城内内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和7年9月9日
(令和7年9月9日(火) 11:09~11:19 於:中央合同庁舎8号館1階S106会見室)
1.発言要旨
冒頭、1点だけ、経済安全保障担当大臣及び科学技術政策担当大臣としての報告であります。
昨日、静岡県浜松市にあります浜松ホトニクス株式会社を視察させていただきました。
浜松ホトニクスは、現在、経済安全保障重要技術育成プログラム、いわゆるK Programにおける研究課題「高感度小型多波長赤外線センサ技術の開発」のうち、「赤外線検出器」の研究開発を行っているほか、以前には、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)第2期の「空間光制御技術」に関する研究開発を行っていました。
今回の視察においては、「赤外線検出器」の開発の進捗状況や、レーザーフュージョン発電に向けた「空間光制御技術」の成果の活用状況等を把握するとともに、丸野社長をはじめ、関係者の皆様との意見交換などを通じて、浜松ホトニクスにおける先端的な取組のほか、経済安全保障上の重要技術の育成、フュージョンエネルギーに係る研究開発、地方創生に向けた取組の重要性について改めて理解を深めることができました。
こうした高度な技術力を有する会社には、浜松の技術集積都市の特徴を活かしたエコシステムの構築や、新たな事業への果敢な挑戦などを更に進めていただきたいと思いますし、そうすることで、世界市場に挑戦するオンリーワン企業等の更なる創出を促し、こうした浜松ホトニクスのような会社が、浜松のみならず全国で、地方創生、ひいては日本を元気にする拠点となることを期待しております。
内閣府としては、関係省庁としっかり連携しながら、経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)をはじめとする関連取組などを、引き続きしっかりと進めてまいりたいと考えております。
2.質疑応答
- (問)石破総理が辞意を表明しましたけれども、大臣としては今回どのように受け止めていらっしゃるでしょうか。
- (答)一昨日、7日ですけれども、辞任の会見の内容につきましては私も承知しており、総理が非常に重い御判断をされたと受け止めております。
石破総理が会見で述べられていたとおり、「残された期間、全身全霊で国民が求めている課題に取り組む」ことが、私自身も極めて重要だと考えています。
いずれにしましても、石破内閣の一員として、経済安全保障、科学技術政策、AI戦略、宇宙政策などの職責を、引き続き、残された期間、しっかり果たしていく考えであります。 - (問)来年度の概算要求が出揃いました。政府全体の科学技術関係予算について、御所感があればお聞かせください。
- (答)先週5日でありますが、政府全体の最新の科学技術関係予算を集計し、公表させていただいたところであります。令和8年度概算要求においては、事項要求分を除き、令和7年度当初予算から10%増の5兆5,554億円となりました。
科学技術・イノベーションは、この場でも何度も申しておりますように、経済成長の原動力であり、技術を持つ国が主導権を握るようになりつつある中で、我が国でも研究開発への大胆な投資を行っていくことが極めて重要だと考えております。
特に来年度につきましては、第7期科学技術・イノベーション基本計画の初年度ということもあり、我が国の研究力を世界トップレベルに引き上げ、我が国の国力を強靱なものにしていくために、必要な予算はしっかりと確保してまいる考えであります。 - (問)冒頭の、総理の会見に関連した質問に戻ります。
石破政権下ではこれまで様々な法案も成立しましたし、特に後半は、TICAD(アフリカ開発会議)だったり、日韓、日印首脳会談など、多くの外交日程をこなされました。これまで閣内で特命担当大臣として活動してきた中で、もちろんまだ続いていますが、特に石破政権の特徴であったり成果とか、そういったものについて、何か感じられることはありますでしょうか。 - (答)石破総理が、少数与党という大変難しい環境下におかれて、政権運営に尽力され、御指摘のように、TICADもありましたし、大阪万博もありますので、多くの外国の要人も来られて、外交面を含めた様々な課題に真摯に取り組まれたことには、閣僚の一人として敬意を表したいと思います。
また、特に、私の担務との関係で申し上げますと、我が国初となりますAI法の制定を全面的に御支援いただくなど、AI戦略はもちろん、経済安全保障、科学技術・イノベーション政策、宇宙政策といった重要政策を、官邸の様々な会合で取り上げていただいて、着実に進めていただいたと私は考えております。
いずれにしましても、現在の内閣が続く間はその一員として、自分の職責を、残りの期間、しっかりと果たしていくことが重要だと考えております。 - (問)自民党総裁選の関連でお伺いします。本日の総裁選選挙管理委員会で、投票方式が、いわゆるフルスペック型で決まる見通しとなっております。フルスペック型で行われることに対しての、政務ではありますが、大臣の受け止めをお願いします。
- (答)この場は、御案内のとおり、公務の、政府の会見の場でありますので、自民党における活動に関する事柄についてコメントすることは差し控えさせていただきたいと思います。ただ、いずれにしましても、総裁選は広く党員の声を反映させる形で行われるべきと個人的には考えております。
- (問)公務の会見の場ということで、今おっしゃられたところで恐縮なんですが、自民党総裁としてふさわしいと思われる方はどなたかいらっしゃったらお願いできますか。
- (答)なかなかストレートな質問ですが、先ほど申しましたように、この場は政府の会見の場、公務の場でありますので、自民党における活動などについて、この場でコメントすることは差し控えたいと思います。どなたが候補として手を挙げるかということについても詳しく承知しておりませんので、いずれにしましても、この場でコメントすることは差し控えさせていただきたいと思います。
- (問)御自身が、ということはございますか。
- (答)そういう御指摘をいただいたことは大変光栄ですが、私自身のことも含めて、公務の会見の場でありますので、お答えすることは差し控えさせていただきたいと思います。いずれにしましても、私自身は、先ほど何度も述べましたように、経済安全保障、科学技術・イノベーション政策、AI戦略、宇宙政策をはじめ、残された期間、自分の職責をしっかり果たす考えであります。
(以上)