小野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和8年6月5日
(令和8年6月5日(金) 8:35~8:40 於:中央合同庁舎8号館1階S106会見室)
1.発言要旨
科学技術政策担当大臣として報告します。6月2日に、一般社団法人フュージョンエネルギー産業協議会(J-Fusion)の総会が開催され、私は総会後の懇親会に出席をいたしました。
J-Fusionは、2024年に設立された産業団体であり、当初は21法人でのスタートでしたが、短期間に活動を一気に活性化させ、今では会員が100者増え、121法人に至ったということです。
用務の都合上、私は途中で退席しましたが、私からはJ-Fusionのこれまでの発展についての祝意をお伝えするとともに、激化する世界の開発競争と対峙していくため、我が国の関係企業や研究機関が総力を結集した取組が必要であり、政府としても最大限の支援をしていく旨を述べました。
フュージョンエネルギーは、高市内閣が策定する日本成長戦略における17の戦略分野の一つであり、2030年代の発電実証の実現、そして早期の実用化に向けて、産業界としっかり連携し、強力に取組を進めてまいります。
次に、人工知能戦略担当大臣として報告いたします。
先日2日、明治記念館において、カリアンネ・トゥング ノルウェーデジタル化・公共ガバナンス大臣と会談を行った後、日ノルウェーAIイノベーションフォーラム閉会式に出席し、挨拶をいたしました。
会談では、私からAI分野での研究開発やビジネスにおいて、ノルウェーと日本、それぞれの強みを持ち寄ることで、両国の協力を拡大し、更には同志国の連携による「信頼できるAIエコシステム」を共創することへの期待を述べました。
2.質疑応答
- (問)マイクロソフトが次世代の次世代トポロジカル量子チップ、Majorana2を開発して、商用のスケーラブル量子コンピュータの実現時期を2029年に前倒しすると発表しました。Majorana2の開発にエージェントAIが大きく貢献したといいます。国際競争が激しい中で、日本の量子コンピュータ開発をどのように進めていくのか、またAIの研究開発への活用について教えてください。
- (答)ご指摘のマイクロソフトによる次世代量子チップの発表は、量子コンピュータの実用化に向けて世界中で競争が行われている誤り耐性の向上に向けた重要な技術進歩であり、量子技術の産業化に向けた国際的な競争が加速していることを実感しております。
我が国においても、「ムーンショット型研究開発制度」などのプロジェクトを通じて、誤り耐性型汎用量子コンピュータの研究開発を進めるとともに、装置・部素材やアルゴリズムなどの強みを生かして、基礎研究から産業化までつなぐエコシステムの構築に取り組んでいるところです。
また、量子とAIは相互に発展を支える関係にあり、チップ設計や誤り低減などの開発にはAIの活用を推進し、研究開発の高度化・高速化を図ることが重要であると認識しております。
現在策定を進めている官民投資ロードマップ等に基づいて、産業技術総合研究所のG-QuATなどの国内の研究拠点整備や、官民連携による投資拡大、スタートアップ支援等を通じて、自律的で信頼できる計算基盤を構築するとともに、ユースケースの創出や標準化の取組を進め、量子技術の産業化を加速してまいりたいと考えております。 - (問)JST(国立研究開発法人科学技術振興機構)の第5回羽ばたく女性研究者賞が決定しました。ご所感をお願いします。
- (答)このたび、JSTが主催する「第5回羽ばたく女性研究者賞(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)」の受賞者が決定し、最優秀賞を黒木祐子氏、奨励賞を小林天美氏、山口そのみ氏、特別賞を森本真里子氏がそれぞれ受賞されたこと、心から御祝いを申し上げたいと思います。
科学技術は、世界を変える可能性を秘めた奥深くも楽しい分野であると私自身も感じております。残念ながら日本は世界と比べると女性研究者の割合が低くなっており、今回受賞された皆様には、自身の興味関心を追求し続けていただくとともに、女子児童や生徒が科学の世界を目指したいと思うように、今後ますます活躍していただけたら嬉しいと思います。
内閣府としては、女性研究者が活躍しやすい研究環境の整備を支援するべく、出産・育児等のライフイベントと研究を両立できる環境の整備、そして研究環境のダイバーシティ実現に向けた大学等の取組の支援、女子中高生の理工系への進路選択の促進などについて、引き続き、関係省庁と連携し、しっかり取り組んでまいりたいと考えております。
(以上)