坂井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和7年3月28日

(令和7年3月28日(金) 8:55~9:00  於:中央合同庁舎8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨

 
 おはようございます。まず、私から冒頭1点申し上げます。
 大規模災害時に国が行うプッシュ型支援用の物資の全国8地域への分散備蓄について、先般、札幌市、高知県、熊本県における協力先を公表したところでございますが、この度、それ以外の5地域についても協力先が決定いたしました。
 中部地域について愛知県、近畿・中国地域について兵庫県、東北、九州、沖縄地域について、一般財団法人SGH防災サポート財団となります。
 本事業で御協力いただく各自治体及び団体におかれましては、御協力に感謝申し上げます。
 なお、九州地域については、先に公表した熊本県とSGH防災サポート財団とが分担して備蓄いたします。
 これにより、立川市にある内閣府の倉庫を含めて、8地域9か所において、6つの協力先の支援を得ながら、分散備蓄を実施するということとなります。
 協力先には、平時の物資管理や発災時における被災地への迅速な搬出等について、国と連携していただくこととなっております。
 また、分散備蓄の物資を用いた平時の主要訓練等、自治体の防災力向上に向けた取組についても連携を図ってまいります。
 更に、SGH防災サポート財団におかれましては、東北、九州、沖縄地域での分散備蓄の保管施設を御提供いただくとともに、他の協力先である自治体の分散備蓄物資の受入れ体制が整うまでの間の物資の一時保管、実際にプッシュ型支援を行う時に、物資搬入拠点で用いる資機材の整備・運用等について、円滑に実施するための連携協定を今年の4月に締結予定でございます。
 今後は、その他の協力先とも同様の協定の締結を予定いたしております。
 詳細につきましては、会見後、記者ブリーフィングを行う予定としておりますので、事務方から説明いたします。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)改めて、今回の決定を受けての大臣の御所感と、改めて分散備蓄をすることの重要性について、所感などあればお願いします。
(答)備蓄を各地域で行うということは、当然のことながら全国どこで発災をしても、今よりも早く備蓄品を届ける可能性が高くなると、その確率が高くなるということでございますから、極めて重要だと思っております。
 大規模災害時には国がプッシュ型で支援を行うこととしており、発災後3日までに被災地に届けたいということで考えております。
 今回これら協力先を確保できたことで、被災された方々により迅速かつ確実に段ボールベッドなどの簡易ベッド、キッチン設備や入浴支援設備等、供給することが可能になると考えております。
 こういった取組が我が国の防災力を向上させ、また、そのために地方自治体や関係事業者等の連携を進めて、平時から備蓄を行っていく訓練、的確に届ける訓練などを実施していくことも重要だと思っております。
 「平時からの備え」ということで、万全の体制を構築してまいりたいと思っております。
(問)分散備蓄の拠点について、残りの5か所を今日公表されましたが、立川市以外の拠点で備蓄物資全てが揃うのはいつ頃になる見通しか、スケジュール感などをお伺いします。
(答)鋭意それは確保してまいりますが、最終的には来年度、来年度と言っても、もう何日か後から来年度ですが、つまり1年後ぐらいですね。来年度末までにはと考えております。

(以上)