小野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和8年4月24日
(令和8年4月24日(金) 14:02~14:09 於:中央合同庁舎8号館1階S106会見室)
1.発言要旨
健康・医療戦略担当大臣として報告します。
日本成長戦略の17の戦略分野のうち、「創薬・先端医療」について、本日10時から最終回となるワーキンググループを開催いたしました。
国民の生命や健康を守るという健康医療安全保障の観点でも、日本の経済成長を担う成長産業・基幹産業であるという観点でも重要な、創薬・先端医療分野における一層の取組の推進に向け、官民ロードマップに対する意見を取りまとめました。
ワーキンググループでの議論を踏まえ、今年夏に予定している成長戦略の策定に向けて、関係省庁とも連携して、全力で取り組んでまいります。
2.質疑応答
- (問)昨日、CSTI(総合科学技術・イノベーション会議)有識者議員会合で、菅裕明議員が英国の研究機関が研究成果を社会実装するための仕組みや制度について報告を行いました。非常に示唆に富んだものだと思ったんですけども、大臣として今回の報告の内容からどういった点を今後の科学技術政策に生かすべきだとお考えでしょうか。
- (答)昨日、CSTIの菅裕明議員がCSTI有識者議員懇談会において、最近、ご自身が英国で研究滞在された経験に基づいて、英国の研究機関に関する報告を行ったものであると承知しております。
ご指摘の、日英の研究機関の比較も含めて、第一線の研究者で、スタートアップに関する経験も豊富な菅議員の分析というのは、大変示唆に富むものであると考えます。
その他にも、例えば、英国では、研究機関を国家戦略の実施主体として扱っているという指摘は、我が国においても、今後に向けて、第7期「科学技術・イノベーション基本計画」において、「国家的課題への対応という国立研究開発法人のミッションを中長期目標に位置付ける」と定めたこととも軌を一にするものだと思います。
英国に限らず、諸外国の良い仕組みについては、そういったご意見も踏まえて、しっかりと分析を行って、政策に生かしてまいりたいと考えます。 - (問)取りまとめに向けて議論が進む生成AIのプリンシプル・コードについて伺います。今週、2度行われた「AI時代の知的財産権検討会」では、知的財産権保護の観点からプリンシプル・コードに賛成する権利者団体と、規定の削除やより緩やかな表現への変更を望む事業者側で、意見の相違が目立ちました。出力した生成物が他人の著作権を侵害していないとする証明は、生成AIを安全・安心して利用する上で極めて重要ですが、プリンシプル・コードがAIの発展を妨げるのではないかとの声もございます。AI技術の発展と健全な秩序とのバランスについて、どのようにお考えでしょうか。また、最終的なプリンシプル・コードの策定時期について、目標などがあればお聞かせください。
- (答)今週、21日と23日に有識者による「AI時代の知的財産権検討会」が開催され、その際には、権利者・事業者双方を招いてプリンシプル・コード案に対する多様なご意見を頂戴したところです。
プリンシプル・コード案は、生成AI技術の進歩の促進と知的財産権の適切な保護の両立に向けて、権利者や利用者にとって安全・安心な利用環境を確保することを目的としています。私としては、本コード案がAI技術の進歩の促進と知的財産権の適切な保護を図るための一助になると期待しているところです。
パブリックコメントでは2,000を超える多くのご意見を頂戴しておりまして、その精査及び検討会での議論等を踏まえて、丁寧に中身の調整を行う必要がありまして、策定時期について現時点で予断を持ってお答えすることは、難しいところです。
いずれにいたしましても、生成AI事業者、生成AI利用者及び権利者等の関係者の意見を丁寧に聴取しながら、やはり信頼できるAIでなければ広がりませんので、そういったところはしっかり取り組んでまいりたいと思います。 - (問)ディープテックのスタートアップ支援についてお伺いします。22日の日本成長戦略本部会議で示されたように、防衛力の強化とスタートアップ支援を兼ねる形でSBIR(中小企業技術革新制度)やアンカーテナンシー施策を進める旨、発表がありました。科学技術・イノベーション推進事務局でもSBIR等の施策を担うとのことなんですけれど、科学技術分野の観点からディープテック支援の重要性について教えてください。また防衛省と連携することの意義ですとか、あとは防衛、デュアルユース部門の技術について、エコシステムの課題をどういうふうにお考えでしょうか。
- (答)日本成長戦略の策定に向けて、城内スタートアップ担当大臣主導の下で、分野横断的課題の一つとして、スタートアップの創出・育成等について議論が行われていると承知しています。
この中では、科学技術・イノベーションの観点からも、スタートアップの初期需要創出のために政府調達の強化が最重要であるという認識の下で、ディープテック・スタートアップへの技術開発支援を行うSBIR制度を抜本強化し、政府の本格調達につなげる試験導入枠組みを創設することについて検討することとしています。
経済成長を牽引するディープテック・スタートアップが我が国から多く生まれるよう、一昨日の日本成長戦略会議における高市総理からの指示も踏まえて、今後、内閣官房及び経済産業省などの関係省庁と連携しながら、こうした制度の実現に向けて検討を進めてまいりたいと考えています。
また、防衛省との連携については、第7期「科学技術・イノベーション基本計画」においても、デュアルユース技術への投資は、民生と安全保障のそれぞれの分野においてのみならず、技術力を相互に高め合いながら、科学技術の発展、ひいては産業競争力を強化し、長期的な経済成長にも資するものとされていることから防衛省との連携は重要であり、幅広い企業群やスタートアップ企業、大学や国立研究開発法人等が参画するエコシステムの構築に向けて取り組んでまいりたいと考えています。
(以上)