小野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和8年9月17日

(令和8年9月17日(木) 12:19~12:29  於:中央合同庁舎8号館1階S106会見室)

1.発言要旨

 先ほどの閣議において辞表がとりまとめられましたので、報告をいたします。
 まずは、大臣在任の間、お世話になった全ての皆様に対して、深く感謝を申し上げます。
 昨年10月21日に国務大臣を拝命し、本年2月28日に発足した第2次高市内閣とあわせ、約11か月、331日にわたり、担当する政策に全力で取り組んでまいりました。その間の出来事の全てを、この場で振り返ることは難しいですが、退任に当たっての所感を、簡単に申し述べたいと思います。
 まずは、外国人政策です。国務大臣就任にあたり、高市総理の指示により、私が初代の外国人との秩序ある共生社会推進担当大臣として任命されました。本年1月に取りまとめた「総合的対応策」に基づき、取組も着実に進んでおり、長年変わらなかったことを一つ一つ変えていくのは大変な時間がかかりますが、着実に種をまき、芽を出し始め、今後、秩序ある共生社会の推進につながっていくものと考えております。また、外国人の受入れの基本的な在り方の検討は非常に重要な課題であることから、先般、検討に当たっての留意事項や必要な視点等について専門的知見からの御意見を伺うため「ワーキンググループ」を設置するなどし、本年度末の基本方針のとりまとめに向け議論を深めることが出来たと感じております。引き続き、しっかり議論をされることを期待しております。
 経済安全保障に関しては、本年6月に、2022年の経済安全保障推進法の制定以来、初めてとなる大幅な改正を実現し、あわせて、同盟国・同志国等との連携強化をはかるべく、多くの閣僚等との会談を行いました。ある海外の閣僚が「同志国の経済安全保障は、自国の経済安全保障と同義である」と仰られましたが、その言葉のとおり、国際連携が今まで以上に重要になっていると改めて感じております。
この間振り返ると、このほかにも、今後5年間でイノベーションを生み出す社会システムの再構築を目指すための計画を整理した第7期「科学技術・イノベーション基本計画」、年に2度のAI基本計画の策定を通じた「日本AX」の推進、グローバル・スタートアップ・キャンパス構想の実現に向けた法改正、宇宙活動法等の改正による、ロケットの打上げに関する制度環境の整備、コンテンツや造船をはじめとする成長戦略の7分野の官民投資ロードマップの策定、そして生成AIの利活用等に向けた、知的財産制度の保護や透明性に関する「プリンシプル・コード」の策定、日本学術会議の法人化に向けた準備、重要土地の注視区域内における外国人・外国系法人によるものも含めた土地・建物の取得状況の取りまとめ、医療データの利活用の円滑化に関する検討や第3期「健康医療戦略」に基づく研究開発の推進など、印象的な仕事を挙げればきりがございません。また、現場の声を聞くために、国内外合わせて、約50か所の機関や施設等に足を運ばせていただいたことも、政策を推進するにあたって、非常に役に立ちました。
 なお、閣議における帰国報告はかないませんでしたが、9月8日から15日までフランス、オランダ、オーストリアを訪問し、国際宇宙サミットやIAEA(国際原子力機関)総会への出席に加え、量子MOU(基本合意書)の署名、関係閣僚等との意見交換などを行ってまいりました。
 私の担当分野は本当に非常に幅広く、多忙ではありましたが、何とか走り切ることができました。高市政権の目指す成果の創出に、微力ながら貢献できたら嬉しいなと思います。改めて、大臣就任からの約1年間、お世話になった全ての皆様に御礼を申し上げます。ありがとうございました。私からは以上です。

2.質疑応答

(問)お疲れ様でした。大臣、いろいろ担当されたと思うんですけれども、次の大臣に特に引き続き頑張ってほしいことは何なのか。また、大臣として、先ほど50か所を行かれたという現地視察なんですけども、それを通じて、科学技術政策でどんな課題があると感じられたのか、そこら辺について教えてください。
(答)担当分野が非常に広いので、次の大臣にその分野がどう引き継がれるのかということもまだ分からない中で、なかなか申し上げづらいのですがまず経済安全保障について、今年、「経済安全保障推進法」の改正が行われたばかりではありますが、経済安全保障を巡る状況、日々変化をし続けており、有識者会議でも指摘があったことも踏まえて、安全保障上重要な個人の機微データの防護といった課題に対応すべく、次なる法改正に向けた検討を進めていただきたいと思います。
 次に、外国人政策に関しては、秩序ある共生社会の実現に向けて、引き続き、「総合的対応策」に盛り込まれた取組が後戻りすることないように、着実に実行されるように、司令塔機能を発揮していただきたいと思います。また、外国人の受入れの基本的な在り方について、量的マネジメントも含めて本年度中に基本方針を取りまとめることとされており、政府全体での検討を着実に進めていただきたいと思います。これも本当に大変だと思いますけど、絶対にやらなくてはいけないことなので、進めていただきたいと思います。
 さらに、重要土地については、土地等利用状況調査等を着実に実施し、重要施設及び国境離島等に対する機能阻害行為を防止すべく、万全を期していただきたいと思います。
 また、宇宙分野では官民による開発・利用が活発化し、ビジネスも大きな広がりを見せている中で、喫緊の宇宙政策を力強く推進していただきたいと思いますが、例えば、本年6月に宇宙開発戦略本部で総理から指示があった「宇宙基本計画」、この改定に向けて強いリーダーシップを発揮していただきたいと思います。
 AIについて、バーティカルAI領域別戦略の具体化を進めるとともに、日本AXの実現に向けAIの開発・実装の取組を力強く推進していただきたいと思います。そして、プリンシプル・コードに基づく取組の着実な実施についても、プリンシプル・コードはまとめるのが本当に大変でしたので、これをしっかりと形に、実効性のあるものにしていけるように尽力いただきたいなと思います。
 さらに、成長戦略17分野の一つであるコンテンツの分野についても「官民投資ロードマップ」のフォローアップを行いつつ、大規模・長期・戦略的な官民投資の推進に向けて、一元的なコンテンツ支援体制の整備を進めていただきたいと思います。
 そして、科学技術・イノベーションについては、御指摘のように、研究施設・設備の視察や、研究者の方々との意見交換も行いながら、その課題と対応方針も含めて、第7期「科学技術・イノベーション基本計画」を策定したところです。今後は、この基本計画に基づいて、科学の再興に向けた取組や、基礎研究から社会実装に至るまで一気通貫の取組を推進するとともに、17の戦略分野である、AI・量子技術・フュージョンエネルギーといった重要分野でのイノベーションを一層推進できるように、関係省庁との司令塔として、尽力していただきたいと思います。特に基礎研究にしっかり投資をしていくということも引き継いでいただけたら嬉しいなと思います。
 他にも政策課題は多岐にわたりますが、いずれについても、新しい大臣のリーダーシップの下、それらを力強く進めていただけるように願っております。
(問)すみません、せっかくなので。大臣、これから担当大臣でなくなった後なんですけど、科学の応援団にはなってくれますでしょうか。
(答)視察先でもやはり、いろんな話を聞かせていただく度に、本当に面白くて、「生まれ変わったら理系になりたい」と度々申し上げてまいりましたけれども、科学技術政策担当大臣としての職務を通じて、科学技術の持つ無限の可能性、改めて実感する機会が多くあって、そして真理を探求する科学者の方々の「好き」に根差したお言葉、そしてきらきらした目を拝見するにつけ、本当に応援したいなという気持ちはどんどん強くなっておりますので、どのような立場になっても、引き続き、科学技術を応援していきたいなと思っています。
(問)何かやり残したことというか、これはやりたかったなという、そういうことはございますか。
(答)先ほど次の大臣に引き継ぐこともいっぱい話させていただいたのですが、それは全てやり切れなかったことを次の人にもつないでほしいというものもありますし、個人的には、外国人の受入れの基本的な在り方という法務省への指示だったものが、4月から私のほうに来たので、ちょっと時間がやはり足りなくて、なかなか令和8年度末までの取組というところがまだまだできていないなという中だったので、そこはかなり難しい課題なので、やり切りたかったなという思いはありますが、いずれにしても政権全体の方向性を新しい大臣がしっかりと継いでくれることを願っております。

(以上)