松山内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成29年12月5日

(平成29年12月5日(火) 9:22~9:30  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 今日は、私からの報告はございません。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 沖縄出張、お疲れさまでした。その沖縄なんですけども、沖縄と科学技術の連携で自動運転、今進んでいるかと思うんですけども、そのほかの分野については何かプロジェクトはお考えでしょうか。
(答)SIPの各プログラムの中で、各地域で実証実験を積極的に推進をしていますが、特に沖縄は、先般のバス自動走行システム実証実験を既に開始しておりますが、第2段階に入ったというところです。そのほかに、インフラ維持管理・更新等に関するプロジェクトというテーマの中で、亜熱帯気候に適した橋梁の維持管理技術の実装、あるいは維持管理の人材育成といった事業を沖縄の地でやっております。
 琉球大学と密接に連携・協力しながら成果の普及に取り組んでいるところでありまして、沖縄において、科学技術イノベーションの成果が活用されることは、非常に沖縄の経済や産業等に大きく寄与するものであると考えておりますし、これらを引き続き進めていきたいと思っております。
(問)毎日の酒造です。
 宇宙政策委員会の宇宙基本計画の工程表に、アメリカと協力して月の有人探査を目指すという方向性が盛り込まれたんですが、まず、この方向性について、まず大臣の御所感を伺いたいと思います。
(答)平成27年に宇宙基本計画を策定しまして、毎年工程表の改定を行っているところですが、今回3回目の改定になるわけでありますが、それぞれの施策ともおおむね計画どおりに進んでいる状況でございます。
 今回の工程表の改定の主なポイントを申し上げたいと思います。
 一つ目に、準天頂衛星や情報収集衛星、新型ロケット開発などの予算も含めて重点施策の着実な推進をやるということが一つ。
 二つ目は、衛星データの活用、あるいはベンチャー創出支援など宇宙産業振興のための環境整備。
 三つ目に、月の近傍軌道の利用など、国際宇宙探査への新たな取組。年内にも総理を本部長とする宇宙開発戦略本部を開催いたしまして、工程表を決定したいと思います。そして、その着実な実施に向けて関係省庁とも連携をとって進めてまいりたいと思っております。
(問)今のポイントの中で、正に月の近傍軌道の利用、国際宇宙探査の推進というところが挙がっているわけですけど、非常にお金のかかる話で、当然その応分の負担を求められることは予想されるわけですけれども、大臣、これは今の予算の枠内でやっていくべきとお考えか、それとも、やはり国際協力として、こういった宇宙探査の予算も増やしていくべきと考えか、それはどちらのお考えでしょうか。
(答)今回の工程表の中では、国際プログラムの具体化が図られるよう主体的に、有人宇宙探査等々も含めて、技術面や新たな国際協調体制の検討を進めるということにまずしました。月の探査も含めて、各国も具体的な計画もこれからであると認識しておりまして、予算については全くまだ検討に入っている状況ではなく、今からこの国際協調体制をどのように進めていくかという検討から入るという状況ですので、いろいろな意味でこれからだというふうに思っておりますし、特に、来年3月にISEF2が開催されますので、このフォーラムの中で積極的ないろいろな議論を行って、多くの国々と一緒に議論をし取り組んでまいりたいと思っております。
(問)NHKの鈴木です。
 ISEF2、今おっしゃったことについてお伺いしたいんですけども、主体的に議長国として進めることになると思いますが、今回、月の近傍への利用の検討も含めて具体化を進めたいということですが、ISEF2でどこまで持っていきたいと。日本の立ち位置も姿勢も決まったことで、そこではどのような議論をしていきたいというふうに具体的に考えていますでしょうか。
(答)具体的なテーマはこれからでありますけれども、多く議論、また意見を頂かなければならないことはたくさんございます。宇宙探査における国際協力の促進を目的とした、閣僚級を含む政府レベルでの対話・意見交換というものを進めていく予定にいたしております。来年3月3日をめどに東京で開催予定をしておるところでございますので、様々な分野・角度からの意見交換したいと思っています。
(問)NHKの小泉です。
 話題変わりましてクールジャパンの件なんですけれども、昨日もイベントの方を開催されていましたけれども、様々な優良事例が増えてきているというふうに思います。そういったことを今後、海外発信に向けてどのように取り組んでいかれるか一言お願いいたします。
(答)昨日、クールジャパンのマッチングフォーラム2017を開催をいたしました。私も表彰式に出席をしまして、今年のグランプリはVR ZONE SHINJUKUというマッチングの企業が受賞されたわけですが、そのほか四つのプロジェクトも表彰されまして、合わせて約80件の商談が行われたところであります。
 マッチングアワードで表彰されたものも含めまして、クールジャパンの海外展開、各省庁と連携して効果的に進めてまいりたいと思いますが、どこの国が、どのような方々が、日本のどのコンテンツを必要としているか、魅力を感じておられるのかというところをしっかり担当の方で今、分析をしておるところでありますし、これから年内に立ち上げる専門部会でもこの辺を議論をする予定にしていまして、その辺を見据えながら、今回の受賞商品も合わせて最も効果的な形で海外展開を後押ししたいと。また、私自身も海外出張の機会も捉えてトップセールスをしていきたいと思って、企画に入りたいと思っております。
(問)朝日新聞の北見です。
 本日の閣議で、皇室会議に関する御報告が長官の方からあったと思いますが、大臣としての受け止めを一言お願いできますでしょうか。
(答)この件につきましては、官房長官から御報告があったとおりでございますので、その決定に従って進めていただければというふうに思っております。

(以上)