片山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成30年12月28日

(平成30年12月28日(金) 11:46~11:54  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 私の方から冒頭、中国出張について申し上げます。
 来年の1月8日から10日に今後の地方創生や男女共同参画社会の実現に向けた取組に生かすため、中国の杭州市と北京市を訪問いたします。杭州市では、これはスーパーシティについての取組が実装で進んでいる代表的な市の一つでございますので、その先進事例を視察します。また、北京市では、国家発展改革委員会というのが、こういうビジョンをやっている企画部門ですが、そこの大臣級の方、それから、男女共同参画、女性活躍推進の方の私どものカウンターパートは、役所ではなくて、中華全国婦女連合会でございまして、トップは国務委員級の方ですが、前回の中国でのG20のときもこの方がW20の主催者代表でしたので、その方にお会いして、来年は日本でW20とWAW!もございますから、我々、主催国側になりますので、お話をするとともに、最初に上海から入るんですが、上海ではバリバリの、売上げ何千億円級の女性経営者が、中国はどんどん出てきていますから、女性経営者の方々との意見交換もさせていただきます。
 詳細につきましては、地方創生推進事務局、内閣府男女共同参画局の双方の御担当者にお問い合わせください。

2.質疑応答

(問)杭州市の視察のことでお伺いしたいんですけれども、杭州市はAIを本格的に導入して、無人コンビニとかの取組とかも進んでいるというふうに今までも説明を受けていますけれども、特に杭州市で大臣が見たいというふうに考えていらっしゃるのは、どういう取組なのかお伺いできますでしょうか。
(答)まず私たちが想定しているスーパーシティの中にキャッシュレス経済があって、ある意味、相当先に行ってしまっている部分なんですね。ですから、キャッシュレス経済、ショッピングモール、全無人ショップのようなところを、もちろんきちっと見せていただくし、それから、無人レストランみたいなものがあるらしいので、それがいかに快適なものか、あるいはそうじゃないのかということです。その辺が中心です。
 あとは全体の交通管制については、竹中座長なんかもしょっちゅうおっしゃっていて、日本からもたくさん視察に行っていますけれども、15分以上時間が短縮されている実態、交通を管制しているカメラ、センサーというものがどういうもので、どうやって採用されて、実際には一覧性がどのようにあって、どのぐらいのスピードで分かってしまうのかとか、驚異的な速さで分かっちゃうみたいですけど、何か事故があっても、原因もすぐ分かって、渋滞もすぐ解消されるというような状況の都市運営のようなので、その辺を見たいと思います。
(問)今日は年内最後の閣議となりましたけれども、総理からこの1年を振り返るような御発言があったら教えていただきたいのと、あと大臣も就任されて、この年末までを振り返られて、コメントをいただければと思います。
(答)閣議や閣僚懇の発言は、私どもから普通、御紹介しないんですが、全く次元が違うレベルとして、当然なんですけれども、年末年始に大雪とかなりの荒天が予想されます。これについて、国内にいる全閣僚はもちろん非常事態に備えて、いつでも参集して、きちっと対応できるようにならなければならないですし、私の場合は地方創生ですから、大雪の状況等をきちっと気を配って、緊張感を持って、この年末年始は過ごさなければいけないということだと思います。
 あとは、政権の6年というところでおっしゃられていたことに尽きると思いますし、私も内閣府、内閣官房の大臣として入ってみて、非常に実感したのは、日本政府がずっとたどってきた方向としての、ニュー・パブリック・マネジメントであったり、あるいは官邸主導、政治主導の政治手法というのを第二次安倍政権は、最もフル活用をしているし、内閣府、内閣官房に大変人材も集めていただいているというのを、丸3か月仕事をして感じましたので、ここで企画を出すと、本当に皆様のために物事が進められるなという実感があります。地方創生においても、今回は、この間、御発表したような中身でしたけれども、来年に向けて設定を、地方の皆様の御意見を本当に隅々まで聞いて、やっていけば、それは確実に実行に移せる形ができているし、規制改革も1年10か月のちょっと空白がありました、率直にありましたが、急に11月から動きましたので、来年2月から新しい玉を出していきたいと思っていますし、特区は規制改革と相まって、スーパーシティという形で国家戦略特別区域諮問会議でも方針を決定できましたので、これは今の米中5G戦争の中では日本が久しぶりに後発のメリットをとって、一歩前に出られるチャンスにならなきゃいけないと思っていますし、そういうことが短期間にできるというのは、この内閣府、内閣官房にそういう権限や人材をある程度、集めていただいているからできるんだなと思っております。
(問)少し関連するんですが、この1年間を振り返っていただいて、大臣御自身、ここは良くできたなというところと、もう少しこうすれば良かったなと、何か反省されるような部分があれば、それぞれ教えてください。
(答)この1年ということになりますと、最初の9か月は政調会長代理で、かなり広い分野を持っていまして、被災地も全部見て回りましたし、それから、今はまだ最終的に討議を続けておりますけれども、人生100年時代の全世代型社会保障の国、地方、あるいは利用者間の負担の問題、いろいろ方針を打ち出した後の調整みたいなこともやってきたので、そしてまた違う担務をいただいて、大きな切替えがあったので、1年をまとめるのはなかなか難しいと思います。来年になって、振り返って、まとめができるのかなという感じがしています。
(問)閣議の発言での関連なんですけれども、年末年始、天候が荒れるので緊張感を持ってとの発言は、総理からの御発言だったのでしょうか。
(答)それは当然、そういう話でということですけれども、我々は閣議後の発言とかを引くことができないので、そこはちょっと御勘弁をいただいて、ぼかさせていただきます、すみませんけど。カギ括弧の説明ができないので、それは当然のことですということで、お話をさせていただきます。

(以上)