片山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成30年11月20日

(平成30年11月20日(火) 9:34~9:42  於:中央合同庁舎第8号館1階S106記者会見室)

1.発言要旨


 昨日19日、規制改革推進会議が開催され、大田議長から安倍総理に第4次答申を手交されました。各紙御報道いただいておりますけれども、今回は、オンラインによる遠隔教育の本格的推進、総合取引所の実現、つまり、金融商品と商品の、商品は今先物が多いですから、これの一体的取扱いの取引所という意味ですけども、総合取引所の実現、携帯電話事業者の競争促進など、いわゆる大玉について大胆な提言を頂くことができました。
 本当に調整は難航いたしまして、大臣協議まで上がったものは1件ありました。私は先日16日の閣議後、柴山文部科学大臣と大臣協議を行いまして、最終答申案文を調整しておりましたのが、オンラインの遠隔教育でございます。内容は、これまで規制改革推進会議で積み重ねた議論を踏まえて、遠隔教育の議論を文科省において進めていただきたいということ。そして、中学生において、より柔軟な遠隔教育を可能にすること。免許外担任制度の在り方といった、規制改革推進会議でずっと検討をお願いをしてきた事項についての検討をお進めいただきたいと申し上げ、前向きな返答を頂いたということでございます。
 この実施事項にございます規制緩和、規制改革、制度改革につきましては、関係省庁が各々ありますから、これを速やかに実行に移して、確実に実現していただくということを期待している次第でございます。

2.質疑応答

(問)規制改革の関連で1点お伺いします。携帯電話の料金の部分なのですが、菅官房長官も言及されるなど、大変注目の高いテーマでありますが、この部分に関して御期待されることですとか、今回の答申の御所感についてお聞かせください。
(答)携帯につきましては、皆様もいろいろ既に御報道されておりますように、2020年から5Gが本格普及すると全然違った通信量になるわけです。今のところ、3社寡占というふうに一般的には言われておる状態の中で、競争促進が進まないというフラストレーションがあって、競争促進が、値下げということ、それから、より良いサービスということで、成長の果実を国民の皆様、今やみんな、携帯もスマホも誰も持たないという方は少なくなっておりますので、国民、幅広く、ほぼ全員に還元できるという仕組みが必要ということだったわけですね。電波が公共なのに、いわゆる携帯の端末とね、それから通信料金、これをきっちり分離すべきだということを言ったというのは非常に大きいと思いますし、縛りの問題とか、要するに透明で分かりやすくて、利用者目線の料金体系ということまで言えたことは非常に、担当大臣としても、それからユーザー目線としても、すばらしいことだと思います。これが納得できる料金・サービス体系に早くつながることを期待しておりますし、さらに、トップ企業の一つであるNTTドコモさんがね、料金の2割から4割を還元するということを記者会見でおっしゃってると。それが4,000億ということであれば、ドコモさんのシェアから逆割り算するとね、大変な国民への還元があるという期待が広がるのも当然だし、私たちもそれを後押ししていくべき規制改革の立場だというふうに思っております。
(問)スーパーシティの関連なんですけれども、今月下旬には中間取りまとめをという話だったと思うんですが、中間取りまとめがまとまる日程が決まっていたら教えてください。あと、現在の調整状況、何か、どこが議論に、課題になってるのか、教えてもらっても良いでしょうか。
(答)昨日もブレストを行ったんですけれども、まず、第2回の懇談会で関係省庁が全部テーブルに付いて、今、政府でどこまでやってるということについては完全に集約はできたと。それに、代表的な民間、この分野で民間のトップの方、お二人に来ていただいて議論し、全員の関係者の中の頭の横 展開ができたわけでございます。
 私の方からは、技術といった手段も大事だし、それに加えてというか、本筋としてスーパーシティが目指すビジョンが一番重要で、フューチャーシティとして、日本の皆様がどういうまちならば住みたくなるのか、多少の情報提供しても、住みたくなり、安全を感じられるまちって何なのかということがイメージとして発信できることが必要だと考えております。
 それで、その次回会合ではもう中間取りまとめというところまで、大分詰まってきてるんですが、来週のいずれかで行いますので、それはもう近日中に発表させていただきたいと思っております。
(問)大臣ですね、立憲会派のいわゆる、今井雅人議員から看板問題、これまで追及されてきたと思うんですけれども、一部報道で、今井議員自身も岐阜県に軽自動車サイズの巨大な看板を設置しておりまして、公選法違反の指摘も、疑いも指摘されています。大臣を追及する一方で、いわゆるブーメランじゃないかという指摘もあるんですけれども、大臣、いかが思われるか、御所見頂いてもよろしいでしょうか。
(答)私の立場としては、寄せられた御質問に真摯に答えていくという以外ありませんので、本件については大変申し上げにくいです。申し訳ないですけれど。
(問)大臣、所管外の質問で恐縮なんですけども、昨日、日産のカルロス・ゴーン会長が東京地検特捜部に逮捕されたわけですけども、非常にカリスマ的な経営者でもありましたし、危機に陥った日産を助けてきた側面もあろうかと思うのですが、今回の極めて有力な企業の有力経営者の逮捕という事態について、国務大臣として、どういうふうに受け止められますでしょうか
(答)所管の業界ではないので、それをお断りさせていただいた上で申し上げると、やはり内外の経済界や株式市場に与えるインパクトは大きいと思いますので、一刻も早く事態が収拾されることを期待はしたいと思います。

(以上)