小野田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和8年3月19日

(令和8年3月19日(木) 9:45~9:54  於:中央合同庁舎8号館1階S106会見室)

1.発言要旨


 経済安全保障担当大臣として報告をいたします。
 本日の閣議において、「経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保の推進に関する法律及び株式会社国際協力銀行法の一部を改正する法律案」を閣議決定いたしました。
 我が国を取り巻く国際情勢がかつてない速度と複雑さで変化し続けていること等を踏まえ、昨年11月に、高市総理から、法改正に向けた御指示をいただきました。これを受け、有識者の皆様にも御議論いただきながら、担当大臣として、スピード感を持って検討を進めてまいりました。
 本法律案に基づき、重要な物資の供給に不可欠な役務に対する支援、基幹インフラ制度への医療分野の追加、経済安全保障上重要な海外事業を支援するための新制度の創設、総合的な経済安全保障シンクタンク及び官民協議会の創設等を行い、国際情勢の急速な変化や新たな課題に迅速かつ強力に対応してまいります。
 我が国の経済安全保障を更に推進すべく、本法律案の成立に向けて全力を尽くしてまいります。
 詳細については事務方にお問い合わせください。
 次に、宇宙政策担当大臣として報告をいたします。
 3月17日に、シンガポールのタン・シーレン人材開発担当兼科学技術担当大臣との会談を行いました。同大臣とは、本年1月にシンガポールに出張した際に、外国人労働者に関する諸政策を中心に意見交換を行って以来、2度目の会談となりました。
 今回の会談では、宇宙分野、経済安全保障分野について、双方の取組等を説明するとともに、これらの分野における両国間の協力が発展することへの期待を共有しました。併せて、本年1月に署名された量子技術分野の協力覚書を含む、科学技術分野についても意見交換を行いました。
 引き続き、両国間の協力関係をますます強化すべく取り組んでまいります。
 次に、クールジャパン戦略担当大臣として報告をいたします。
 本日夕刻より、第6回目となるクールジャパン戦略会議を開催します。本会議は、クールジャパン関連施策について、関係省庁の連携強化を目的として開催するものです。
 本日は、各省庁の施策の進捗を共有し合うとともに、昨年6月に決定した「知的財産推進計画2025」を踏まえ、コンテンツ産業と地域経済の活性化の好循環を目指す、地域一体となった取組を、「コンテンツ地方創生拠点」として選定いたします。こうした拠点をどのように活性化していくかといった点についても、各省庁からお示しいただく予定になっています。
 クールジャパン関連産業の裾野は広く、クールジャパン戦略の推進に当たっては、各省が連携して政府一体となって実行していくことが重要であり、本日の議論も踏まえつつ、取組強化につなげてまいります。
 詳細については、この後、事務方から説明をさせていただきます。

2.質疑応答

(問)先日、みどりの学術賞に、京都大学の井鷺裕司教授と東京大学の東山哲也教授が選ばれました。学術的に優れた成果というだけではなくて、社会的にも大きな影響を与えたお二人なのですけれども、大臣の受け止めと、今後、大臣、みどりの学術賞の授賞式には出られる予定はあるのか、その辺について教えてください。
(答)みどりの学術賞は、植物や自然保護など「みどり」に関する学術上の顕著な功績のあった個人に、内閣総理大臣が授与するものと承知をしております。この度、受賞をされる、京都大学の井鷺裕司教授と東京大学の東山哲也教授に、心よりお祝いを申し上げます。
 内閣府としては、研究者がじっくり腰を据えて研究に打ち込み、多種多様なアイデアが生まれる環境を構築すべく、引き続きしっかり取り組んでまいりたいと思います。
 私も遺伝子のところなど読ませていただいたのですけれども、とても興味深い、いろいろな可能性に満ちたものだなと、楽しく拝見をさせていただきました。
 なお、授賞式に関しては所管外なので、内閣府大臣官房総務課みどりの学術賞及び式典担当室にお尋ねいただきたいと思います。
(問)ムーンショットの目標の8番で行われている、台風と豪雨の気象制御の研究について伺います。1月に、富山大のグループが、豪雨制御に向けて予備実験を行いまして、その報告会が3月に開かれたのですけれども、その中で、研究者が強調していたのは、どのように社会との合意形成を図るかということが課題だと、特におっしゃっていました。やはり自然を操作するようなことに対する是非や、地域の合意をどのように得るかといった課題があるかと思うのですけれども、こういった課題、どのように解決に向けて、何か支援されたり、若しくは情報発信していくなど、何かお考えがありましたらお聞かせください。
(答)ムーンショット目標8では、プログラム開始時より、倫理的・法的・社会的な課題への対応を積極的に進めておりまして、2025年に「気象制御の研究開発に関する責任ある研究・イノベーションの原則」を取りまとめて公開しております。
 今回の予備実験においても、同原則に沿って、周辺自治体との協議や市民説明会、研究推進法人による実験審査を事前に実施して、降水に影響を与えない小規模な実験から始めるなど、社会からの理解の醸成に十分配慮して進めていたと聞いています。
 今後、屋外実験を本格化させるに当たって、今回の予備実験の知見等を踏まえた屋外実験の自主規制ガイドラインを公開する予定であり、このような取組の情報発信等を進めることにより、御指摘いただいた課題に対応していきたいと考えています。
(問)大臣は、議員会館の掃除ロボットの安全性にも危機感を持たれていましたが、議員が忘れ物を取りに議員会館に戻ったら、掃除に入っていた外国人が机の前で書類を読んでいたと驚いていました。また、国会議員の政策秘書のパソコンが、外部からのメールを自動転送されるようにセットされていたこともありました。全国でも経済安全保障上の技術情報の漏えいが危惧されますので、パソコン等機密書類の管理の厳格化をガイドラインとして発する必要があると思われますが、経済安全保障担当大臣の見解をお聞かせください。
(答)政府としては、不正競争防止法による営業秘密の保護や外為法に基づく投資審査の強化等に取り組んできたほか、民間企業における技術流出防止の取組に資するため、「技術流出対策ガイダンス」の策定などを進めてきたところです。
 引き続き、重要な技術の流出防止に向けて、関係省庁と連携して必要な取組をしっかり推進してまいりたいと思いますが、ガイダンスについては経産省なので、そちらにお尋ねください。
(問)もう1つお願いします。最近、度々、ロケットの打上げが失敗していますが、ソフト面でのスパイの工作も考えられますが、最先端技術を担当している大臣の見解をお聞かせください。
(答)昨年12月22日のH3ロケット8号機の打上げ及び今月5日のカイロスロケット3号機の打上げは、残念ながら成功に至らず、現在、関係者による原因究明が進められていると承知をしています。
 いずれの件についても、現時点で、原因究明の過程において、御指摘のスパイ工作を疑う事実が見つかったとの報告は受けておりません。
 それぞれのロケットについて、専門家による原因究明が進められていると承知しているところで、その結果を踏まえて必要な対策を講じ、ロケットの確実かつ安定的な打上げを実現されることを期待しております。
(問)発表のありましたクールジャパン戦略についてお伺いします。今回、全国で拠点を選定されるということなのですけれども、こちらの選定の意義や期待するところについて、改めて伺えますでしょうか。
(答)それぞれ、官民一体となって、コンテンツ産業と地域経済の活性化の好循環を目指していくという目的により選定をしているところでありますが、それぞれ、クールジャパンと一言で言っても、マンガだったり、その他の文化だったり、地域によってモノが違うので、それぞれの特徴と、それを好きでいてくださる方、そして新たなファンの獲得も踏まえて、一つ一つの地域で、金太郎飴みたいな政策ではなくて、その特徴に合った人を呼び込み、盛り上がるような企画をしていくという効果が見込まれるとありがたいなと思っています。

(以上)