城内内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和7年1月28日
(令和7年1月28日(火) 9:35~9:44 於:中央合同庁舎8号館1階S106会見室)
1.発言要旨
冒頭発言なし
2.質疑応答
- (問)先日、J-PEAKSの採択が決まって、国際卓越研究大学を中心とする第1グループと、J-PEAKSの第2グループが形成される道が見えてきたわけですけれども、今回J-PEAKSに採択されなかったものの、52大学が意欲を持って申請したと。そうした第3グループ形成のための萌芽になるような動きはあるのですけれども、大臣として、例えば、有識者議員懇談会ですとか、第3グループ形成のための道筋をどうするかとか、そういうことを指示することなどは考えていないのでしょうか。
- (答)まず、我が国の大学の研究力向上に向けましては、これまで、「国際卓越研究大学」への支援と、2022年に内閣府が策定いたしました「地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ」を通じた地域の中核となる大学への支援を、「車の両輪」の施策として進めてきているところであります。
今般、この総合振興パッケージの中心事業となります「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の第2回採択結果が公表されたところであり、採択大学には、各大学の強みや特色ある研究力を活かして、我が国の研究力を牽引する大学群の一翼を担っていただくことを期待したいと考えております。
なお、現在、第7期科学技術・イノベーション基本計画の策定に向けた議論を進めておりますが、大学の研究力強化に向けましては、この「車の両輪」の施策を推進・充実していくことがまずは重要と考えており、文部科学省をはじめとする関係省庁とも連携して、引き続き、議論と取組を進めてまいりたいと考えております。
まずは、CSTI(総合科学技術・イノベーション会議)基本計画専門調査会と、有識者懇談会がございますので、こちらでしっかりと議論を行っていただくことが重要と考えております。 - (問)昨日、来年度予算案と、補正も含めて、宇宙関係予算が公表されました。受け止め方をお聞きしたいと思います。
- (答)昨日、令和7年度の政府全体の宇宙関係予算を取りまとめ、宇宙政策委員会に報告したところであります。
具体的には、令和7年度当初予算案で4,160億円、令和6年度補正予算で4,761億円、これに、過年度に措置されました基金事業の執行予定額を含めまして、合計で9,365億円となり、前年実績に対しまして、420億円の増額となりました。
言うまでもなく、宇宙は、我が国の将来の基幹産業となり得る、今後の成長が大きく期待される分野であります。熾烈な国際競争の中で、我が国としてしっかりと投資を行うべく、関係省庁において積極的な予算措置を行っていただいたと考えております。関係省庁の協力に、この場をお借りしまして、改めて感謝を申し上げたいと思います。
まずは、今国会におけます、令和7年度当初予算案の早期成立に向けて全力を尽くすとともに、令和6年度補正予算の速やかな執行をはじめ、引き続き、関係省庁としっかり連携して、宇宙政策を推進してまいる考えであります。 - (問)核融合について伺います。本日午後に、核融合戦略有識者会議が開かれる予定で、フュージョン装置の安全規制の骨子案が示される見通しです。この骨子案には、フュージョン装置が独禁法の規制の対象にならないことですとか、RI法の対象にすることが適当といった文言が盛り込まれているということなのですけれども、こういった内容になることについての大臣の考え方をお伺いします。
- (答)先日21日でありますが、核融合戦略有識者会議の下に設置されましたタスクフォースにおいて、「安全確保の基本的な考え方」の骨子案が議論されたところであります。
骨子案におきましては、まず、フュージョンエネルギーが燃料の供給や電源を停止することで反応が停止するといった、固有の安全性を有すること、フュージョン装置は、原子炉等規制法の規制対象にはならないことなどを踏まえた上で、今後に向けましては、科学的・合理的な規制のアプローチを適用すること、そして、安全確保の枠組みを早期に検討すること、さらに、当面は、「放射性同位元素等の規制に関する法律(RI法)」の対象として位置付けることが適当であること、といった方向性が盛り込まれております。
骨子案につきましては、本日開催予定の核融合戦略有識者会議におきまして、タスクフォースの主査から報告されることとなっております。
今後の関連産業の育成や、原型炉開発の促進に向けまして、この「安全確保の基本的な考え方」は非常に重要なものであると考えており、その内容を順次、国民の皆様にお示ししながら、本年3月までの策定を目指して、検討を加速してまいりたいと考えております。 - (問)ちょっと話題が大きく変わるのですが、フジテレビさんが昨日会見をされたり、あと、一連の問題について色々対応されていると思うのですけれども、大臣として、どのように受け止めていらっしゃるか、お伺いできたらと思います。
- (答)お尋ねのフジテレビの件ですが、そういった報道があることは承知しておりますけれども、私の担当ではございませんので、また、個々の企業の経営に関わることでありますので、この場でこの問題について、コメントすることは大変申し訳ありませんが、差し控えさせていただきたいと思います。
(以上)