黄川田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和8年5月12日

(令和8年5月12日(火) 9:24~9:30  於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)

1.発言要旨

 アイヌ施策担当大臣、こども政策担当大臣として御報告申し上げます。去る5月4日から6日にかけて英国を訪問し、英国自然史博物館から千島列島由来を含むアイヌの方々の御遺骨7体の返還を受けてまいりました。現地では、日本国政府を代表して、5月5日に英国自然史博物館において行われた遺骨返還式に出席し、北海道アイヌ協会の大川理事長とともに署名等を行いました。返還を受けた御遺骨については、5月8日に北海道白老町にあるウポポイの慰霊施設に無事納骨されております。
 異国の地で長年にわたり保管されてきた御遺骨が、再び異国の地に戻り、アイヌの方々による尊厳ある慰霊を受けて納骨されたということで、私としても、7体全てが返還されるよう粘り強く返還協議を行ってきて良かったと、感慨深く思っております。日本国政府として、これからも国内外に散逸したアイヌの方々の御遺骨の日本への引き渡しを進めるべく、精力的に取り組んでまいります。
 また、5日にはジリアン・フェアフィールド理事長をはじめとする英国DBS(Disclosure and Barring Service)の幹部との意見交換を行いました。お互いの制度の取組の最新状況について情報を共有するとともに、制度の適切な運用を確保するための監督体制や効果的な周知広報の方法など、多岐にわたる論点について意見を交わしてまいりました。今回得られた知見を活かし、引き続き、本年12月25日のこども性暴力防止法の施行に万全を期してまいります。
 次に、沖縄担当大臣としてお知らせします。明日9時より第26回沖縄振興審議会総合部会専門委員会を開催いたします。内閣府では、令和4年の改正沖縄振興特別措置法の附則に施行後5年以内の見直し規定が設けられることを踏まえまして、沖縄振興審議会の下に総合部会専門委員会を設置し、調査審議を行っているところであります。本年1月に開催しました沖縄振興審議会では、私から強い沖縄経済の実現を目指して、産業振興の観点からさらに議論を深めていただきたいと申し上げました。明日はその産業について調査審議を行う第1回目の専門委員会となります。明日の専門委員会には、私もオンラインで冒頭出席する予定でございます。以上でございます。

2.質疑応答

(問)今週15日からAPECの女性と経済フォーラムが中国・上海で開催されますが、高市内閣発足後、中国でAPECの閣僚級会合が開催されるのは初めてとなります。黄川田大臣が出席されるのか伺います。
(答) 今週15日に中国でAPECの閣僚級会議であります女性と経済フォーラムが開催される予定であります。諸般の事情が許せば、担当大臣として出席する方向で調整を行っております。この会合は、今年のAPECにおける最初の閣僚級会合と承知しております。出席が叶えば、APEC加盟国の担当閣僚等に対して、我が国の男女共同参画、女性活躍に関する取組等について担当大臣として直接発信するとともに、各国地域の様々な課題について共有し、議論できる意義深い機会となると考えています。
(問)大臣に伺います。アイヌ民族の遺骨返還について、現在海外に残っている遺骨の実態把握はどこまで進んでいるのでしょうか。また、返還に向けた具体的な取組について教えてください。さらに、今後の返還交渉において課題となっている点や、政府として強化したい取組があればお聞かせください。
(答)現時点では海外のどこに何体の御遺骨があるかについて全容は判明しておりません。そのため、今後はまずは情報を収集し、その上で研究者などの専門家と相談しつつ、学術的な確認や関係機関への確認を進めるなど、検討作業を丁寧に進めることに力を入れて取り組んでいきたいというふうに考えております。政府としては、これからもアイヌの方々による尊厳ある慰霊が実現されるよう、国内外に散逸したアイヌの方々の御遺骨の引き渡しに精力的に取り組んでまいる所存でございます。

(以上)