておりますが、まあ近いと思います。近いというか遠くないと思います。
(問)先程の働く女性との意見交換会なのですが、長期的に何か提案を取りまとめたりですとか、何か長期的なビジョンがあればお伺いしたいのと、前回おっしゃっていた旧姓使用の拡大について何か意見が出されたのかというのを。
(答)女性活躍加速のための重点方針が毎年出ます。今年はW20やWAW!なども開かれますが、やはりまだ日本は総合ランキングで女性活躍度が低いということは認めざるを得ないし、それから202030(ニーマルニーマルサンマル)というんですか、その目標も非常にハードなものも多いです。率直にその現実を認めて説明しなければいけない特別な年ですから、やはり女性活躍加速のための重点方針にも、今までこんなことは無理だよなみたいに思っていたところも、きっちりと入れていきたいと思っております。
 旧姓使用の問題については、いろいろな業界でまだそれがあるので、昨日もお話が出ましたけれども、保育は業界代表だからその方が、もう既に規制改革会議で上がっている問題について、全くそうですと言えばそうなんですけれど、他の方は業界代表としてではないのですが、きっかけを提示していただきました。

(以上)