欧州出張(英国、フランス及びベルギー)
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署名式の様子(バランス閣外大臣と城内大臣) -
意見交換の様子(バランス閣外大臣と城内大臣) -
記念撮影(アレクサンダー閣外大臣と城内大臣) -
意見交換の様子(アレクサンダー閣外大臣と城内大臣) -
記念撮影(バラバスキ機構長と城内大臣) -
ITER視察の様子 -
記念撮影(ラウアーズ副所長と城内大臣) -
事業説明の様子(ブック副所長、ラウアーズ副所長と城内大臣) -
記念撮影(シェフチョビチ欧州委員と城内大臣) -
会談の様子(シェフチョビチ欧州委員と城内大臣)
城内内閣府特命担当大臣(科学技術政策)・経済安全保障担当大臣は、令和7年4月27日(日)から5月1日(木)まで、英国、フランス及びベルギーの3か国を訪問するために出張しました。
4月28日(月)は、英国において、バランス卿英国科学・イノベーション・技術省閣外大臣(科学・研究・イノベーション担当)との間で「日英間の量子科学技術に関する協力覚書」に署名を行うとともに、両国間の科学技術・イノベーション協力に関する意見交換を行いました。
城内大臣からは、英国は我が国と価値観を共有し、高い科学技術力を有する重要なパートナーであり、重要技術に関する協力関係を一層深めていきたい旨を伝えました。バランス閣外大臣からは、日英間で実施されている様々な協力プロジェクトを継続するとともに、本署名をきっかけとして更なる協力が進んでいくことへの期待が示されました。
また同日、アレクサンダー英国ビジネス・貿易省閣外大臣(貿易政策・経済安全保障担当兼内閣府閣外大臣)との間で経済安全保障に関する意見交換を行いました。城内大臣からは、厳しさを増す安全保障環境や地政学的な動向を踏まえ、戦略的なパートナーである英国とは経済安全保障分野においても連携の重要性が一層高まっている旨を述べました。アレクサンダー閣外大臣からは、日本とは日英経済安全保障協議など、あらゆるレベルで経済安全保障に関する議論や取組が進展していることへの歓迎の意が伝えられました。
アレクサンダー閣外大臣とは、日英間で、サプライチェーンの強靭化や重要・新興技術の育成・保護など経済安全保障に関する協力を推進することが重要であり、これを一層強化していくことを確認しました。
29日(火)は、フランスにおいて、我が国でのフュージョンエネルギーに係る国家戦略の改定を見据え、日本が参画する国際熱核融合実験炉ITERを訪問し、建設の進捗状況を現場で確認するとともに、バラバスキ機構長及び現地の日本人職員の方々との意見交換を行いました。
視察では、鎌田副機構長や大前建設プロジェクト室長の解説も受けながら、主要機器の製造や実験炉の組立・据付が進展していることを確認しました。バラバスキ機構長との意見交換では、機構長から、日本の技術や人材への大きな期待が示されました。また、日本人職員の方々との意見交換では、ITER機構で働く魅力や課題についてお聞きすることができました。ITERで働く日本人職員数を増加させていくためには、将来的なキャリアパス確保や技術伝承の観点から、国内のプロジェクトの存在が重要であるといった意見も伺いました。城内大臣からは、我が国としてITER計画に引き続き貢献することはもちろん、その果実を日本としてしっかりと獲得していく旨を述べました。
30日(水)は、ベルギーにおいて、最先端の半導体研究開発拠点であるimec本部ルーヴェン研究施設を訪問し、ヨー・デ・ブック副所長、ローデ・ラウアーズ副所長から事業概要の説明を受けるとともに、クリーンルーム等の視察を行いました。
城内大臣からは、半導体が経済・社会を支える基盤的な技術であり、国際競争力の源泉であるとともに、経済安全保障の観点からも重要性が高まっており、同志国との間でサプライチェーンを強化することが重要であるという認識を伝えました。両副所長からは、経済安全保障の観点がここ数年でますます重要となっており、協力相手国としての日本の重要性が一段と増していることなどが述べられました。
また同日、シェフチョビチ欧州委員(貿易・経済安全保障担当兼機関間関係・透明性担当)との間で史上初となる日EU経済安全保障大臣会談を行いました。
シェフチョビチ欧州委員とは、サプライチェーンの強靭化など経済安全保障に関する協力を推進することが重要であるとの認識で一致しました。また、日EU間において、あらゆるレベルで経済安全保障に関する議論や相互の取組が進展していることを歓迎し、これを一層強化していくことを確認しました。
インド太平洋地域を含め安全保障環境が厳しさを増す中、G7をはじめとする、日本やEUを含む同盟国・同志国が協力して経済安全保障を強化していくことがますます重要であり、シェフチョビチ欧州委員との間で、 日EU間で引き続き緊密に協力及び連携していくことで一致しました。