坂井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年11月1日

(令和6年11月1日(金) 10:49~10:59  於:中央合同庁舎8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨

 
冒頭発言なし。

2.質疑応答

(問)本日、防災庁の設置準備室が立ち上がると聞いております。
 改めてになりますが、内閣府防災を所管する大臣としての受け止めと、防災庁に期待するところがありましたらお願いします。
(答)内閣府防災は、政府の災害対応の司令塔として、相次ぐ自然災害に対する応急対策、被災地の復旧・復興、被災者の生活再建に取り組むとともに、南海トラフ地震や首都直下地震をはじめ、今後発生が危惧される大規模災害への備えに取り組んでいるところであります。
 災害対応に当たっては、平時から十分な訓練・研修を積んだ要員や高度な専門性を有する応援組織が、発災時に迅速に参集し、政府を挙げて被災地を支援する体制が必要であると考えております。
 このような中、令和8年度中の防災庁の設置に向け防災庁設置準備室が発足することは、防災担当大臣としても意義あるものと考えております。
 防災庁の設置に向けた準備は赤澤大臣の所管・担当ということでございますが、緊密に連携をし、政府の災害対応体制の充実、そして強化を進めてまいりたいと思っております。
(問)関連してなのですけども、本日の準備室発足式のリリースに大臣のお名前がなかったのですけども、看板掛けと訓示式、それぞれの出席の有無を教えてください。
 また、内閣府防災を所管する関係大臣として出席されるのかなと思っていたんですけども、出席されないのであれば、理由もあわせてお願いします。
(答)出席する予定はございません。防災庁は防災庁で、また新たな組織をつくるものでございます。必要なことは実務的にしっかり連携を取りながら、内容に関しては共有をして進めてまいります。
(問)能登の地震や大雨被害をはじめ、近年ますます激しくなる自然災害に対し、過疎地や集落が孤立しないような防災体制をどのように御準備される方針でいらっしゃいますでしょうか。
 あと、都市部も高齢者の独り暮らしが増える中での防災体制で、どのような準備が必要とお考えでいらっしゃいますでしょうか。
(答)災害対応につきましては、災害から得た経験や教訓を踏まえて、不断の見直しが重要であります。
 能登半島地震では、山がちな半島という地理的な制約、土砂崩壊等に伴う交通網の寸断といった厳しい状況において、広範囲かつ多数の集落の孤立が生じたところでございます。
 災害によって過疎地や集落の孤立が完全に起こらないようにするということは困難でありますが、国土強靱化などの取組を通じて、孤立が起こらないように努力は進めてまいります。
 けれども、起こらないことを前提にということは、現実的ではございません。仮に孤立が発生をしても、命をつなぐことができる対策を進めることが重要だと考えております。
 令和6年能登半島地震での課題や教訓等につきましては、有識者を交えたワーキンググループで議論しているところでございますが、その結果も踏まえ、南海トラフ地震、首都直下地震など、今後発生が危惧される大規模災害への備えに万全を期してまいりたいと思っております。
 こういった過疎地や集落、そして御指摘の独り暮らしの高齢者の孤立対策といたしましては、それぞれお住まいの地域単位での備蓄や、それから、良好な避難所の環境を確保していくということが重要であると考えておりまして、今般取りまとめることとしております経済対策も見据え、何ができるか検討し、具体的にしてまいりたいと思っております。
(問)今、能登のワーキングのお話もありましたけれども、現在の内閣府防災だと、事前の備えの啓発から発災後の対応、あと復興に向けたワーキングまで幅広く担われていると思うのですけれども、防災庁の方は事前防災に重きを置くということを聞いております。
 そうすると、それ以外の発災対応ですとか復興のフェーズというのは、どこが担うのがよいというふうに大臣はお考えでしょうか。
(答)復興のフェーズは当然、防災庁が。内閣府防災が担っている業務というのは、基本的に防災庁に引き継がれるべきでありますし、その上で、それが充実強化をされていくという認識でございます。
(問)ありがとうございます。あと、今回、選挙の結果で与党が過半数割れとなって、政権基盤が安定しない中ではあると思うんですけれども、防災庁準備室を設置して、これから予算確保と法整備をしていく中で、何かハードルがあるというふうにお考えになっているかどうかと、あるとすれば、それをクリアするために何が必要というふうにお考えでしょうか。
(答)防災庁をこれから企画していくということでありますが、一番大事なのは中身の議論だと思っておりますし、防災庁が本当に国民のために必要だと思われる組織として認めていただけるのであれば、日本の国内において、それが成立をし、そして役目を果たしていくものと思っておりますので、大事なのは、赤澤大臣とも話をしてまいりますが、防災庁の組織の在り方、中身ということだと思っております。
(問)ちょっと前の質問と重複になってしまうのですけど、改めて、防災庁の意義というのを大臣御自身がどういうふうにお考えかというのを改めてお願いします。
(答)まさしく平時から十分に訓練や研修を積んだ人たちが集まっていて、また、高度な専門性を有する応援組織などが迅速に参集して対応に当たるというところが、やはり被災地の支援をしていく体制として必要だと、私はそこに期待をしております。
(問)同じく防災庁の関連なんですけれども、一つ、専任の大臣を置くというところも今後考えていくところだと思うんですけれども、現在、防災担当が兼任であることのやりづらさとか弊害みたいなものは何かあるとお感じでしょうか。どうでしょう。
(答)兼任というのは、私自身がということですか。
(問)そうです。
(答)日程上、仕事がかぶった時、調整してもらうぐらいじゃないかと思いますけれども、懸命にやらせていただきます。

(以上)