松山内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成30年4月6日

(平成30年4月6日(金) 9:13~9:20  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。
 私の方から2点御報告がございます。
 交通安全対策担当として1点御報告します。
 本日の閣議におきまして、「春の全国交通安全運動及び交通事故死ゼロを目指す日の実施」について、閣僚の皆様に対して協力をお願いいたしました。
 お手元の配付の資料のとおり、本日6日金曜日から15日日曜日までの10日間、「春の全国交通安全運動」を実施いたします。また、この期間中、ゼロのつく10日火曜日を、「交通事故死ゼロを目指す日」と位置付け、国民の更なる意識の向上、交通事故の発生の抑止が図られるように、一層の周知を行いたいと思います。
 詳細につきましては、共生社会政策担当までお問い合わせをお願いいたします。
 もう1点は、科学技術政策担当として御報告いたします。
 昨日のCSTIにつきましてですが、今回は、「統合イノベーション戦略の策定に向けて」を議題としまして、特に「官民投資促進」、また「人工知能」、「農業」といった分野について議論を行いました。
 会議においては、有識者議員や各大臣からの発言に続きまして、最後に安倍総理大臣から、民間企業の呼び込みに積極的な大学に国の資金を重点配分する資金制度の導入など、産学連携、あるいは大学の経営改革の推進。また年俸制の大幅拡大の仕組みを検討しまして、研究人材の流動化、若手研究者の活躍の機会を創出する。
 また、政府予算に積極的に先進技術を活用するなど、事業のイノベーション化の推進。そしてSociety5.0時代を見据えた人材の育成。これらについて官房長官と私が中心になって具体的な制度設計を、また施策を検討するようにご指示を頂いております。
 今回の総理のご指示を踏まえまして、今年の夏頃に「統合イノベーション戦略」を取りまとめる予定にいたしております。引き続き精力的に頑張っていきたいと思っております。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 昨日、「統合イノベーション戦略」の検討が進んでいるかと思うんですけども、その中で、どういうKPIが設定されるのかについて注目が集まっています。大臣として重視するKPIについて教えてください。
(答)「統合イノベーション戦略」におきまして、世界における現在の我が国の立ち位置を踏まえて「達成すべきグローバル目標」、これを設定した上で、目標の達成の道筋を明らかにするということで、そのための具体的な施策を盛り込んで進捗評価ができる指標というものを設定を確かにするということで基本方針としています。
 これまで、イノベーション戦略調整会議の場において、「大学改革」、「人工知能」、また「農業」などの重点分野でこのKPIの主要な目標について検討しまして、現在調整を進めているところでございます。
 例えば「大学改革」では、世界の大学ランキングトップ100以内に云々ということでありますとか、あるいは大学や国研に対する企業の投資額の目標でありますとか、あるいは40歳未満の若手の教員の数を増やしていく目標でありますとか、具体的な数、数値はこれから調整でございますが、そういった分野について、農業においても食品の輸出額の目標設定でありますとか、米の生産コストを下げるとか、あるいは6次産業の市場規模を増やすとか、具体的な金額も今調整しているところでございまして、策定後に、各分野の施策の進捗、確実に評価・検証できるように適切に設定をしていきたいと思っております。
(問)読売新聞の浅野と申します。
 一部報道で出ているんですけども、海賊版のサイトの遮断対策についての現状の検討状況を教えていただきたいんですが。
(答)漫画・アニメなどを違法にコピーをし掲載したインターネット上の、この海賊版サイトによる被害、かなり深刻化しております。
 こういう状況に基づいて、現在、政府を挙げて、インターネット上の海賊版対策の強化というものを検討しておりまして、具体的には、海賊版サイトに広告出稿をしないように広告業界に協力要請を行うなど資金源を遮断する。また、リーチサイトを著作権侵害として差止請求や刑事罰の対象とするための法整備を検討しております。
 また、海賊版サイトの閲覧を強制的に遮断する方法、いわゆる「サイトブロッキング」の検討についても、あらゆる方策、今検討しているところでございます。
 知的財産戦略本部におきまして、関係省庁と密に連携をしながら検討を進め、早急に対策を講じていきたいと考えております。
(問)関連でなんですけども、その法整備について、時期的な目途など現在ございますでしょうか。
(答)できる限り早急に、ということで今急いでおりますので、なるべく早くということで進めております。

(以上)