第69回国際原子力機関(IAEA)総会等への出席

  • 写真1
    一般討論演説の様子
  • 写真2
    日本ブースオープニングセレモニーでの挨拶
  • 写真3
    日本政府代表及び在ウィーン国際機関日本政府代表部大使主催レセプションでの挨拶
  • 写真4
    ライト米国エネルギー省長官との会談
  • 写真5
    グロッシーIAEA事務局長との会談
  • 写真6
    ビエ・ベルギーエネルギー省大臣との会談
  • 写真7
    エティアンブル・フランス原子力・代替エネルギー庁長官との会談

 城内内閣府特命担当大臣(科学技術政策)は、9月13日(土)から17日(水)にかけて、オーストリア・ウィーンに出張し、日本政府代表として、第69回国際原子力機関総会(IAEA総会)等に出席しました。
 
 現地時間15日(月)のIAEA総会において、城内大臣は、一般討論演説を行い、核不拡散と原子力の平和利用を任務とするIAEAの役割は重要であり、我が国は国際協調を促すことでIAEAを支えていく旨を訴えたほか、東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の海洋放出が計画通り安全に行われていること、燃料デブリの試験的取り出しを含め、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉に向けた取組に重要な前進がみられていることなど、国際社会に対して我が国の原子力政策を発信しました。
 また、一般討論演説の後には、原子力に関する我が国の取組を展示している日本ブースのオープニングセレモニーにおいて開会挨拶を行うとともに、在ウィーン国際機関日本政府代表部大使とともにレセプションを主催し、出席したIAEA高官及び各国の代表、大使らに対して、福島復興や我が国の原子力の平和的利用に関する取組等を紹介しました。
 
 また、この出張の機会を活用し、城内大臣は、各国政府代表等と個別会談を実施しました。
 現地時間9月14日(日)には、ライト米国エネルギー省長官と会談し、日米両国は、エネルギー分野を含む原子力の平和的利用及び核不拡散の分野におけるパートナーであること、日米両国がこの分野で世界をリードするために引き続き連携していくこと、さらには、フュージョンエネルギーの重要性を確認しました。
 現地時間9月15日(月)には、まず、グロッシーIAEA事務局長と会談し、我が国とIAEAは、NPT(核兵器不拡散条約)体制の維持・強化に資する核不拡散と原子力の平和的利用の促進という目標を共有し、互いに強い信頼関係を構築できる重要なパートナーである旨を確認し、連携を一層深めることで一致しました。特に、城内大臣からは、ALPS処理水の海洋放出について、IAEAの継続的な関与に謝意を述べるとともに、IAEAの枠組みの下、レビューやモニタリングといった取組に協力していく旨を述べました。また、小型モジュール炉(SMR)など、新たな原子力技術の導入を検討している東南アジア等の国に対する専門家の派遣などについて、日本とIAEAの協力を強化していくことでも合意しました。
 続いて、ビエ・ベルギーエネルギー省大臣との会談では、我が国の原子力発電の再稼働の経験等について説明したほか、日ベルギー両国の原子力分野での協力について意見交換を行いました。
 最後に、エティアンブル・フランス原子力・代替エネルギー庁長官との会談では、原子力エネルギー分野における次世代革新炉の技術協力や、人材育成を含む産業間協力、ITER(国際熱核融合実験炉)などのフュージョンエネルギー分野での協力など、日仏両国の協力関係を一層強化することを確認しました。