小野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和8年3月31日

(令和8年3月31日(火) 9:51~9:58  於:中央合同庁舎8号館1階S106会見室)

1.発言要旨


 科学技術政策担当大臣として報告します。
 本日の閣議において、「科学技術・イノベーション創出の活性化に関する法律の一部を改正する法律案」が閣議決定され、本国会に提出する運びとなりました。
 本法案は、ハイリスクな研究をハイリターンな成果につなぐ、国内外の多様な主体が集積するエコシステムのハブの構築を目指す「グローバル・スタートアップ・キャンパス構想」の中核となる拠点の運営を担う認可法人の設立等について規定しているものです。
 法案が成立した暁には、我が国に世界最高水準のイノベーション・エコシステムを構築し、社会課題の解決と経済成長を実現すべく、必要な取組を推進してまいりたいと思います。
 次に、クールジャパン戦略担当大臣として御報告をいたします。
 先週28日に、東京ビッグサイトで開催されたアニメジャパン2026のパブリックデイを訪問し、出展ブースの視察及び意見交換を行いました。
 会場では、コンテンツを活用した地方創生につながるアニメツーリズムに関する展示や、先般、クールジャパン・プラットフォームアワードにおいて表彰を行ったサウジアラビアのアニメ作品や当地における日本作品の展開促進に関する展示、様々なアニメ作品の世界観を体現したブースなどを拝見させていただきました。
 アニメ分野と一括りに言っても、知的財産を軸として、マンガからゲーム、グッズ、観光など、各社で多様なアプローチを展開しており、改めてコンテンツ分野の高い成長可能性を感じました。
 また、一般社団法人アニメジャパンの岩上理事長と、こうした世界最大級のアニメ見本市を開催することの意義、そして、現場で感じていらっしゃる課題等についてもお話をさせていただきました。
 引き続き、こうした現場の声をしっかり伺いつつ、関係省庁と連携しながら、コンテンツ産業の「官民投資ロードマップ」を取りまとめるべく、施策の強化・充実に向けた検討を進めてまいります。
 次に、知的財産戦略担当大臣として報告をいたします。
 本日、今年1月に新たに設置した「国際標準に係る官民ハイレベルフォーラム」の第2回会合を開催いたします。
 本フォーラムは、昨年6月に知的財産戦略本部において決定した「新たな国際標準戦略」に基づき、官民が連携して、戦略的に国際標準活動を進めるべく設置するものです。
 今回の会合では、私が国会対応のため、若山大臣政務官に代理出席いただき、産業界などからのメンバー追加とともに、今後の我が国の国際標準活動に向けた提言を取りまとめる予定です。
 また、本日から、ハイレベルフォーラムのオブザーバーメンバーの募集を開始いたします。各界からの幅広い御参加を期待しております。
 詳細については、事務方にお問い合わせをお願いします。

2.質疑応答

(問)日本の創薬力や医療研究を強化するために、医療情報の二次利用が求められていると思うんですけれども、昨日開かれた医療等情報の利活用の推進に関する検討会では、AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)の中釜理事長が、情報を最大限に利活用させるための枠組み案を示しました。この提案について、大臣としての受け止めをお願いします。
(答)医療データの二次利用については、制度的に更なる円滑化を図るために、昨年6月の閣議決定に基づいて、昨年9月に検討会を設置して議論を行ってまいりました。
 本年1月に検討会が取りまとめた「中間まとめ」においては、医療等情報の利活用で目指す社会や基本的な考え方等が示されるとともに、対象となる医療等情報や収集方法等を引き続き検討することとされました。
 「中間まとめ」を踏まえて、検討会において議論を継続する中で、昨日、AMEDの中釜理事長からもヒアリングを行ったところ、情報を最大限に利活用させるための枠組みについて御意見をいただいたと承知しております。
 医療データの利活用は、医薬品・医療機器の開発等に資する観点からも極めて重要であると考えます。昨日のAMEDの中釜理事長からのヒアリング内容も参考にしながら、患者の権利利益を適切に保護した上で、医療等情報をより効果的・効率的に利活用できるように、本年夏目途で議論の整理を行うべく、引き続きしっかり検討を進めてまいりたいと考えます。
(問)別々に2問あります。まず、グローバル・スタートアップ・キャンパス構想につきまして、冒頭発言にもありましたけれども、先行活動にこちらはもう既に630億円を積んでいる状況だと思います。改正法案が成立した後に設計建設を始めるフラッグシップ拠点の建設費もかかると思うんですが、どれほどを見込んでいるでしょうか。事業開始の時期の見通しと併せて教えてください。また、これまでの政府支援などで都内にもスタートアップ拠点等が既に複数あるんですけれども、国がなぜ巨額を投じて拠点整備や支援をする必要があるのか、その意義と狙いを教えてください。
(答)まず、拠点の建設費や開所時期につきましては、施設整備の基本的な方針等を定める「基本計画」を策定することを目指し、現在、有識者会議を開いて、専門的見地から御意見をいただいているところです。本会議での御議論を踏まえながら、引き続き検討してまいりたいと思います。
 グローバル・スタートアップ・キャンパス構想の意義・狙いもお尋ねがありましたけれども、国内外の研究者・スタートアップ・企業・大学・研究機関・支援者などの関係者が一堂に集い、ディープテック分野の研究開発から事業化支援、海外展開まで一気通貫の支援を通じて、エコシステムのハブを日本国内に物理的につくり上げ、優れた研究シーズが事業化につながらないという日本が抱える課題を一体的に解決するというところがあると思います。
 このため、研究開発や事業化に関するソフト面からの支援に加えて、フラッグシップ拠点を整備することで、国内各地の既存のスタートアップ拠点や大学・研究機関等と海外のネットワークを結び付ける、世界最高水準のイノベーション・エコシステムのハブを構築することを目指したいと思っています。
(問)ありがとうございます。もう一点、別件で、学術会議関連で伺います。学術会議の任命拒否問題に絡んで、立憲民主党の小西洋之参議院議員が、会員任命にかかる法解釈の検討過程に関する文書の全面開示を求めていた訴訟で、27日、先週金曜日に、国側の控訴が棄却されました。文書の黒塗りとして公開されていた部分について、国に対して開示を求める判決が一審に続いて出たことにつきまして、担当大臣としての受け止めを教えてください。また、文書の開示はいつ頃されるのでしょうか。もし上告のお考えがあれば併せて教えてください。
(答)そちらにつきましては、今後、判決内容を精査した上で、適切に対応してまいりたいと思っておりますので、現時点でそれ以上に申し上げることはございません。

(以上)