赤澤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年12月6日

(令和6年12月6日(金) 8:22~8:27  於:衆議院本会議場議員食堂側)

1.発言要旨

 (冒頭発言なし)

2.質疑応答

(問)韓国情勢についてお伺いいたします。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が非常戒厳を一時宣言し、韓国国内が混乱していますが、日韓の企業取引や経済交流への影響はどのように見られていますか。また、尹政権の不安定化が長期化した場合に、日本国内の経済にどのような影響をもたらす可能性があるか、見解をお伺いいたします。
(答)韓国の状況についていろいろと報道などで承知はしておりますが、他国の内政についてのコメントは差し控えたいと思います。
 その上で申し上げれば、貿易関係を見ると、日本からの財輸出の6.5%が韓国向け、日本の財輸入の4.0%が韓国からということであります。また、旅行関係では訪日外客数の約3割が韓国からの旅行者、日本人出国者数の約2割が韓国への旅行者であるなど、日韓両国は経済的なつながりも深いことから、今後の韓国の動向については引き続き注視してまいりたいと考えております。
(問)予算編成の基本方針について伺います。先ほどの閣議で来年度の予算編成の基本方針を閣議決定されたかと思いますが、決定の受け止めと、方針内に「財政状況の改善を進める」と記載されていると思いますが、予算編成と来年度のプライマリーバランス黒字化に向けてどのようにあわせて取り組むのかお願いします。
(答)本日、閣議決定された「令和7年度予算編成の基本方針」では、令和6年度補正予算と一体的に、かつ、地方創生2.0の起動や官民連携による投資の拡大など、重要な政策課題に必要な予算措置を講ずることとしています。本方針に基づき予算編成を進めることにより、賃金上昇が物価上昇を安定的に上回る経済を実現し、「賃上げと投資が牽引する成長型経済」への移行を確実なものとすることを目指しております。同時に、骨太方針2024に沿って、そこに書いてあるように歳出改革努力を継続することで、メリハリの効いた予算編成を行うこととしております。
 こうした取組を通じて、PB黒字化を目指すことを含め、引き続き経済再生と財政健全化を両立させる歩みを更に前進させてまいりたいと思っております。
(問)予算審議についてお伺いします。今回、石破政権として初めての予算審議が行われていると思います。側近の1人として、大臣は石破総理の答弁ぶりについてどのように感じていらっしゃるか教えてください。
(答)昨日12月5日に林芳正内閣官房長官が会見で、「石破内閣では先般の選挙で示された国民の皆様の声を踏まえて、自由民主党と公明党の連立を基盤に、他党にも丁寧に意見を聞き、可能な限り幅広い合意形成が図られるよう、真摯に、そして謙虚に国民の皆様の安心と安全を守るべく取り組んでいくこととしております。石破総理は国会審議においても、こうした基本姿勢のもとで、政府の取組を丁寧に説明し、誠実に対応しておられるものと考えております」とお話ししておられます。私も全く同感であります。
(問)昨日の国会答弁で、「足元の物価情勢について、物価目標に近づきつつあるという認識を共有される」とご答弁されていますけれども、あの発言の含意、真意というか、金融政策を順調に動かしていってほしいということなのか、その辺りをご説明いただけますでしょうか。
(答)金融政策の具体的な手法については昨日も申し上げましたが、日本銀行に委ねられているということです。我々はアコードを結んでいて、物価安定目標2%を念頭に置いて、連携しながらいろいろな政策を打ったりしているわけです。日本銀行には引き続き政府と緊密に連携をし、十分な意思疎通を図りながら2%の物価安定目標の持続的・安定的な実現に向けて適切な金融政策運営を行っていただきたいと期待をしております。今後とも政府と日本銀行はアコードに沿って、政策目標や方向性を共有して、それぞれの役割のもとで必要な政策を遂行していくことが大事だと認識しております。

(以上)