サリム・S・アブドゥル・カリム博士及びカライシャ・アブドゥル・カリム博士 略歴

(写真提供:Matthew Henning、Rajesh Jantilal)

Drs. Karims

1.サリム・S・アブドゥル・カリム博士

生年月日

1960年7月29日(南アフリカ共和国生まれ)

学歴・職歴

1983 ナタール大学(南アフリカ共和国)にて医学士号を取得。
1984 ダーバン・エドワード8世国王病院にて実習(インターン)。
1985 南アフリカ医学研究評議会の熱帯病研究所にて研究員(ポスト・インターン)。
1986 - 1987 ナタール大学医学部ウイルス学科にて研修医。
1987 - 1988 コロンビア大学(米)ゲルトルード・H・セルギエフスキ・センターにて博士研究員。
1988 コロンビア大学公衆衛生大学院にて修士号(疫学)を取得。
1989 南アフリカ大学データ・メトリクス(コンピューター科学)課程修了。
1989 - 1992 ナタール大学医学部地域保健学科にて研修医。
1991 南アフリカ医学カレッジ(CMSA:非営利団体)による専門医資格FFCH (地域医学)を取得。
1992 ナタール大学にて医学修士号(地域保健)を取得。
1992 - 1993 南アフリカ医学研究評議会 上級疫学者
1992 - 1995 ダーバン・ウェストビル大学検眼学科 非常勤講師
1994 コロンビア大学公衆衛生大学院疫学科 客員教授
1993 - 2000 医学研究評議会の南アフリカ疫学研究センター(CERSA) 所長
1996 - 2000 コロンビア大学メールマン公衆衛生大学院疫学科 非常勤准教授
1997 ウェルカムトラストの人口研究・リプロダクティブヘルス・アフリカセンター 臨時所長
1998 - 2000 コーネル大学(米)ワイル医科大学院 客員教授
1999 ナタール大学にて博士号を取得。
2000 - 2001 医学研究評議会のHIV予防・ワクチン研究ユニット長
2000 - 2015 コロンビア大学メールマン公衆衛生大学院 教授(臨床医学)
2001 - 2004 ナタール大学 副学長代理(研究)
2003 - 2006 クワズル・ナタール大学(南アフリカ共和国)ネルソン・R・マンデラ医科大学 名誉教授(地域保健)
2007 - 2008 ハワード・ヒューズ医学研究所のクワズル・ナタール結核・HIV研究所(K-RITH) 臨時所長
2008 - 2011 クワズル・ナタール大学ネルソン・R・マンデラ医科大学 名誉教授(公衆衛生)
2012 - 2014 南アフリカ医学研究評議会 会長
2000 年以降 コーネル大学ワイル医科大学院 非常勤教授
2002 年以降 南アフリカ・エイズ研究プログラム・センター(CAPRISA) 所長
2005年以降 クワズル・ナタール大学 副学長代理(研究)
2005 年以降 コーネル大学医科大学院 非常勤教授(臨床疫学/保健サービス研究)
2011 年以降 ラゴン研究所(マサチューセッツ総合病院(MGH)、マサチューセッツ工科大学(MIT)及びハーバード大学) の準会員
2014 年以降 医学研究評議会のHIV/結核菌病因・治療研究ユニット長
2015 年以降 DST-NRF センター・オブ・エクセレンス(HIV予防) ディレクター 
2016 年以降 コロンビア大学疫学科 CAPRISA教授(国際保健)
2019 年以降 ハーバード大学 非常勤教授(免疫学/感染症)
2022年以降 CAPRISA世界ウイルス・ネットワーク センター・オプ・エクセレンス ディレクター

受賞と栄誉

1988 リーボック財団から「リーボック人権賞」を受賞。(この賞は、保健及び人権への貢献として、反アパルトヘイト医師組織である国家医科歯科協会(NAMDA)の活動に対して贈られた。)
2005 メンズ・ヘルス(Men’s Health)誌から「ベスト・マン賞(科学技術部門)」を受賞。
2008 国際エイズ治療医師協会(IAPAC)から「医学の英雄賞」を受賞。
2009 世界科学アカデミー(TWAS)から「TWAS医学賞」を受賞。
2011 薬剤情報協会(DIA)から「世界保健分野での卓越した功績に対する理事長賞」を受賞。(CAPRISA 004 リーダーシップ・チームに対する授与。)
2011 南アフリカ国家科学技術フォーラム(NSTF)とBHP Billiton から「革新をもたらす研究賞」を受賞。(CAPRISA 004 研究を通じたHIV予防への貢献に対し、CAPRISA 004 リーダーシップ・チームを代表してサリム・S・アブドゥル・カリム博士とカライシャ・アブドゥル・カリム博士が受賞。)
2011 コロンビア大学同窓会から、エイズ研究の功績により、「アラン・ローゼンフィールド同窓会功労賞」を受賞。(サリム・S・アブドゥル・カリム博士とカライシャ・アブドゥル・カリム博士が共同受賞。)
2011 南アフリカ医師会から、消毒薬、ワクチン、結核-HIV治療に関する研究功績により、「医学賞 – 医学分野フェローシップ(ゴールド)」を受賞。
2011 南アフリカ科学アカデミー(ASSAf)から、社会サービスにおける卓越した科学的思考の応用の功績により、「社会のための科学(Science-for-Society)金メダル賞」を受賞。
2011 欧州及び発展途上国の臨床治験協力(EDCTP)から「卓越したアフリカ人上級科学者賞」を受賞。
2011 アフリカ科学アカデミーから「科学的発見及び技術革新に対するオルセグン・オバサンジョ賞」を受賞。(サリム・S・アブドゥル・カリム博士とカライシャ・アブドゥル・カリム博士が受賞。)
2012 HIV疫学及び臨床研究での世界的功績により、「エンガリ・マン賞」を受賞。(サリム・S・アブドゥル・カリム博士とカライシャ・アブドゥル・カリム博士が受賞。)
2012 「ミナラ学術功労表彰」を受賞。(サリム・S・アブドゥル・カリム博士とカライシャ・アブドゥル・カリム博士が受賞。)
2013 南アフリカ王立協会から、科学の推進に対する多岐の学問領域にわたる非常に卓越した貢献により、「ジョン・F・W・ハーシェル・メダル賞」を受賞。
2013 ナイジェリア生物医学HIV予防フォーラムから「優秀学者賞」を受賞。
2014 ケープタウン大学から「名誉医学博士号」を授与。
2014 米国際開発庁(USAID)から「米国科学技術パイオニア賞」を受賞。(CAPRISA 004 治験チームに対する授与。)
2014 eThekwini都市圏(南アフリカ共和国)から「市長賞」を受賞。
2015 アフリカ連合(AU)から「クワメ・エンクルマ大陸科学賞」を受賞。(アフリカにおける最高位の科学賞。)
2015 南アフリカ医学研究評議会から「プラチナ生涯功労賞」を受賞。
2015 クワズル・ナタール州保健局から「MASEA賞」を受賞。
2017 ヒト・ウイルス学研究所(米)から「生涯功労賞」を受賞。(サリム・S・アブドゥル・カリム博士とカライシャ・アブドゥル・カリム博士が受賞。)
2018 クウェート首長及びクウェート科学振興財団から「アル・スマイト賞」を受賞。
2020 ガードナー財団(カナダ)から「ジョン・ダークス・カナダ・ガードナー国際保健賞」を受賞。(サリム・S・アブドゥル・カリム博士とカライシャ・アブドゥル・カリム博士が受賞。)
2020 センス・アバウト・サイエンス(慈善団体)及びネイチャー(Nature)誌から科学のために立ち上がった者に贈られる「ジョン・マドックス賞」を受賞。(ファウチ博士とサリム・S・アブドゥル・カリム博士が受賞。)
2020 チリ政府から「マゼラン海峡500周年賞」を受賞。(サリム・S・アブドゥル・カリム博士とカライシャ・アブドゥル・カリム博士が受賞。)
2020 サンデー・タイムズ紙から、南アフリカの新型コロナウイルス感染症対策における功績により、「トップ100栄誉賞」 を受賞。
2021 アフリカ連合(AU)及びアフリカCDCから「CPHIA 2021 公衆衛生生涯功労賞」を受賞。
2021 ローズ大学から「名誉博士号」を授与。
2021 南アフリカ大学(UNISA)から「UNISA学長カラバッシュ賞」を受賞。
2022 南アフリカ医学カレッジ(CMSA:非営利団体)の病理学者カレッジ(ウイルス学)から「名誉フェローシップ」を受賞。
2022 VinFuture 財団(ベトナム)から「VinFuture 特別賞」を受賞。

2.カライシャ・アブドゥル・カリム博士

生年月日

1960年3月28日(南アフリカ共和国生まれ)

学歴・職歴

1981 ダーバン・ウェストビル大学(南アフリカ共和国)にて学士号(微生物学、生化学)を取得。
1983 ウィットウォーターズランド大学(南アフリカ共和国)にて学士号(生化学)を取得。
1986 南アフリカ大学にて高等教育課程(大学院)を修了。
1988 コロンビア大学(米)にて修士号(寄生虫学)を取得。
1989 - 1994 南アフリカ医学研究評議会 上級疫学者
1995 プレトリア大学(南アフリカ共和国)にて公共サービス管理課程修了。
1995 - 1997 南アフリカ共和国保健省 エイズ・性感染症管理プログラム ナショナル・ディレクター
1997 - 1999 南アフリカ医学研究評議会 南アフリカ疫学研究センター エイズ研究プログラム長
2000 ナタール大学(南アフリカ共和国)にて博士号(医学)を取得。
2000 - 2001 コロンビア大学メールマン公衆衛生大学院疫学科 助教
2001 - 2003 コロンビア大学メールマン公衆衛生大学院 非常勤准教授(疫学)
2001 - 2003 クワズル・ナタール大学(南アフリカ共和国)ネルソン・R・マンデラ医科大学家庭医学・公衆衛生学科 名誉准教授
2002 - 現在 南アフリカ・エイズ研究プログラム・センター(CAPRISA) 次長
2003 - 2010 ナタール大学ネルソン・R・マンデラ医科大学家庭医学・公衆衛生学科 准教授
2003 - 2013 コロンビア大学メールマン公衆衛生大学院 准教授(疫学)
2009 - 2012 マサチューセッツ総合病院 客員研究員 、ハーバード大学 客員講師
2011 - 2013 クワズル・ナタール大学 非常勤教授(公衆衛生/家庭医学)
2013 - 現在 コロンビア大学メールマン公衆衛生大学院 教授(臨床疫学)
2014 – 現在 クワズル・ナタール大学 非常勤教授(公衆衛生)
2018 – 現在 クワズル・ナタール大学 副学長代理(アフリカ保健)

主な受賞と栄誉

1993 アショカ(社会起業家ネットワーク。本部:米ワシントン)から、HIV・エイズ分野でのリーダーシップの功績により、アショカ・フェローを受賞。
1997 南アフリカ国家エイズ会議から「オン・トラック賞」を受賞。
2010 治療行動キャンペーン(TAC)から「TAC表彰」を受賞。
2011 南アフリカ大学(UNISA)から「UNISA学長 カラバッシュ優秀教育者賞」を受賞。
2011 DIA(薬剤情報協会)から「世界保健分野での卓越した功績に対するDIA理事長賞」を受賞。(CAPRISA 004 リーダーシップ・チームの功績に対する授与。)
2011 南アフリカ国家科学技術フォーラム(NSTF)とBHP Billiton から「革新をもたらす研究賞」を受賞。(CAPRISA 004 研究を通じたHIV予防への貢献に対し、CAPRISA 004 リーダーシップ・チームを代表してサリム・S・アブドゥル・カリム博士とカライシャ・アブドゥル・カリム博士が受賞。)
2011 コロンビア大学同窓会から、エイズ研究の功績により、「アラン・ローゼンフィールド同窓会功労賞」を受賞。(サリム・S・アブドゥル・カリム博士とカライシャ・アブドゥル・カリム博士が共同受賞。)
2011 アフリカ科学アカデミーから「科学的発見及び技術革新に対するオルセグン・オバサンジョ賞」を受賞。(サリム・S・アブドゥル・カリム博士とカライシャ・アブドゥル・カリム博士が受賞。)
2012 HIV疫学及び臨床研究での世界的功績により、「エンガリ・マン賞」を受賞。(サリム・S・アブドゥル・カリム博士とカライシャ・アブドゥル・カリム博士が受賞。)
2012 「ミナラ学術功労表彰」を受賞。(サリム・S・アブドゥル・カリム博士とカライシャ・アブドゥル・カリム博士が受賞。)
2012 世界科学アカデミー(TWAS)から「TWAS医学賞」を受賞。
2013 クワズル・ナタール州保健局から「MEC年間功労賞」を受賞。
2013 南アフリカ大統領から「マプングブエ勲章」(南アフリカ共和国の最高位国家勲章)を受章。
2013 クワズル・ナタール大学から「招集賞」を受賞。
2013 アフリカ連合(AU)から「クワメ・エンクルマ地域科学者賞」を受賞。
2014 南アフリカ国立研究財団(NRF)から科学者ランク認定「A-2評価」を獲得。
2014 世界科学アカデミー(TWAS)から「TWAS・レノボ科学賞」を受賞。
2014 南アフリカ医学研究評議会から「科学功労賞(金メダル)」を受賞。
2014 南アフリカ科学アカデミー(ASSAf)から「社会のための科学(Science-for-Society)金メダルASSAf賞」を受賞。
2015 ダーバン市から、HIV及び女性の健康に対する貢献により、「eThekwini 生きる伝説賞」を受賞。
2016 「ロレアル-ユネスコ女性科学賞」(アフリカ・中東部門)」を受賞。
2016 スタンダード銀行から「トップの女性科学者賞」を受賞。
2016 フィナンシャル・タイムズ紙が選ぶ女性リーダー・トップ10人(2016年)に選出。
2017 ヒト・ウイルス学研究所(米)から「生涯功労賞」を受賞。(サリム・S・アブドゥル・カリム博士とカライシャ・アブドゥル・カリム博士が受賞。)
2017 ヨハネスブルグ大学 から「名誉博士号」を授与。
2018 クワズル・ナタール州医師・医療連合から「医療功労賞」を受賞。
2018 国際HIV予防治験ネットワーク(HPTN)から「HPTN 2018年ウォード・ケイツ・スピリット賞」 を受賞。
2018 HIV会議(ムンバイ) から、HIV医学・感染症の分野における貴重な貢献により、「生涯功労賞」を受賞。
2018 アフリカ科学アカデミー から「女性フェロー・リーダーシップ表彰」を受賞。
2019 パリの「アフリカ人リーダーシップ賞」を受賞。
2019 南アフリカ国立研究財団(NRF) から科学者ランク認定「A-1評価」を獲得。
2020 ガードナー財団(カナダ)から「ジョン・ダークス・カナダ・ガードナー国際保健賞」を受賞。(サリム・S・アブドゥル・カリム博士とカライシャ・アブドゥル・カリム博士が受賞。)
2020 フランス科学アカデミーから「クリストフ・メリュー感染症賞」を受賞。
2020 チリ政府から「マゼラン海峡500周年賞」を受賞。(サリム・S・アブドゥル・カリム博士とカライシャ・アブドゥル・カリム博士が受賞。)
2020 ステレンボッシュ大学から「名誉博士号」を授与。
2021 南アフリカ王立協会 から「ジョン・F・W・ハーシェル・メダル賞」を受賞。

3.サリム・S・アブドゥル・カリム博士及び
カライシャ・アブドゥル・カリム博士の主な論文

A. 女性のための新たなHIV予防戦略
( New HIV prevention strategies for women )

1. Abdool Karim Q, Abdool Karim SS, Frohlich JA, Grobler AC, Baxter C, Mansoor LE, Kharsany AB, Sibeko S, Mlisana KP, Omar Z, Gengiah TN, Maarschalk S, Arulappan N, Mlotshwa M, Morris L, Taylor D. Effectiveness and safety of tenofovir gel, an antiretroviral microbicide, for the prevention of HIV infection in women. Science 2010; 329(5996):1168-74.
2. Abdool Karim SS, Abdool Karim Q, Kharsany ABM, Baxter C, Grobler AC, Werner L, Kashuba A, Mansoor LE, Samsunder N, Mindel A, Gengiah TN, for the CAPRISA 004 Trial Group. Tenofovir gel for the prevention of Herpes Simplex Virus Type 2 infection. New England Journal of Medicine 2015; 373:530-9.
3. Abdool Karim SS, Kashuba AD, Werner L, Abdool Karim Q. Drug concentrations after topical and oral antiretroviral pre-exposure prophylaxis: implications for HIV prevention in women. Lancet 2011; 378(9787):279-81.
4. Klatt NR, Cheu R, Birse K, Zevin AS, Perner M, Noël-Romas L, Grobler A, Westmacott G, Xie IY, Butler J, Mansoor L, McKinnon LR, Passmore JS, Abdool Karim Q, Abdool Karim SS, Burgener AD. Vaginal bacteria modify HIV tenofovir microbicide efficacy in African women. Science 2017; 356(6341):938-945.

B. アフリカの女性におけるHIV感染と危険因子に関する新たな洞察
( New insights into HIV transmission and risk factors in women in Africa )

5. de Oliveira T, Kharsany AB, Gräf T, Cawood C, Khanyile D, Grobler A, Puren A, Madurai S, Baxter C, Abdool Karim Q, Abdool Karim SS. Transmission networks and risk of HIV infection in KwaZulu-Natal, South Africa: a community-wide phylogenetic study. Lancet HIV 2017; 4(1):e41-e50.
6. Abdool Karim Q, Kharsany ABM, Frohlich JA, Werner L, Mashego M, Mlotshwa M, Madlala BT, Ntombela F, Abdool Karim SS. Stabilizing HIV prevalence masks high HIV incidence rates amongst rural and urban women in KwaZulu-Natal, South Africa. International Journal of Epidemiology 2011; 40: 922-930.
7. McKinnon LR, Liebenberg LJ, Yende-Zuma N, Archary D, Ngcapu S, Sivro A, Nagelkerke N, Garcia Lerma JG, Kashuba AD, Masson L, Mansoor LE, Abdool Karim Q, Abdool Karim SS, Passmore JS. Genital inflammation undermines the effectiveness of tenofovir gel in preventing HIV acquisition in women. Nature Medicine 2018; 24(4): 491-496.
8. Liebenberg L*, McKinnon L*, Yende-Zuma N*, Garrett N, Baxter C, Kharsany A, Archary D, Rositch A, Samsunder N, Mansoor L, Passmore J-A, Abdool Karim S, Abdool Karim Q. HPV infection and the genital cytokine milieu in women at high risk of HIV acquisition. Nature Communications 2019; 10: 5227.

C. 女性のHIV予防のための抗HIV広範囲中和抗体の開発
( Development of anti-HIV broadly neutralizing antibodies for HIV prevention in women )

9. Moore PL, Gray ES, Wibmer CK, Bhiman JN, Nonyane M, Sheward DJ, Hermanus T, Bajimaya S, Tumba NL, Abrahams MR, Lambson BE, Ranchobe N, Ping L, Ngandu N, Abdool Karim Q, Abdool Karim SS, Swanstrom RI, Seaman MS, Williamson C, Morris L. Evolution of an HIV glycan-dependent broadly neutralizing antibody epitope through immune escape. Nature Medicine 2012; 18(11):1688-92.
10. Doria-Rose NA, Schramm CA, Gorman J, Moore PL, Bhiman JN, DeKosky BJ, Ernandes MJ, Georgiev IS, Kim HJ, Pancera M, Staupe RP, Altae-Tran HR, Bailer RT, Crooks ET, Cupo A, Druz A, Garrett NJ, Hoi KH, Kong R, Louder MK, Longo NS, McKee K, Nonyane M, O'Dell S, Roark RS, Rudicell RS, Schmidt SD, Sheward DJ, Soto C, Wibmer CK, Yang Y, Zhang Z, Mullikin JC, Binley JM, Sanders RW, Wilson IA, Moore JP, Ward AB, Georgiou G, Williamson C, Abdool Karim SS, Morris L, Kwong PD, Shapiro L, Mascola JR. Developmental pathway for potent V1V2-directed HIV-neutralizing antibodies. Nature 2014; 509(7498):55-62.
11. Bhiman JN, Anthony C, Doria-Rose NA, Karimanzira O, Schramm CA, Khoza T, Kitchin D, Botha G, Gorman J, Garrett NJ, Abdool Karim SS, Shapiro L, Williamson C, Kwong PD, Mascola JR, Morris L, Moore PL. Viral variants that initiate and drive maturation of V1V2-directed HIV-1 broadly neutralizing antibodies. Nature Medicine 2015; 21(11):1332-6.

D. HIVと結核の重複感染治療
( Treatment of HIV and tuberculosis co-infection )

12. Abdool Karim SS, Naidoo K, Grobler A, Padayatchi N, Baxter C, Gray A, Gengiah T, Nair G, Bamber S, Singh A, Khan M, Pienaar J, El-Sadr W, Friedland G, Abdool Karim Q. Timing of initiation of antiretroviral drugs during tuberculosis therapy. New England Journal of Medicine 2010; 362(8):697-706.
13. Abdool Karim SS, Naidoo K, Grobler A, Padayatchi N, Baxter C, Gray AL, Gengiah T, Gengiah S, Naidoo A, Jithoo N, Nair G, El-Sadr WM, Friedland G, Abdool Karim Q. Integration of antiretroviral therapy with tuberculosis treatment. New England Journal of Medicine 2011; 365(16):1492-501.
14. Abdool Karim SS, Abdool Karim Q, Friedland G, Lalloo U, El-Sadr WM. Implementing antiretroviral therapy in resource-constrained settings: opportunities and challenges in integrating HIV and tuberculosis care. AIDS 2004; 18(7):975-9.

E. HIV政策立案への貢献
( Contributions to HIV policy development )

15. Abdool Karim Q, Abdool Karim SS. HIV—no time for complacency. Science 2018; 360: 1153.
16. Abdool Karim SS, Abdool Karim Q. AIDS research must link to local policy. Nature 2010; 463(7282):733-4.
17. Abdool Karim SS, Churchyard GJ, Abdool Karim Q, Lawn SD. HIV infection and tuberculosis in South Africa: an urgent need to escalate the public health response. Lancet 2009; 374(9693): 921-33.

新型コロナウイルス感染症対策への貢献
( Contributions to the Covid-19 Response )

18. Abdool Karim SS, Abdool Karim Q. Omicron SARS-CoV-2 variant: a new chapter in the COVID-19 pandemic. Lancet 2021; 398(10317):2126-2128.
19. Abdool Karim SS, de Oliveira T. New SARS-CoV-2 Variants - Clinical, Public Health, and Vaccine Implications. New England Journal of Medicine 2021; 384(19):1866-1868.
20. Abdool Karim Q, Abdool Karim SS. COVID-19 affects HIV and tuberculosis care. Science 2020; 369(6502):366-368.

受賞者の決定について