あかま内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和7年11月4日
(令和7年11月4日(火) 11:08~11:15 於:中央合同庁舎8号館5階共用会議室B)
1.発言要旨
まず冒頭、私の方から「津波防災の日」について申し上げたいと思います。
明日11月5日でございますけれども、「津波防災の日」でございます。国民の間に広く津波防災についての理解や関心を高めるため、国及び関係地方公共団体はその趣旨にふさわしい行事を実施することとしております。
内閣府においてでございますけれども、これまでも津波防災に関する啓発ポスター等の作成・配布、更には普及啓発動画の制作等、津波防災意識の向上に向けた様々な取組を展開してきております。
その一環としてでございますけれども、明日11月5日に「津波防災の日」スペシャルイベントを実施いたします。詳細はお手元に配付をしてございます資料を御覧いただければと思います。本日17時まで参加申込みを受け付けておりますので、是非御参加いただければというふうに思います。
我が国は常に大規模な地震及びこれに伴う津波による被害を受ける危険にさらされております。先般のカムチャツカ半島東方沖地震に伴う津波からの避難行動において浮かび上がった課題等を踏まえ、津波防災に万全を期す必要があるというふうに認識しております。
内閣府といたしまして、今後も引き続き行政として必要な取組を進めるとともに、国民の皆様の津波防災意識の向上・定着を図るため、国民一人ひとりが「防災について自ら考え、自らの生命(いのち)を守る」、そうしたことのために具体的に行動いただけるよう、行動変容を促すための取組を推進してまいりたいと考えております。
私からは以上でございます。
2.質疑応答
- (問)交通事故の死者数の推移について、大臣の御所見をお願いしたいと思っております。11次の交通安全基本計画では目標2,000人以下ということにしておりますが、既に達成できないということが確定しているのではないかと思われます。長期計画は予測が難しいと思われますけれども、生身の人間の不幸の数をカウントしているわけですから、計画が達成できないという場合にはフォローアップが必要ではないかと思います。大臣の御所見をお願いいたします。
- (答)ただいま御質問いただきました件でございますが、本年10月末現在の交通事故の死者数でございますが、2,005人でございます。前年同期比123人、確かに5.8%の減少となっておりますが、残念ながら、第11次交通安全基本計画の令和7年までに死者数を2,000人以下にするという目標は、御指摘のとおり達成できなかったところでございます。
今、お話ありましたとおり、一人でも交通事故で亡くなる方を減らすよう、引き続きの努力、強力に交通安全対策を進めてまいらなければならないというふうに認識をしております。
今の話の中には恐らく含んでおると思いますが、例年秋から年末にかけて交通事故死者数が増加する傾向があるということも踏まえておるんだと思いますが、特に夜間における歩行中の死者数、更には飲酒運転による死亡・重傷事故が増加するといった特徴が見られるというふうに認識をおります。
これらを踏まえて、警察では、関係機関・団体と連携をして、歩行者に対する反射材の着用促進、それから、運転者に対するいわゆる薄暗い薄暮時の早めのライト点灯、これを呼びかけるとともに、飲酒運転の取締りを踏まえながら、いわゆる飲酒運転対策をより一層推し進めなければならないというふうに思っております。
そしてあと、フォローアップという話でございます。これまでも交通安全基本計画の期間中、毎年、死亡事故発生状況の分析、これら等を行いながら、その結果というものを踏まえつつ、各種事故防止対策を講じているところでございますので、令和8年度から新たに始まる次の次期交通安全基本計画の期間中においても同様の取組を講じてまいるよう、警察を指導してまいりたいというふうに考えております。
以上です。 - (問)厳しいようですけれども、大臣就任されてから、交通事故に関しての言及、一度もなかったような気がします。少し減っているからいいんじゃないかとか、自動運転がこれから出てくるので事故は減るんじゃないかというような安心感というか、そういったような感覚が蔓えんしていて、力が削がれているようなところはないのでしょうか。
- (答)私自身、記者会見において、交通事故対策又はその状況についての発言がなかったという話でございますけれども、就任後の記者会見にあって、様々冒頭から発言する機会、他の案件等もございました。決して交通事故、また更にその対策、また、その事故原因究明だとか、次の交通安全基本計画にあって、それを脇に置くということ、そういう認識はございません。当然この時期のみならず、更なる交通事故、またはそれによる亡くなる方がいないよう、しっかりと我々は心して取り組むこと、このことに変わりはございません。
(以上)