片山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成31年1月8日

(平成31年1月8日(火) 11:15~11:28  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)今日から中国に視察に行かれると思いますけれども、改めて視察の意気込みをお伺いできますでしょうか。
(答)今回はスーパーシティの視察ということと、それから今年は日本が大きな国際会議の開催ホスト国でございまして、WAW!やG20も開催いたしますので、中国の女性のトップにお会いして色々なお話をしてくる予定です。この大きな二つの重要な目的があるので、しっかりと機会を生かしていきたいと思っております。
(問)そのG20の開催に合わせて、その女性の関係のトップの方ともお会いするということなんですが、具体的にどのような方に会われて、どのような話をされるのか、G20に向けてどういうことを確認されるのか、お願いします。
(答)今回、中国大使とも色々お話をして、こちらの程大使と、それから向こうの大使ともお話しして、初めて中華全国婦女連というところを受入れ先にしていただきました。
 というのは、中国はお国柄として男女共同参画担当の役所とか、その担当の副総理はいらっしゃらないんですよ。社会主義国家ですから、完全平等でなくてはならないわけですから、そもそもそういうポジティブ・アクションを前提とした役所の組織は普通、社会主義国家はあまりないんですが、G20をされたとき、あるいは色々な国際会議で女性の会議は、中国は主催しているんですね、北京会議も含め。そういうときにはこの婦女連のトップが出てこられている。議会の方から行ってもトップにお会いになるような方なんですね。
 ですから、全人代の副委員長も兼ねている中華全国婦女連合会、中華婦女連という略称がありますが、その主席の沈躍躍(ちんやくやく)さんという方が国際社会で中国が女性問題で出てくるときの組織のトップです。
 その方とお会いして、今年の前半の様々な会議の運びをさせていただくのと、この組織が緊急にこの数年間中国で非常に女性について、押し上げるような組織を作って、効果を挙げておられるということを聞いているんですが、その実態を我々日本側はあまり存じ上げないわけですね。
 私も1月には何とか第1回目をということで、DVシェルター、あるいは女性の、ある意味、駆け込み寺ですね。そういった意味でのポジティブ・アクションがまだまだ日本では足りないので、そういった懇談会を作ろうということで、既に申し上げているわけですが、徹底的に中国全土でそれをやっていらっしゃるようでございます。
 それから、乳がん検診なんかも日本は割合が低いというので問題視されているんですが、これも昨日の経済界の会合で、日立の中西さん、経団連の会長ともお話ししたんですけど、もっと受けやすく、やりやすくならないのかなというのはみんなの願いですから、それもこちらが音頭を取って、急激に乳がん等の検診受診率がほぼ9割、あるいはそれ以上という状況を達成したとの報道もあるらしいんですね。これは、中国はまだ国全体としてG7じゃないですからね。考えられないような高さなんですよ。
 なぜこういうことができるのかとか、どのように実施しているのかとかいうところは参考になる部分もあるので、非常に広範な部分についてお話を伺ってくるのと、あとは、杭州では実務のトップであり、もともとソフトバンクから行っていらっしゃる方ですけれども、アリババでまさにスマートシティのキャッシュレス化の全てを握っている方にお会いする予定です。今、米中でいろいろ5G問題とかありますけど、中国の方で何を考え、どのように展開されるのか。技術的な問題はどうなのか。一番重要なことは、日本としてはやはりサーバーローカライゼーション、日本側の個人情報の保護ということがないと、当然なかなか連携もできないわけですけど、それをどう考えているのかなど、実務を含めて聞いてこようと思っております。
 あとは、去年ですか、以前の経企庁の次官級に当たる寧吉喆(ねいきってつ)さんという方に会う予定です。国家発展改革委員会の副主任であるとともに、国家統計局の局長で、内閣府の経済財政部局との定期協議を昨年久しぶりに再開して、そのときにも来日された方ですが、全体の経済計画のようなこととともに、中国が第4次産業革命についてどういう方針で臨むのかということと、いわゆる北京の近郊に作られようとしている未来都市についても、この方が責任を持ってお話しいただけるということなので、その展望を伺ってこようと思っております。
(問)収支報告書の関係で、去年12月の会見で年末年始に掛けて事務所の体制強化されるとおっしゃっていましたが、どのような形になったのか教えてください。
(答)まず、第1弾の強化を行いまして、今月から、今までも会計帳簿は当然保存しているわけですが、全てのものを月次で某全国展開されている税務組織に全部委託をして、月次ごとに全て電子化する。
 ですから、1円領収書を突然と言われても、すぐにできるような状態を1月から毎月、作っていくという形で、入りと出の全ての経理を外注して、持ち帰ってもう一回うちの方でチェックするということを毎月毎月やれば、そのずれも少なくなると思います。
 それから、これはまだ検討中ですが、少しシニアな人を増やすとともに、経験者だった、今、民間で仕事されている方にも参与として戻っていただいて、時々来ていただいて、漏れがないようにするということで、1月一杯に若干そのシニアの方と人数の方の両方をちょっと上に上げたいと考えています。
(問)そのシニアの方を増やすというのは、具体的には経験者ということなのか、どういった方なのかということが1点と、人数を増やすというのは具体的に何名から何名に増やすかという、具体的な人数が分かればお願いします。
(答)具体的な人数はもういろんな方が手伝いに入っていただいたりしていることを数えるのは難しい。公設秘書というのは3人しかいませんから、人数が増えたというよりは、経験がいろんな意味で長い方でないと、やはりいろんな判断は難しいということが分かりました。経験、様々な幅を上げるということで、人数は増えるとしても1名ぐらいかなと思いますが、ただ、経理の実務をほとんど外に出すわけですから、それを考えるとかなり分厚い体制になるかと思います。
(問)今年初の閣議ということで、今年の抱負について、お聞かせいただければと思います。
(答)今年は晴れやかな伊勢参拝でも総理が年頭おっしゃられたように、明日の日本を切り開く非常に重要課題のある年でございます。
 特に、本日も乾杯がその閣議後にあったんですけれども、前半、大変重要スケジュールがひしめいている年で、これだけひしめいている年は珍しいということで、相当気を入れて内閣一致団結して頑張らなければいけないと思います。
 また、私どもの方もまとめていかなければならない課題が非常に多く、その一つが地方創生の次期戦略を事実上作っていくということでございます。これについては、中枢中核都市というところと、UIJターンというところまでは昨年末にある程度まとめができて、今年はそれをやっていくんですが、更に今年は第4次産業革命を引っ張る実装都市のスーパーシティをより実現に近付けて、2030年、2040年の在りたき未来はこれだよというのを作るとともに、今回20万人規模の都市については、かなりの方向性が示せたんですけれども、日本には3万人以下の市町村が非常に多くあります。そういったところも日本の歴史、伝統、文化を踏まえ、中山間地でもいろいろなアイデアを出して頑張り、あるいは水産の町であったり、あるいは416ございます有人離島ですね。こういったところを次世代にコミュニティとして引き継ぐのが、私たち日本の政府の課題だと思いますので、そういったミニコンパクトな伝統文化あるコミュニティを、AIも活用しながらどうやって温かい、人が暮らしやすいコミュニティとして維持するかというのも、一つ大きな課題と思います。その両方は非常に違うようですが、同じ部分があると思うんですね。人のコミュニティとして、人間の生活というアートですね。そういう部分をどのように捉えるかということだと思うので、有識者の方の御意見もしっかり伺いながら英知を結集してやってまいりたいと思っております。
 それから、G20開催国でございますから、日本においてまだ女性活躍の様々なKPIが低いということも踏まえながら、これをいかに挽回して、更にもっと発展的に打ち出せるかという良いチャンスですので、そのことについても一つ打ち出しをしていかなければならない年だというふうに思っております。
(問)今年予定されている皇位継承の儀式の中で、「剣璽等承継の儀」について、片山大臣が明治以降では女性として初めて、しかも、今回唯一参列する見通しとなっていますが、これについて受け止めをお願いします。
(答)今般の「剣璽等承継の儀」につきましては、「天皇陛下の御退位及び皇太子殿下の御即位に伴う式典委員会」というのがあって、今後詰めていくと聞いておりまして、私は担務外なので、申し訳ないですけどコメントは差し控えさせていただきます。

(以上)