坂井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和7年8月26日
(令和7年8月26日(火) 10:35~10:43 於:中央合同庁舎8号館5階共用会議室B)
1.発言要旨
私から冒頭2点申し上げます。
まず1点目、総合防災訓練についてでございます。8月30日から9月5日までは防災週間とされており、全国各地で訓練や防災イベントが実施されております。
政府においては、9月1日の「防災の日」に総合防災訓練を行います。この訓練では、南海トラフ地震を想定し、全閣僚参加の下、官邸と静岡県、高知市及び串本町とのテレビ会議など、緊急災害対策本部の運営訓練を実施する予定です。その後、総理には、さいたま市で実施される九都県市合同防災訓練の現地会場も御視察いただく予定です。
我が国は自然条件から、地震、台風、豪雨等により様々な災害が場所を問わず発生しやすい環境にあります。今年も7月にカムチャツカ半島付近を震源とする地震による津波被害、今月は大雨被害が発生するなど全国各地で災害が頻発し、また、近い将来には南海トラフ地震や首都直下地震などの巨大地震の発生も危惧されております。
国民の皆様におかれましては、この機会に是非、それぞれの立場で、それぞれの地域で防災について考え、災害に備える機会としていただき、また同時に、積極的に訓練や防災イベントに御参加いただきますようお願いをいたします。
続いて2点目でありますが、本日8月26日は「火山防災の日」であります。昨年施行された改正活動火山対策特別措置法において定められたものであり、本年が2度目となります。
内閣府においては、噴火時のイメージを分かりやすく伝えるため、富士山の大規模噴火のCGの公開や、9月に「ぼうさいこくたい2025」の中で「火山防災の日啓発イベント」を開催する他、富山県の弥陀ヶ原では8月25日に火山防災訓練も実施されるなど、国や地方公共団体において普及啓発を行うこととしています。
火山は、ひとたび噴火が発生すると、計り知れない被害や深刻な社会影響をもたらすことがあり、過去の災害から学びつつ、日頃からの備えの確認をお願いしたいと思います。引き続き、国民の火山防災に関する理解を深めるための取組を進めてまいります。
私からは以上です。
2.質疑応答
- (問)大臣、昨日、鹿児島と熊本の方に大雨の被害の視察へ行かれたと思うのですけれども、視察の受け止めと、被災地からどのような要望があったか、言える範囲でお願いします。
- (答)初めに、この度の災害によってお亡くなりになった方々に、心から哀悼の意を表するとともに、全ての被災者の方々にお見舞いを申し上げます。
昨日、鹿児島県霧島市、姶良市及び熊本県熊本市、玉名市において、被害状況を確認をいたしました。改めて、大雨による被害の甚大さを実感するとともに、災害からの復旧・復興、国土強靱化に向けて全力で取り組む決意を新たにしたところでございます。また、地元で、現場でお話を聞いた方々からは、やはり日常に一刻も早く戻りたいと、そして、そのための支援をお願いをしたいということでございました。
政府といたしましては、鹿児島県、熊本県などに大きな被害をもたらした今般の大雨による災害について、18日に総理から先行的に一部公表し、また、昨日に私から追加で公表したところですが、農地等の災害復旧事業の特例など6つの措置については、全国を対象とした「本激」として、中小企業の災害関係保証の特例については、熊本県玉東町を「局激」として、激甚災害に指定する見込みとなりました。
今回の現地視察で伺った内容、それぞれの立場で、それぞれ多岐にわたるわけでありますが、こういったものをしっかり受け止めて、引き続き政府一丸となって、被災された方々に寄り添った支援に取り組んでまいりたいと思います。 - (問)冒頭でありました富士山噴火のCGについて伺います。この動画の公開の狙いや、富士山噴火に備えた国民への呼びかけがあればよろしくお願いします。
- (答)災害というのは通常、例えば地震災害でも大変その時を想像するというのは難しいわけでありますが、火山、噴火による災害というのは、地震よりもより一層想像がしづらい、つまりは、災害に対しての備えを行うのに大変だということなどもあって、具体的に目で見て分かっていただけるような形ということでCGを作成したところでございまして、様々「火山防災の日の啓発イベント」を開催したり、SNSで広報したりということと併せて、しっかりこの「火山防災の日」、そして、火山防災に対する取組を進めてまいりたいと思っております。
実際に、この8月及び9月の「火山防災の日」の前後の時期に、41件の普及啓発活動と、21件の訓練が全国では行われるということも聞いておりますので、こういった取組を地道に進めてまいりたいと思います。
(以上)