坂井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和7年6月10日

(令和7年6月10日(火) 8:50~8:54  於:中央合同庁舎8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨

 
 私から冒頭2点申し上げます。
 まず1点目でございますが、昨日からの大雨について申し上げます。本日8時時点で、人的被害や住家被害は報告されておりませんが、引き続き土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒が必要です。雨雲が予想以上に発達した場合や、発達した雨雲がかかり続けた場合には、警報級の大雨となる可能性があります。
 九州北部地方では、10日(火)夕方にかけて、線状降水帯が発生して、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。
 また、11日(水)にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 国民の皆様におかれては、引き続き最新の気象情報や地方公共団体からの避難情報に注意していただくとともに、必要な場合には迅速な避難をお願いいたします。
 2点目でございます。災害対応基本共有情報、通称EEIについて申し上げます。内閣府では、発災時の状況把握や対応方針を判断するために、国や地方自治体、指定公共機関などが共有すべき特に重要な情報、例えば避難所情報や停電情報といった94項目を「EEI第1版」として令和5年に策定・公表いたしました。さらに、このたび自治体との協議等を踏まえて項目数を99に増やし、これらの項目ごとに共有すべき具体的な内容として、約1,300のデータ属性を追加した「EEI第1.1版」を策定・公表いたします。
 このように、共有すべき情報の標準化を図るとともに、災害情報を共有する基盤として、内閣府が運用している新総合防災情報システム、通称SOBO-WEBでございますが、これと自治体の災害情報システムとの連携などを進め、関係機関によるデータ流通を促進することで、災害対応の高度化を図ってまいります。
 詳細は事務方にお問い合わせいただければと思います。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)2点目で御説明いただいたEEIの件ですけれども、こちらの改定の意図、狙いなど、改めて教えていただけますでしょうか。
(答)災害発災時に、緊密に各自治体や現場、特に現場との情報をやり取りをする際、効率的に効果的にできる限り無駄がないようにやっていきたいということが一番大きな目的でございます。当然情報が入ってくれば、それを共有して連携し、最も適した対策を打つこともできるということでございますので、データの活用、災害対応の高度化、こういったものが大きな目的になろうかと思います。

(以上)