松山内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成30年5月8日

(平成30年5月8日(火) 9:12~9:18  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 おはようございます。私からは1点報告がございます。
 少子化対策、子供の貧困対策の担当として報告いたします。
 4月29日から5月5日までの日程で、フランス、スウェーデン、イギリスの3か国を訪問いたしました。
 フランスでは、OECDの事務次長などと会談を行うとともに、保育園の視察、またフランスにおける多様な保育の在り方、保育人材の確保などについて意見交換を行ったところであります。
 また、スウェーデンでは、政府要人と会談を行うとともに、子育て支援施設を視察し、地域における子育て支援拠点の機能などについて意見交換を行っております。
 さらに、イギリスでは、政府要人との会談を行うとともに、保育所、小学校の視察も行いまして、特に貧困世帯の子供たちのための対策について意見交換等をやらせていただきました。
 今回の出張の成果を踏まえて、引き続き少子化対策、子供の貧困対策を積極的に推進してまいりたいと思っております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)毎日の酒造です。
 次期SIPのプログラムディレクターなんですけれども、内閣府は公募で選んだというふうに説明していますが、その一方で、プログラムディレクターの候補者を事前に決めて、その候補者だけに詳細な事業を説明していたということで、その公募が、これは実は出来レースじゃなかったかという批判もありますが、大臣、この点、選定プロセスが適正だったとお考えなんでしょうか。
(答)SIPにつきましては、現状は従来の政府プロジェクト以上に強力なリーダーシップを持って、産学官連携でプロジェクトを牽引していただく必要がありますので、人物審査におきましては、特に意欲やリーダーシップ、加えて応募した課題への明確なビジョン、戦略を持っているかという、こういう点で重視をしたところでありまして、結果として、そうした資質を有して、かつ、関係業界を代表する企業の現役の役員、あるいは、当該分野において優れた研究成果を上げている研究者を、PDとして選定することができたと思っております。
 特にこのSIPは、各府省との連携が必須条件でございますので、SIPの第2期の課題の選定に当たっては、18分野の候補を選んで、それぞれにおいて中心的に検討を進める省庁を決めて、その省庁と連携をとりながら省庁横断的な検討チームでの構成をしました。その中で、産業界から評価の高いSIP型マネジメントを各省に広く展開していくということで意図した構成チームでありますが、課題内容の検討においては、各省庁が中心となって行う。加えて、このPDと言われる方々からも意見を聞いて取りまとめることに努めております。
 最終的には、18課題のうち12課題を第2期の課題として選択し、PDの公募を行ったわけですけれども、そんな過程の中で幾つかの課題について、それ以外の方々からも応募がありましたし、公正に審査した結果がこのような結果となっております。
 結果として、各府省から推薦のあったような方々もおりますけれども、公正に審査をした結果ということを御理解いただきたいと思います。
(問)テレビ朝日の柊と申します。
 男女共同参画に関してなんですけれども、現在、男女共同参画推進法案が審議されていますが、女性の議員を増やす必要性、意義については大臣はどうお考えでしょうか。
(答)女性の立場からの意見、また様々な取組の御意見というのは、民意を反映するという意味からでは非常に重要なことだというふうに思っております。
 議員立法で理念法も衆議院を通りましたので、いかに女性がこういう政治の世界に出てこられる環境整備ができるかどうかという、その辺が重要だというふうに思いますし、これからの課題ではないかと思っております。
(問)比率という点について、望ましいというのはあるのでしょうか。
(答)そうですね、数字は別といたしまして、海外に比べると極めて低い数字ですし、我が党も1割ぐらいですから、もっとやっぱり女性の意見が聞けるような環境整備を作っていくべきだというふうに思います。
(問)(朝日新聞 菅原)先程の毎日新聞さんの質問に関連してなんですけども、こういうふうに報道、PDの件なんですけども、ああいうふうに選定方法に異議が出る、報道で出てしまうということについて、大臣、率直にどういうふうに認識していますか。
(答)そうですね、あくまで公募ということで一応公正にやっておりますので、結果は確かに御指摘のような状況になっていますから、変に疑われるようなことがないようにはしなければなりませんが、結果として、各省庁との連携あるいは推薦があった方々になっているのは事実でありますので、もっとそれが工夫できるところはしっかりして、期間をもう少し取ったり、今回は補正の分ということもございましたので、非常に時間がない中でもございましたけれども、そのようなやり方等々は、より工夫できればしたいと思います。

(以上)