連続講義@東京外国語大学

 東京外国語大学総合国際研究科より講師の招聘を受けて、事務局職員1名及び国際平和協力研究員5名が、国際平和協力にかかる分野での連続講義を担当しています(昨年度に引き続き、今年度は2回目)。

 文科省の支援を受けて開催されている講義(「臨地実践演習1」)は、今年で2年目。国際協力活動に対する理解をより一層深めるため、今年は4月21日から7月21日まで、週一回のペースで行われています。

講義の様子

 6月2日までの講義は国際平和協力研究員の持ち回り。大学院生対象とした講義は、フィールドで重要な危機管理・安全対策の観点を含めた広範な内容をカバー。学生の皆さんは国際機関へのインターンが決まっていて、真剣そのものです(写真)。

 4月28日の講義は新野智子研究員による『緊急災害支援のしくみ』。「学生は非常に活発に参加し、私自身もいい緊張感の中で講義をすることができました。」授業は楽しくなくては!という新野研究員はこれまでインド、インドネシアやチリなど数々の災害の現場で活動してきました。20名の参加者とともに、自身もかなり有意義な時間を持てたそうです。

 日本は地震や台風など、災害国でありながら、私たちは普段あまり災害に対して考えることがありません。一方自然災害は増加傾向にあり、各々の事象が引き起こす被害も増大傾向にあります。国連を中心とした災害支援に焦点をあてつつも、時機をとらえたテーマで、「学生さんには現在進行中の東北大震災の支援に重ねて考えるきっかけにもなったようです。」

 演習を担当する松隈教授いわく、「学生の興味は広範な国際協力の分野で多岐にわたっており、内閣府の国際平和協力研究員の方々には、ご自身の専門のフィールドに関して講義をしてもらうことで、学生のニーズにこたえてもらっています。」

 今後は国際平和協力研究員により、民軍連携や、ジェンダー、国連選挙支援の実務や日本における難民支援など、多方面からの講義がつづきます。