城内内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年12月10日

(令和6年12月10日(火) 8:32~8:37  於:中央合同庁舎8号館1階S106会見室)

1.発言要旨

 
冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)が創薬AIの開発プロジェクト「DAIIA」を進めています。今年度末からは日本の製薬企業17社も利用するということですけれども、大臣としての期待をお聞かせください。
(答)まず、昨今の創薬を巡っては、例えば、医薬品の開発に係る費用が増大している、あるいは、確度の高い標的を発見することが困難になっているといった課題が挙がっていると承知しております。
 このため、AMEDにおきましては、令和2年度から、産学連携によるAI技術を活用した「創薬AIプラットフォーム」、通称「DAIIA」の整備を進めてきているところであります。
 AIをはじめとするデジタル技術は、我が国の創薬力向上につながる可能性を有しており、先日の会見の場で私からも発言したように、今後の進展を大きく期待しております。
 いよいよ本年度末からは、DAIIAの本格的な利用が始まるところであります。DAIIAに参加している17社はもちろんのこと、DAIIAに参加していない製薬企業にも利用していただいて、日本の創薬力向上のために、幅広く役立てていただければ幸いであると考えております。
 今後とも、こうした健康・医療分野におけるAI活用の取組を通じまして、医薬品産業及び医療産業が重要な成長産業になるとともに、国民の皆様に必要な医薬品がいち早く届くよう、引き続き、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
(問)先日、NASA(アメリカ航空宇宙局)から、アルテミス計画の延期が発表されましたが、それに伴って、日本が担う開発での影響ですとか、また、追加で必要になる作業が日本側に発生するのかということについて、大臣の御見解をお願いします。
(答)先日、NASAから、2025年に打上げ予定のアルテミス2号機と、2026年に打上げ予定の3号機につきまして、計画を延期する旨の発表があったと承知しております。
 NASAの説明によりますと、搭乗する宇宙飛行士の安全を最優先した結果であるとのことで、私としても、安全性を確保しつつ開発を進めることは、重要であると考えております。
 今回の延期に伴う我が国の開発・作業への影響につきましては、現時点では、特段のものはないと聞いておりますけれども、引き続き、状況を注視してまいりたいと思っております。
 いずれにしても、我が国としては、引き続き、米国をはじめとするアルテミス計画に参加する国や機関と連携しつつ、宇宙基本計画や米国との国際約束に基づきまして、ゲートウェイへの機器提供や補給、月面探査活動に必要な有人与圧ローバの研究開発等を着実に進めてまいりたいと考えております。
(問)韓国の状況を踏まえてなのですけれど、大統領の「非常戒厳宣言」を受けまして、内政の混乱がまだ続いている状況なのですが、城内大臣御所管の経済安全保障ですとか科学技術などの分野で、今後、影響を何か受けると考えられるものはありそうかということと、もしある場合、その受け止めと今後の対応についてもお聞かせいただけると幸いです。
(答)他国の内政に関するコメントは、その影響も含め、差し控えさせていただきたいと思いますが、日本政府といたしましては、今般の韓国国内の一連の動きにつきましては、特段かつ重大な関心をもって事態を注視しているところであります。
 その上で、日韓は国際社会の様々な課題にパートナーとして協力すべき重要な隣国同士でありまして、経済安全保障や科学技術分野における日韓関係の取組につきましては、情勢を注視しつつ、適切に判断してまいりたいと考えております。

(以上)