松山内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成30年4月17日

(平成30年4月17日(火) 9:14~9:19  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。
 今日、私の方からは報告はございませんので、よろしくお願いします。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 今、国連の持続可能な開発目標(SDGs)について、政府としてもいろいろ検討を進められているかと思うんですけども、科学技術関連に関しては、内閣府中心に様々なプランが動いているかと思うんですけども、具体的にどういうことをこれから考えているのか教えてください。
(答)国連の持続可能な開発目標、SDGsですが、「誰一人取り残さない」と、持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現を目的とした、2015年の国連サミットで全会一致で採択されたものですが、現在、安倍総理を議長として、また全閣僚をメンバーとする「SDGs推進本部」、ここにおいて議論をしているところでございます。
 昨年12月に、推進本部会合で決定しました「SDGsアクションプラン2018」、これでは、一つに、SDGsが掲げる社会課題等に対応すべく「Society5.0」、また「生産性革命」を実現すること。二つ目に、「SDGsのための科学技術イノベーション」を推進するということなどが示されまして、科学技術イノベーションの役割というものが最重要視されているところでございます。
 こうした動きを踏まえまして、内閣府では、総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)の下に「STI for SDGsタスクフォース」、これを設置をしまして関係本部、関係省庁、関係機関一堂に集いまして、科学技術イノベーションを通じたSDGs達成のための方策について現在検討しているところでございます。
 具体的には、SDGsに貢献するSTIロードマップの策定。また、日本の「Society5.0」モデルの構築とプラットフォームを通じた国際発信を当面の目標というふうにしております。これらの推進方策を、この夏までに取りまとめまして「統合イノベーション戦略」、これにSDGsの項目を設けて盛り込む予定にしておるところでございます。
 また、5月に国連と日本が東京で共催する、STIロードマップ検討のためのワークショップ、加えて6月のニューヨークでの国連「STIフォーラム」、これにおいても、タスクフォースの成果を世界各国に発信する予定でございます。
 2019年にはG20、またアフリカのTICADですね、ここもございますので、絶好の機会を最大限利用しながら、このSTI for SDGsの推進で我が国が国際社会をリードしていくというつもりで現在進めているところでございます。
(問)共同通信の水内と申します。
 閣僚のお一人として伺います。財務省の福田次官が、女性記者に対するセクハラ疑惑をめぐって、事実関係を否定した上で、マスコミに調査協力の要請を行いましたが、この対応をどう思われますでしょうか。また、与野党から出処進退に対して厳しい意見出ております。次官の進退についてどのように考えますでしょうか。
(答)今回のこの件は、セクハラ自体は女性に対する暴力でありますので、あってはならないものだと思っております。本件は、事実関係を調査して、厳正に対処することが重要だと思います。
 進退等については、任命権者である財務大臣が適切に対応することだというふうに思います。
 女性記者への調査依頼につきましては、被害を受けたかもしれない女性側に過度の負担というものをかけることがないようにする、そんな配慮が大事なのではないかというふうに思います。

(以上)