シナイ半島国際平和協⼒業務(2019(平成31/令和元)年~)

シナイ半島


「エジプト・アラブ共和国及びイスラエル国との間の平和条約」(1979年)及び「エジプト・アラブ共和国とイスラエル国との間の平和条約の議定書」(1981年)に基づき、1982年に、平和条約で定められた国連の部隊・監視団の任務及び責任を代替する機関としてMFO(多国籍部隊・監視団)は設立されました。

MFOは、活動開始以来、エジプトとイスラエルとの間の対話や信頼醸成の促進を支援することにより、我が国の「平和と繁栄の土台」である中東の平和と安定に貢献してきました。我が国は、1988年度以降、財政支援を実施し、このような財政支援を通じた中東の平和と安定への我が国の貢献についてMFOから高い評価がなされる中、MFOから我が国に対し、司令部要員の派遣について要請がありました。我が国としても、世界の平和と安定のために一層の責務を果たしていくに当たり、中東地域の平和と安定への貢献を通じたMFOによる国際平和のための努力に対し、人的な協力を積極的に果たしていくため、この要請に応え、司令部要員2名を派遣することとしました。

MFOへの司令部要員の派遣は国連が統括しない国連PKO類似の活動である、国際連携平和安全活動への初めての協力となります。

司令部要員

2019年4月2日の閣議において、我が国は、エジプト及びイスラエルとMFOとの間の連絡調整に係る国際平和協力業務整を行うMFO司令部要員として、自衛官2名を派遣することを決定しました。また、2023年5月12日の閣議において、施設分野を担当する司令部要員として、自衛官2名を追加で派遣することを決定しました。

連絡調整要員

MFOに派遣された司令部要員が円滑かつ効果的に活動を行えるよう、派遣先国において関係機関との連絡・調整などを行うため、カイロに連絡調整要員を派遣しています。

関連文書