坂井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年10月25日
(令和6年10月25日(金) 10:55~11:02 於:中央合同庁舎8号館5階共用会議室B)
1.発言要旨
まず、私から冒頭1点申し上げます。
本日の閣議におきまして、激甚災害関係の二つの政令が閣議決定をされました。
令和6年台風第10号の暴風雨等による災害の適用措置については、9月20日(金)に激甚災害の指定見込みとして公表しておりますが、中身もそのとおり、農地等や農林水産業共同利用施設の災害復旧事業の特例など三つの措置について、地域を限定しない「本激」として、そして、公共土木施設の災害復旧事業等の特例については、宮崎県の椎葉村、美郷町を「局激」として指定いたします。
続きまして、令和6年9月20日(金)からの大雨による災害の適用措置につきましては、これもまた10月5日(土)及び11日(金)に激甚災害の指定見込みとして公表しておりますが、その中身に関してもそのとおり、公共土木施設や農地等の災害復旧事業の特例など五つの措置について、地域を限定しない「本激」として、中小企業信用保険法による災害関係保証の特例については、石川県輪島市を「局激」として指定をいたします。
これらにより、公共土木施設や農地等の災害復旧事業に対する国の補助率の嵩上げ等の特例措置が講じられることとなります。これらの政令につきましては、10月30日(水)の公布・施行を予定いたしております。
被災された自治体や被災者の皆様におかれては、財政面や資金面に不安なく、災害復旧に取り組んでいただきたいと思います。詳細については、事務方にお尋ねいただければと思います。
私からは以上でございます。
2.質疑応答
- (問)防災庁の関連で質問させていただきます。
大臣に就任されて数週間経ちますけれども、大臣から御覧になられて、内閣府防災の抱えている課題というのはどういったところにあるとお感じでしょうか、お聞かせください。 - (答)まだ何週間ということでございますが、今の時点における私の感じをお伝えします。
内閣府防災は、政府の災害対応の司令塔としての大切な役割があるかと思います。相次ぐ自然災害に対する応急対策、被災地の復旧・復興、被災者の生活再建に取り組むとともに、南海トラフ地震や首都直下地震をはじめ、今後発生が危惧される大規模災害への平時の備えというのが大変大事な役目だと思っております。
災害対応に当たりましては、平時から十分な訓練・研修を積んだ要員、スタッフというか人ですね、高度な専門性を有する応援組織が発災時に迅速に集まり、そして政府を挙げて被災地を支援する体制が必要であると考えており、この点の強化がこれから必要だと思っております。
このことも踏まえ、まずは内閣府防災担当の機能、予算、人員、両面において強化することとしています。更に、防災庁の設置に向け、先ほど申し上げたような災害対応の司令塔機能強化、被災者支援の充実、防災DXの強化など、幾つも取り組むべき課題はあろうかと思います。そういう中で、検討しながら成案を得ていきたいと思っておりますが、なお、防災庁の設置につきましては、赤澤大臣が担当大臣ということでございまして、検討を進められますが、私も連携をしながら、一緒によいものを目指して取り組んでいきたいと思っております。 - (問)能登の関係に戻るんですが、大雨災害からの復旧状況についてお伺いしたいんですけど、現状の国としての取組、どのようなものをしているか、改めてお願いいたします。
- (答)復旧状況ということでございます。
道路につきましては、石川県管理の国道・県道48か所での通行止めが発生をいたしました。今現在までに22か所が解除、残る26か所のうち、13か所は緊急車両は通行可能という状態です。
河川・土砂災害につきましては、土砂、流木の撤去等の応急対策に着手しておりまして、令和7年、来年の出水期までには対策が間に合うだろうと考えております。
水道につきましては、最大約5,200戸が断水しておりました。10月23日(水)時点で、輪島市及び珠洲市で830戸まで減少しています。
水道施設の応急復旧を進めることに加えて、配水池への運搬送水や集落単位での応急給水により、皆様方に水を引き続き供給をしていきたいと思っております。
住宅につきましては、10月22日(火)時点で1,173棟に被害が発生しているということでございます。仮設住宅につきましても、輪島市、珠洲市において、6団地、222戸で床上浸水の被害が発生し、年内の復旧を目指して工事が進められております。また、今回の大雨で被害を受けた方々への新たな住まいとして、仮設住宅の建設も始まっているものと承知しています。
政府としては、不安を抱える被災者の方々の生活を支援し、一日も早く被災前の活気ある町並みを取り戻すため、激甚災害の指定の措置を講じた他、公費解体における半壊家屋の取扱い、なりわい再建支援補助金の適用、農業用機械補助の適用等について、能登半島地震と同水準の支援を行うということにしております。
引き続き、関係省庁と連携をしつつ、地元の声を伺いながら、能登の復旧と創造的復興を加速してまいりたいと思っております。 - (問)ありがとうございます。それに関連してなんですが、間もなく出水期が終わると、今度は冬、「雪」の心配もあるかと思うのですが、そのあたり、冬に向けて特別に支援が必要なことなど、何か大臣、お考えはございますでしょうか。
- (答)先日、総理と視察にお伺いした際にも、冬はやはり雪の問題を大変心配をいたしておりましたので、雪の対策も地元としっかり情報を取りながら、ここも手厚く対処していきたいと思っております。
(以上)