城内内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年12月6日

(令和6年12月6日(金) 12:29~12:32  於:中央合同庁舎8号館1階S106会見室)

1.発言要旨

 
 私から1点、健康・医療戦略担当大臣としての報告であります。
 昨日、第24回「健康・医療戦略参与会合」を開催し、私も座長として出席いたしました。
 本会合では、次期、すなわち第3期の「健康・医療戦略」の素案を初めて御議論いただきました。
 戦略素案におきましては、研究開発力の低下、ドラッグ・ラグ、ドラッグ・ロスといった第2期の期間中に生じた課題を踏まえ、社会実装等を見据えた、基礎から実用化までの一貫した研究開発、そして、エコシステムの拡大によるプレイヤーの増加などの取組を進める旨を示しております。
 健康・医療分野の研究開発や社会実装は、国民の皆様からも大変期待されているところでありますので、引き続き、参与の皆様方の御意見も踏まえながら、検討を進めてまいります。

2.質疑応答

(問)昨日の、第3期「健康・医療戦略」の素案についてですけれども、大臣としては特にどういったところに力を入れていきたいのか、教えてください。
(答)昨日の参与会合では、参与の皆様より、例えば、現在のAMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)予算は各省に紐付いており、事業間の連携がなかなか進まないため、基礎研究から実用化まで一層シームレスに支援することが重要であること、これが一つ。二つ目は、イノベーションの創出のためには、スタートアップと既存企業との連携について検討する必要があること。三つ目は、医療データやAIの利活用が重要であること。そして四つ目に、グローバルヘルスの推進が、我が国の健康・医療産業の成長や安全保障の観点から重要であること。こういった御意見が示されたところであります。
 こうした御意見も踏まえまして、私自身、力を入れたいことを幾つかお伝えしますと、この参与会合は、健康・医療戦略担当として座長を務めておりますけれども、AIを含む科学技術政策も担当しておりますので、創薬シーズの実用化など、健康・医療分野において、AIの活用にしっかり取り組みたいと考えております。
 また、スタートアップの支援ももちろん重要ではありますが、既存企業に対する支援も欠かせないものであり、両者のバランスを取って必要な取組を推進していきたいと考えております。
 加えて、健康・医療分野の研究開発は、その成果が国民の皆様に速やかに届くことが何より不可欠であります。第3期健康・医療戦略の策定に当たりましては、その観点を重視して検討を進めるとともに、必要な予算をしっかりと確保できるよう、最大限尽力してまいります。

(以上)