片山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成30年12月14日

(平成30年12月14日(金) 11:45~11:58  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 本日は、3件御報告があります。
 12月15日土曜日、明日ですが、地域における意欲ある取組や地域のニーズの把握のため、今後の地方創生に生かすべく神奈川県の藤沢市を視察をいたします。
 2件目は、RESASを活用した「地方創生☆政策アイデアコンテスト2018」についてです。
 これも明日の土曜日に、RESASを活用した「地方創生☆政策アイデアコンテスト2018」の最終審査会及び表彰式を開催いたします。今年で4回目になります。全国832組の応募された方々の中からファイナリスト8組が選ばれまして、この方々にプレゼンテーションをしていただいて、地方創生担当大臣賞などを決定の上に表彰をいたしまして、私ももちろん参加をいたしますので、プレスの皆様にも是非積極的に取材にお越しいただければと思います。
 3件目でございますが、週明けの12月18日の火曜日夕方に、今年の9月から7回議論を行っていただいた地域魅力創造有識者会議の最終報告書を、私の方からお願いしたわけですから、増田座長の方から私宛てに直接手交いただく、御提出いただくということをさせていただきます。
 報告書の中身は、地方創生の次のステージに向けた視点、UIJターンによる起業・就業者の創出策、中枢中核都市の機能強化、高度経済成長期型まちづくりからの転換、この4つが大きな骨でございまして、取りまとめを頂いて御報告を頂くんですが、18日の火曜日の当日に事務方からきっちりブリーフィングをさせますので、またその際に、皆様御注目の中枢中核都市については、正確にどの都市が全部でいくつ対象都市だということと、それについて正確にどのような支援策を行っていくかも説明をブリーフィングでメディアの皆様にしっかりしていただくということになっておりますので、よろしくお願いします。
 今後は、報告書の内容を受けて直ちに取りまとめるものについては、年内閣議決定予定の「まち・ひと・しごと創生総合戦略2018改訂版」に盛り込んで、できるだけスピード感を持って実行してまいる所存でございます。
 いずれも問合せ先を申し上げますと、神奈川の出張につきましては地方創生推進事務局の高山(「高」は「はしごだか」)参事官、RESASにつきましてはまち・ひと・しごと創生本部事務局の渡邉企画官、地域魅力創造有識者会議報告書につきましてはまち・ひと・しごと創生本部事務局の大津参事官ということでございますので、どうぞよろしくお願いします。

2.質疑応答

(問)外国人労働者の受入れに関して、総合的対応策の概要が明らかになり、外国人材の活躍や共生社会の実現を図る地方公共団体の先導的な取組に対しては、地方創生推進交付金で支援することなどが盛り込まれています。外国人材の受入れに関して、大臣の御所管の分野でどのように取り組んでいかれるお考えかお聞かせいただければと思います。
(答)これは、正式には関係閣僚会議も開かれましてそこで取りまとまるんですが、当然私も関係するということで、新たな在留資格の創設に伴って、やはり地域に住民として溶け込んでいただかないと、これはうまくいかないんですね。ここの部分で外国人材と地域の住民の皆さんとの交流促進が必要です。その事業がまず一つあるでしょうと。
 あともう一つは、外国人材との共生をサポートするような受皿の整備というのも要るでしょうから、こういう大きく言うと2つ、特に受皿機関を立ち上げるとかそういう立ち上げにはお金が要りますから、地方創生推進交付金をいろんな形で使っていただいてお役に立たせていただきたいということが、今回の在留資格の創設についての地方創生の取組への支援ではあります。
 それから、その前から我々は外国人材による地方創生支援制度というのを、もう6月のまち・ひと・しごと創生基本方針からずっと検討しておりまして、在外の親日外国人材の掘り起こし、地方公共団体との円滑なマッチングですね、日本語学習者とか日系人コミュニティーとかそういうところも含めてマッチング、インバウンドとか海外への販路拡大には非常に有用に働いていただける皆さんですから、こういう検討もやってます。ただ、今の御質問の趣旨は、私が最初にお答えした、今回の入管法絡みということでしょうから、それについては大きくその2つが考えられるということで皆さんにお話をしている次第でございます。
(問)週刊誌報道のことでお伺いしたいんですけれども、先日発売された週刊文春に、記者会見でも取り上げられた名古屋市内の選挙事務所に関して、スタッフが常駐していたとか、元支援者は選挙事務所という認識だったというような声が掲載されていたんですけれども、それについての事実関係の確認と、この文春の記事には、第2回口頭弁論以降反論していくというような記載もありましたけれども、これについての受止めをお願いできますでしょうか。
(答)御指摘のビルについては、私自身のSNSにスタッフが自発的に上げているわけですから、やましいことがあったら上げないですけど、普通。その日に社長さんが、うちの後援者ですが、人を集めて開いて、そこのときにも、後でチェックしましたら、ちゃんと後援会連絡事務所ですというふうに書いてあるわけですが、その1回だけで、私がそこに行ったのは1回だけなものですから、後援会が日常的に物理的に使用していたということもないし、選挙事務所として登録したり使用していたということもないものですから、それはそういうことだと御理解を頂ければと思うわけでございます。
 それから、週刊誌報道のことにつきましては、何回も申し上げましたように、事実と異なる記述があるので、私の名誉を毀損するということで、弁護士と相談の上、10月22日に司法の場に提訴して、既に12月3日に第1回口頭弁論も行われて、次は1月ということになってるわけでございます。
 それと並行して、前回もお答えしたように、158回、国会での質問がありまして、そのほかに定例記者会見も加えると何回になるか分からないんですが、個別具体的なことをたくさん御質問頂いて、100万円の振込みが我々に関して全然ないとか、事実関係についても相当はっきり丁寧に答弁をさせていただいている次第です。
 それから、国税当局の働き掛け云々(うんぬん)についても、例えば国税庁というのはもうルールを作っているところですから、国税庁に対して税務行政の執行に関する解釈とかに聞くとか、あるいは国税局も相当偉いですから、税務上の処理手続がどうかというような事務処理手続等について一般的な問合せをするとか意見を述べるということは当然あるし、するだろうけれども、私の方から、この当該対象となっている会社さんについて何か働き掛けをして、こうしてくれということは一切ないということも何回もお答えして、実際にそういう話であるような方向になっていると私どもは思っていることでございますので、司法の場においても引き続き記事が事実じゃないことを明らかにして、併せてしっかりと説明責任も果たしてまいりたいと思っております。
(問)現在の景気回復期間がいざなぎ景気を超えたと発表されましたが、大臣はこうした好景気を実感していらっしゃいますでしょうか。もし実感していらっしゃれば、具体的にどう実感していらっしゃるのかお聞かせください。
(答)この景気動向の指数研究会は茂木大臣の所掌でございますので、同じ内閣ですから、それを超えるようなことはちょっと私どもの方から申し上げるべきではないと思うんですが、戦後第2位の長さであるいざなぎ景気を超える長さとなったことが確認されたという研究会の検証が出たというふうに承知しておりまして、ずっと2012年12月以降、「三本の矢」を始めとする経済対策と共に息の長い景気回復が実現できたということは、私たちは言えると思っております。その典型の例としては、やはり全都道府県で有効求人倍率が1倍を超えるなど、地方も含めて、要するに、仕事が増えているということ。その有効求人倍率については、地域間のばらつきも今までに比べると小さいということが今回の景気回復の特徴ではあると思ってます。
 ただ、それとは別に、例えば賃金格差みたいなものが東京周辺の大都市と地域の間で、日本の場合はまだあるし、いまだにあるということは事実でございますから、私の担当は地方創生であったり、あるいは成長を妨げる岩盤規制を打破する規制改革でございますので、ただ、そうだったから満足するとかということをお答えしてもしようがないので、更にもっと良くするようにしなくてはいけないというお役目だと認識をしております。
(問)先日、今年の漢字が発表されましたが、大臣としての今年一年を表す今年の漢字をお聞かせください。
(答)これね、ちょっと、「堪(たえる)」。でも、耐久力の「耐」じゃないですから、こちらの「堪(たえる)」は、十分含みを持っていて、これで大丈夫だという意味もあるので、今年は経済についてはいろんな意味での外的変動があったにもかかわらず、表面上の数字は何とか持ちこたえている部分もあったり、政治的にも、9月まではずっと私は党の方で役員の一人として相当全ての選挙も含めて動いてまいりましたのですが、何とか我が与党としては堪える部分があったし、内閣に入ってから私も一生懸命堪えて頑張っておりますので、皆さん同じ気持ちかなと思っておりますので。ポジティブな意味を含む方の「堪(たえる)」かなと思ってます。
(問)今の、「堪(たえる)」という漢字を挙げられましたけど、それは国会での野党からの追求ということも含めてなんでしょうか。
(答)いえ。国会はたくさん答弁させていただきましたが、実は政策に係る質問も相当多く出していただいておりまして、それも含めて非常に良い意味で勉強させていただいておりますし、政策の取りまとめについても、私の担務は非常にたくさんあるんですね。先週ぐらいからほぼ毎日毎週のように何らかの取りまとめが行われておりますので、それを一つ一つ確実に仕上げていって、日本の来年に向けての様々な展開に堪えるようなものをつくると。こっちは何とかに堪えるって、こっちの意味もあるんですよ。確かにもう一つの耐えるだとそれだけだと思うんですけど、こっちは、何とかに堪え得るようなものができたみたいな、そっちの堪えも使える方の漢字なので、ウィキっていただければすぐ出ると思います、という意味でございます。失礼いたしました。あんまり使わないかな。でも、引けばすぐ出てきますよ。

(以上)