坂井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年12月17日

(令和6年12月17日(火) 8:30~8:37  於:中央合同庁舎8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨

 
 おはようございます。
 今日は、私から冒頭3点申し上げたいと思います。
 まず1点目でございますが、本日、閣議前に開催をされた犯罪対策閣僚会議におきまして、いわゆる「闇バイト」による強盗・詐欺に対する総合対策の緊急フォローアップについて報告がありました。石破総理から、国民を「闇バイト」から守るため、関係省庁が連携をして取組を徹底するよう指示があったところでございます。
 これらの犯罪に対し、警察では既に実行犯のほとんどを検挙しておりますが、いわゆる「闇バイト」による強盗等の防圧のためには、一刻も早く、指示役や首謀者を検挙する必要がございます。
 「匿名・流動型犯罪グループ」の取締りに必要な体制の確保や装備資機材の高度化を図るとともに、現行法の範囲内で、仮装身分捜査を早期に実施するための取組等を強力に進めてまいります。
 また、幅広い省庁の協力を得ながら、防犯カメラの設置、青パトの整備等の地域防犯力の強化への支援、いわゆる「闇バイト」を募集する情報をインターネット上から削除するための取組の推進、SNSやターゲティング広告の活用など、犯罪に加担しようとする者たちへの効果的な呼び掛けの強化などに万全を期してまいります。
 国民の皆様への呼び掛けにつきましては、これまでも繰り返しお話ししておりますが、再度、この場でも申し上げたいと思います。
 強盗は凶悪な犯罪です。今、犯罪に加担しようとしている方々は、自身や家族が脅迫されていても、犯罪に加担する前に勇気を持って抜け出し、すぐに警察に相談をしていただきたいと思います。警察は、その御家族や周りの方々を含めてしっかり保護いたしますので、安心していただきたいと思います。
 全ての方々が安心して暮らせる、「世界一安全な日本」を実現するため、今後とも各種の取組を推進してまいります。
 続いて、2点目になりますが、本日の閣議におきまして「犯罪被害者白書」が決定されました。
 本白書では、冒頭に特集を組み、犯罪被害者等施策の一層の推進のため、昨年6月の「犯罪被害者等施策推進会議」において、今後実施することが決定された5つの取組の進捗状況について掲載するとともに、令和3年3月に閣議決定された「第4次犯罪被害者等基本計画」に盛り込まれた具体的施策の令和5年度中の進捗状況について、5つの重点課題に沿って紹介しております。
 多くの方々に本白書を手に取っていただき、犯罪被害者の方々に対する理解と関心をより一層深めていただくとともに、社会全体で犯罪被害者の方々を支える気運の醸成が図られることを期待しているところでございます。
 続いて、3点目になります。本日の閣議で了解をいただきました「防災立国推進閣僚会議」の開催について申し上げます。
 人命最優先の防災立国を早急に構築するべく、令和6年能登半島地震の経験や教訓を踏まえた災害対応の強化や、令和8年度からの防災庁設置を見据えた政府の組織体制強化に向け、関係行政機関の緊密な連携を確保し、その効果的かつ総合的な推進を図るため、新たに、総理を議長とし、全閣僚を構成員とする「防災立国推進閣僚会議」を設置いたします。
 近く開催する第1回会議では、令和7年度に行う防災対策の強化について各省大臣から報告を受け、政府一体で緊密に連携し、防災立国の推進に向けた取組を進めることを確認する予定といたしております。詳細は事務方にお問合せいただければと思います。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)最後の「防災立国推進閣僚会議」の関係なのですけれども、2点あります。
 まず、第1回目の日程というのはある程度決まっているのでしょうかという点と、あと、防災庁については準備室も立ち上げがありますが、これとの違いと狙いについて教えてください。
(答)まず、日程に関して、今調整中で、申し上げる段階にございません。
 あと、設置室との違いというのは、設置室は設置室で、防災庁の、要は組織をどう組み立てていくかということを企画していくところであり、この閣僚推進会議は、各省庁が防災に関してそれぞれ施策を持っており、その施策を進めていくという状況にあるものですから、それを報告していただいて、各省がばらばらにするのではなくて、各省の防災に対する取組を有機的につなげて、そして、より効果的な形で緊密な連携を取っていく。そしてまた、必要なことがあれば、お互い、私どもの方から他の省庁にお願いをしたり、ある省庁からある省庁にお願いをしたりということをしながら、連携を取っていくための会議でございますので。
(問)先ほどの関連なのですが、「防災立国推進会議」にあたっての大臣としての思いというか、改めて関係閣僚とどういうふうに連携していくか、いつも質問で恐縮なのですが。
(答)やはり各省庁それぞれ、防災に関する様々な施策を持っておったり行っておったりするものでありますが、本当にそれがばらばらに行っていては、十二分な効果が発揮できないこともあるかと思いますので、しっかり横の連携を取って、各省庁がそれぞれ協力をし合って、より効果的な事前防災の準備でありますとか、いざ発災した時の緊急時の対応でありますとか、そういったことができるように、この閣僚会議をうまく使って整えていきたいと思っております。

(以上)