城内内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和7年7月22日
(令和7年7月22日(火) 11:01~11:11 於:中央合同庁舎8号館1階S106会見室)
1.発言要旨
宇宙政策担当大臣として報告いたします。
準天頂衛星システム「みちびき6号機」については、本年2月2日、H3ロケット5号機により打ち上げられ、静止軌道へ投入された後、所定の試験等を全て終了し、先週7月18日より正式にサービスを開始いたしました。改めて、今回の打上げやサービス開始に御尽力いただきました関係企業、関係機関の皆様に御礼を申し上げます。
今回のサービス開始によって、2018年(平成30年)から運用中の衛星4機に加えた、5機でのサービス提供となります。また、今年度中には更に衛星2機、すなわち5号機及び7号機を打ち上げ、7機体制を構築する予定であります。7機体制でのサービス開始は、来年度(2026年度)を見込んでおり、これにより、他国の衛星測位システムに頼らず、我が国の「みちびき」のみで測位が可能となります。7機体制実現に向けた確実な一歩を踏み出すことができたと考えております。
この「みちびき」は、一般に普及しているGPSを超える高精度な測位サービスや、災害時に緊急警報を伝えるメッセージサービスなどを提供する、社会に必要不可欠な基盤インフラであります。今般、新たな衛星が追加されることにより、サービスの更なる高精度化と安定化が図られ、自動車やドローンをはじめとする様々な分野で、利活用が期待されているところであります。
さらに、どの1機が故障しても測位機能を維持できる、7機体制の先にあります11機体制の実現に向けて、現在、3号機の後継機及び8号機の開発に着手しているところであり、今後も必要なシステム整備を実施してまいります。
宇宙政策担当大臣として、関係省庁やJAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)、民間企業等の皆様と結束して、準天頂衛星システムをはじめとする宇宙開発利用の推進に、引き続き積極的に取り組んでまいります。
2.質疑応答
- (問)先週のAMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)審議会で、AMEDの第2期の成果として、56件の薬事承認が得られたという報告がありました。この成果についての大臣の受け止めと、あと、第3期により大きな成果を得るためにどのような取組を進めるのか、教えてください。
- (答)先日18日に開催された、日本医療研究開発機構審議会において、AMEDの第2期中長期目標期間中の実績に対する自己評価について、AMEDからの説明があり、その中で、同期間中の薬事承認件数が56件との説明があったと承知しております。
一般的な低分子医薬品の開発成功率が3万分の1程度とされているところ、もちろん単純な比較はできませんが、AMEDが第2期期間中に採択した課題が約5,000件である中で、56件という薬事承認件数は、顕著な成果を挙げているものと考えております。
これらの成果の中には、例えば、膵がんの早期発見が期待される新たな診断薬、あるいは、希少がんや小児がんの新たな治療薬、また、新型コロナウイルス感染症に対する国産のmRNAワクチンなど、特筆すべきものも含まれていると認識しております。
いずれにしましても、第3期においては、AMEDにおける出口志向の研究開発マネジメントの強化や、優れたシーズの実用化までの切れ目ない支援、事業間連携の強化などに取り組むことで、世界最高水準の医療の提供や、我が国の創薬力及び医療機器創出力の強化につなげてまいる考えであります。 - (問)参議院選挙の結果について伺います。選挙の結果、自民・公明両党は衆参両院で少数与党となりましたが、この受け止めをまずお願いいたします。また併せて、石破総理大臣は、国政に停滞を招いてはいけないなどとして続投の意向を示されましたが、自民党内からは責任を問う声も出ています。閣僚のお一人として、この総理の表明についても御認識をお願いいたします。
- (答)まず1点目ですが、選挙の結果については、これはあくまでも政府の記者会見の場でありますので、この場で政府としてコメントすることは差し控えさせていただきたいと思います。
また、2点目の総理の件ですが、昨日の記者会見において、石破総理がその職を続投される旨の表明を行ったことは承知しております。選挙の結果を踏まえた総理の責任については、これはあくまでも総理御自身が御判断されることであり、私からコメントする立場にはございません。 - (問)関連ですが、閣僚としての責任についてはどうお考えですか。
- (答)私の所掌は、経済安全保障、科学技術政策、宇宙政策等、非常に重要な課題でありますので、しっかりと取り組むことが必要であると考えております。
- (問)それは、石破政権の一員として職務を続けることが責任だということでしょうか。
- (答)この場でお答えすることはあまり適切でないと思いますが、いずれにしても、重要課題について、しっかりと取り組むことが重要であると考えております。
- (問)この場で答えるのが適切でないとはどういうことでしょうか。意味が分からないのですが。
- (答)重要閣僚として、責任を取って辞めたほうがよいという御質問なんでしょうか。
- (問)そこまでは申し上げていませんけれども、どうお考えなのかなと。
- (答)今回の選挙結果については、謙虚かつ厳粛に受け止めることが重要であると私自身は考えております。
- (問)関連ですけれども、重複するかもしれませんけれども、総理は参院全体で与党過半数というものを必達目標として掲げました。それが達成できなかったわけなんですけれども、それでも総理は続投を表明されたと。総理の選挙敗北の責任については、どういうふうにお考えでしょうか。
- (答)繰り返しになって恐縮ですが、これもあくまでも政府の会見の場でありますので、選挙結果について、この場でコメントすることは差し控えたいと思いますし、また、これも繰り返しになりますけれども、選挙の結果を踏まえた総理の責任については、総理御自身が御判断されることであり、私からコメントする立場にはございませんということで御理解いただければと思います。
- (問)政府も内閣も国民の民意というものが基盤となって運営されているものだと思うんですけれども、選挙というのは国民の民意を最も反映する民主主義の基盤だと思いますが、それを会見でコメントすることができないという、その理由をもう一度教えてください。
- (答)繰り返しになりますけれども、今回の結果については謙虚かつ厳粛に受け止めて、経済安全保障、科学技術政策、宇宙政策などの職責についてはしっかりと果たしてまいる考えであります。
(以上)