片山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成30年11月30日

(平成30年11月30日(金) 9:20~9:28  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 私の方からは、12月1日土曜日の京都府、兵庫県、大阪府の出張について冒頭申し上げます。
 12月1日の土曜日に、地域の意欲ある取組や地域のニーズ把握のため、地方創生の出張ということで、京都府は京都市、兵庫県は姫路市と神戸市、大阪府は大阪市を視察させていただきます。
 詳細は、まち・ひと・しごと創生本部事務局の方にお問合せください。

2.質疑応答

(問)スーパーシティ構想についてお尋ねします。有識者懇談会は来年1月に最終報告をまとめるとしていますが、中間取りまとめ以降の進捗状況ですとか、懇談会の開催予定など新たに進んでいることがあれば教えてください。
(答)26日に構想の中間取りまとめが行われ、その日の官邸における四大合同会議の場でも、竹中座長の方から、未来投資会議の観点からも御言及を頂いたところでございます。今回の中間取りまとめにおいて、12月前後には海外調査、それを踏まえて制度の詳細を更に検討、来年1月には懇談会としての最終報告取りまとめ、その後、制度整備というスケジュールを提示頂いております。日程が許せば、私自身も海外調査に行くことを検討しておりますが、まだ細かいところが全然詰まっておりませんし、委員の皆様との分担やいろいろな作業がありますので、これは海外、国内を含めてですね。こういったことも、今まさにやっているところで、詳細が固まってきたら、その都度その都度きちっと皆さんに公表ということになると思いますが、今の時点では何も固まっておりません。事務的な作業をひたすら進めているだけでございます。
(問)28日に、地方六団体の意見交換が開かれまして、全国知事会の上田会長からも、地方からの人口流出が止まっていない現状などの報告がありましたけれども、意見交換を踏まえて、改めて今後どのように取り組んでいくべきか、お考えをお聞かせください。
(答)みっちりやらせていただいて、大変良かったです。以前から存じ上げている方も多いし、本当に歯に衣着せぬ突っ込んだお話合いの中で、やはり地方創への期待というのは非常に高くて、今、予算も税もやっていますから、地方創生交付金の質・量ともの確保と使い勝手の問題ですね、これは既に発表いたしましたように、検討会をやっていて、検討会に期待しているけれども、この場でも更にいろいろやっていただきたいという話が非常に多かったです。
 御意見の中では中枢中核都市の話が出まして、産業や生活の基盤、都市集積の機能を備えるべき都市を中枢中核都市として考えているところですが、そういうところできちっとしたハンズオンの支援などをやっていこうということが、今、地域魅力創造有識者会議で言われているところです。6日頃の取りまとめを目指して、やっておりますけれども、イメージとして、例えば、中部地域で名古屋に全部集中したらどうすると、近畿で大阪になったらどうすると。そういうことでは困るよというお話はありまして、それは違いますと。つまり、政令指定都市というのはまた全然別の枠組みですから、中枢中核都市というのはそういうことではありませんよと、もっとずっと身近な話でございましてというお話をして、何とか御理解をいただいて、地域の特性をいろんな切り口で分析して、新たな支援を次々やっていく中では、こういう切り口も大事だということは御理解はいただいたと思います。大きなエリアごとに、東京ではないけれども、メガシティに再集中ということではないということはしっかり私の方から申し上げたのと、それから、本来、県庁所在地なんかでも大学もあるわ、駅も立派な駅があるわ、何でもあるわ、その割にはみんな東京へ行っちゃうわというのがあって、ここを止めないとどうしようもないんじゃないですかということについては、御理解はいただけたものと思っております。
 あと、率直に私が担務を賜ったときに、総理から「次元の違う地方創生をやらなきゃ駄目だ」というお話を熱く語っていただいたというお話をしまして、次元が違うということはどういうことでしょうねということを話していたときに、今はもう本当にみんなが手挙げ方式で色々な努力をしています。どの県もどの市も努力をしていて、企業誘致であったりUIJターンであったり、そういう政策メニューは非常に有り難いと。UIJターンも今度は、人を動かすため、人に初めて交付金を付けようとしているわけですから、非常に有り難いんですけれども、今、雇用の場所がほとんどサービス業になっていると。サービス業というのは、もともと人が集まっているところに職場ができるわけですよね。
 かつて農業が雇用を吸収していたときは、農地のあるところに雇用があったのですが、今、農業もリバイバルで、機能がどんどん進んではいますが、日本の雇用の中心産業と言うには非常に小さいパーセンテージなわけですが、圧倒的多数がサービス産業ということになると、サービス産業は人間がいるところにますます集まるわけですよ。だから、東京における介護人材や保育人材の徹底的な不足というのが典型で、そうすると、人を移すことを先にしないと難しいんじゃないかということを上田さんがおっしゃっていました。それは東京のお隣にある埼玉県で、実は、私の曾祖父も第6代のあの県の知事なんですよ。東京の市と府の高官からいったんですけれども、近郊であれば近郊であるほど東京の集中力というんですか、吸収力を感じられると思うので、そういうことはありましたね。ですから、来期以降にはまたちょっと別のことをやっていこうということがありますが、当面、今の前段の御意見については、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の改訂に必ず全部入れていきますよということはお約束しました。
 来年以降はネクストステージに入りますので、そういう中では、サービス業が主体となっている現状を考えたときに、今までどおりだけで良いのかということがあったのは事実ですね。私もそれはそう思います。
(問)秋篠宮様が、誕生日を前にした記者会見の場で、大嘗祭について、政府の方針に疑義を唱えるような御発言をされました。具体的には、「宗教色が強いものに国費で賄うことが適当かどうか」といった発言でございます。これに関して、大臣の受け止めをお伺いできますでしょうか。
(答)これは私どもの担務ではございませんので、政府としての立場につきましては、内閣官房長官の方にお願いしたいと思います。

(以上)