赤澤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年12月10日
(令和6年12月10日(火) 8:35~8:42 於:衆議院本会議場議員食堂側)
1.発言要旨
(冒頭発言なし)2.質疑応答
- (問)昨日、12月9日に2次QEの発表と前年2023年度の確報なども出ました。その両方についていろいろな評価があると思うのですけれども、赤澤大臣としての評価や、デフレ脱却に向かって順調というふうに見えるのか伺います。国民民主党の古川元久議員を見ても、「牛丼値下げでデフレの瀬戸際」とか、いろいろな評価があると思うのですけれども、ご所見をお願いいたします。
- (答)昨日に公表された2024年の7-9月期のGDP2次速報値では、1次速報値と同様の姿となり、名目成長率は前期比プラス0.5%、年率換算で前期比プラス1.8%、また、実質成長率では前期比プラス0.3%、年率換算では前期比プラス1.2%と、2四半期連続のプラスとなっています。
デフレ脱却については政府として、「デフレ脱却」とは「物価が持続的に下落する状況を脱し、再びそうした状況に戻る見込みがないこと」と定義をしております。現在、日本経済は物価が持続的に下落するデフレの状態にはないが、再びデフレに戻る見込みがないとまで言える状況にはありませんので、デフレ脱却には至っていないという判断です。その上で、これまでの賃上げや価格転嫁の促進をはじめとする取組もあって、四半世紀にわたり続いた賃金も物価も据え置きで動かないという凍りついた状況は変化をし、賃金と物価の好循環が回り始めており、デフレ脱却に向けた歩みは着実に進んでいると考えております。 - (問)ご所管と直接的な関係がないかもしれないのですけれども、学校給食の無償化について伺います。石破総理は昨日の国会で、学校給食の無償化について全国での実施の課題について年末を目途に整理をするという考えを示しました。学校給食を巡っては骨太方針2024にも課題整理が盛り込まれている他、総裁選で石破総理は公約の中で、「子育て支援は手当てよりも無償化だ」というような方向で支援するということを訴えられていましたが、現時点での学校給食費の無償化の必要性であるとか課題について大臣の印象をお願いします。
- (答)まず、総裁選の時の「手当てより無償化」という話については、これは地元で子育て中のお父さん・お母さんに話を聞くと、なかなか手当てとは難しいというか、それはどのようなことかというと、例えば手当てをもらうものが充実してくると、皆さん聞かれたことあるかもしれないけれども、「子持ち様」という批判が出たりすることがあります。あるいは、その辺りは正直に地元ではいろいろな話をするので、手当てといって1回現金をもらってしまうと、そのための手当てだといって目的のために使うのだけれども、何か減っていくと寂しいということがあり、手当てよりも単に無償化のほうがいいという声があります。無償化してくれれば手元に入ってきた現金が減っていくことにはならず、現物給付ではないけれども、間違いなく目標は達せられる政策である上に、例えば「子持ち様」などと言われるような余地もなく、皆が気持ちよく前に進めるのではないかという声はかなりあるので、そのような声も踏まえて、手当てより無償化という方向がよいのではないかということでありました。現場でまさに子育てをしているお父さん・お母さんが持っておられる感覚からすると、手当てより無償化も、もちろんそれぞれの対策のメリット・デメリットがあるので、それぞれ検討して、全て手当てがいいとか、全て無償化がいいとはならないのだろうけれども、そのような考え方のもとで、そうした表現になっています。
今回の補正予算案において、現在の物価高などの状況を踏まえ、地域の実情に応じた保護者負担の軽減の観点から、学校給食費も支援を行えるようにということで、重点支援地方交付金を追加しているところです。そのような意味で、「所管ではないかもしれない」とおっしゃいましたけれども、私もそれを念頭に置きながらやっているということです。
昨年12月に策定された「こども未来戦略」の中で、こども・子育て施策の課題のうち、子育ての経済的負担感等が存在するといった課題に対して、学校給食費の無償化の課題整理等を行うことが位置付けられているものと認識をしておりまして、本件については、現在、文部科学省において、年末を目途に整理しているものと承知しています。骨太方針2024に盛り込まれた事項が着実に行われるよう、引き続き対応を進めてまいりたいと思っております。 - (問)赤澤大臣も石破総理も旧水月会のメンバーで、昨日の夜、旧知の仲間と食事をしたと思うのですけれども、総理からどのようなお話があったか教えてください。
- (答)まず、閣僚の立場でこの会見をしていますので、昨日の集まりについてコメントをすることは基本的に差し控えたいと思っていますけれども、会の性質としては、過去、水月会におられた方全員に声を掛けて、ご都合の合った方が集まるということです。基本的に、石破総理を中心とする会なので、会の中身としては、しっかり支えていこうというか、そのような話であるし、石破総理もそのような集まりをすると少し元気が出るのではないかということぐらいです。
(以上)