モザンビーク国際平和協力業務(1993(平成5)年~1995(平成7)年)

モザンビーク国際平和協力業務

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モザンビーク共和国

【首都】マプト

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国連モザンビーク活動(ONUMOZ)は、我が国にとって3番目に参加した国連平和維持活動です。我が国は、1993(平成5)年5月から1995(平成7)年1月までONUMOZに要員・部隊を派遣し、司令部業務、輸送調整業務及び選挙監視業務のそれぞれの分野で協力を行いました。

司令部要員

司令部要員img

     司令部要員

ONUMOZの司令部業務は、総司令部並びに全国を南部、中部及び北部の三つに分けた地域司令部で各国から派遣された約200名の司令部要員により行われました。我が国から派遣された第1次及び第2次それぞれ5名の司令部要員は、2名がマプト(マプト州)の総司令部に、1名がマトラ(マプト州)の南部地域司令部に、2名がベイラ(ソファラ州)の中部地域司令部に配置され、ONUMOZにおける中長期的な業務計画の立案又は輸送の業務に関する企画及び調整の業務を行いました。要員は、厳しい環境のもとで民家を借り上げ、現地で食料などを調達しながら生活し、各国の司令部要員と協力しつつ業務を行うとともに、休日においても無線機を携帯し、緊急輸送の要請に備えるなど、誠実に任務を遂行しました。

輸送調整部隊

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    出発を見送る要員

 

ONUMOZの輸送調整業務は、我が国及びバングラデシュの輸送調整部隊の要員が行い、主に空港、港湾などにおいて人員、物資などの受入れ及び送り出しについての調整を行いました。我が国の輸送調整中隊としては、第1次(1993(平成5)年5月~同年12月)、第2次(1993(平成5)年11月~1994(平成6)年6月)及び第3次(1994(平成6)年6月~1995(平成7)年1月)それぞれ48名計144名が派遣されました。第1次から第3次までの各48名の要員、38名がマプト州に、10名がソファラ州に配置され、気象条件など厳しい環境のもとで天幕に野営し、食料、飲料水などについてポルトガル部隊などの支援を受けながら生活をしました。こうした厳しい環境の中で、各要員は週末を含め早朝や夜間においても精力的に業務に従事し、休日においても不測の事態に備え待機して任務を遂行しました。

選挙監視要員

選挙監視要員img

     選挙監視要員

1994(平成6)年10月27日から同月29日までの間、モザンビークで行われた大統領選挙、国会議員選挙に、国家公務員3名、地方公務員1名、民間人11名、計15名の選挙監視要員を派遣しました。要員はモザンビークの各地に配置され、他国の要員とチームを組み、選挙の公正な執行を監視する業務に携わりました。我が国の要員は、天幕、民家などで宿泊し、厳しい環境のもとで業務を行いました。選挙は全体として自由かつ公正に行われ、選挙人登録した有権者の約88%に当たる約540万人が投票しました。

航空自衛隊による支援

モザンビークへの要員・部隊の派遣に際しては、輸送調整部隊及び司令部要員に対する支援のため、航空自衛隊のC-130型輸送機が、1993(平成5)年末、我が国から食料品などを空輸しました。

国連モザンビーク活動(ONUMOZ)の概略img

我が国司令部要員・部隊配置図(最終配置)

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選挙監視要員配置図

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関連文書