松山内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成30年7月10日

(平成30年7月10日(火) 10:00~10:07  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 今回は、私の方から報告はございません。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 今回の西日本の災害、かなり大規模な被害があるんですけども、これについて、科学技術部局として何らかの対応はされるんでしょうか。
(答)この度の豪雨災害、全国的に甚大な被害が報告されております。お亡くなりになられた方々に対して、改めて心から御冥福をお祈りいたしますとともに、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
 現在も行方不明になっている方々、また、避難所での生活を余儀なくされている方々が大勢いらっしゃいます。政府としても引き続き、この人命救助に全力を挙げるとともに、被災地の皆様の安全・安心を確保するため、地方自治体とも連携して、適時的確な情報発信等に努めてまいります。
 今回の災害でも、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)で開発された技術を活用して支援をしておりまして、特に、政府が災害時に必要な情報を官民で収集・整理するといったISUT(アイサット)ですね、災害時情報集約支援チームの活動の中において、SIPの防災情報共有システム(SIP4D)が活用されております。現地の災害対応を支援するために、内閣府の科学技術の職員が2名、そしてSIP4Dを担当する職員が2名、広島に派遣しておりまして、発災当日から活動を続けております。
 具体的には、人的被害の情報、道路・鉄道の被害情報、給水・停電の状況、通信、避難所情報、医療機関の情報等を、広島県と連携して収集・共有しながら、SIP4Dに取りまとめて捜索活動や避難所の支援活動に活用されておるところでございます。
 さらに、この情報を活用しながら、医療活動に支障が生じている病院を特定しながら、災害派遣医療チームによる人工透析患者の移送が迅速に行われているところであります。引き続き、この最先端技術というものをしっかり活かしながら現場の対応を支援してまいりたいと思っております。
(問)関連しまして、NHKの小泉です。
 今、先程のチームの方を広島の方に派遣されているということですけれども、今回の被害の範囲がかなり広いということもあって、今後別の県にも派遣されたりですとかというような今後の対応はどうお考えでしょうか。
(答)当然必要に応じて全面的な支援を考えておりまして、しっかりその辺現地と連携をとりながら進めておるところでございます。
 その他例えば、ImPACTで開発した全天候型ドローンでありますとか、いろいろな科学技術を駆使していくことについても現地、消防庁と連携をとりながら、必要に応じてしっかり対応していくということにしております。
(問)朝日新聞の菅原と言います。
 西日本の豪雨なんですけども、関連して。5日の夜、気象庁からも警戒がということで注意の呼び掛けがありました。その夜に、安倍総理大臣ですけど、赤坂の議員宿舎の方で議員さんと懇談をされている等々、初動にいささか問題があるんではないかという批判の声があります。松山大臣、福岡、被災県の御出身ということで、閣僚の一人として、また被災県御出身の一人として受け止めをお伺いできればと思っております。
(答)総理の行動については把握をしていないんですが、被災地出身の議員としては、ちょうど1年前の朝倉、東峰村での豪雨災害からちょうど1年目で1周忌を済ませたところでありましたので、かなり情報には敏感になっておりますので、いろんな豪雨に対する情報、天候に対する情報は、被災地の出身としては常に緊張感を持って対応しているところでありまして、まさかこのような状況、また6日の日に起こるとは思っていませんでしたけども、しっかり対応していかなければと、より一層緊張感を持って対応していかなければと思っております。
(問)5日の夜の時点で緊張感が足りなかったんじゃないかなというお思いはありませんか。
(答)いや、それはもう政府、この前の大阪の災害もありましたし、常にやっぱり災害対応というのはみんなぴりぴりしておりますので、情報があれば即座にそれぞれ閣僚にしても情報は入るようになっておりますので、その辺はみんな緊張感を持って取り組んでいる状況だと思っております。

(以上)