城内内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年10月8日
(令和6年10月8日(火) 9:29~9:37 於:中央合同庁舎8号館1階S106会見室)
1.発言要旨
まず、クールジャパン戦略担当大臣として一言申し上げます。
学校法人服部学園理事長、服部幸應(はっとりゆきお)氏が、今月4日、お亡くなりになられました。
服部氏は、内閣府の「クールジャパン広報大使」として、日本の食の魅力を世界に発信していただくなど、我が国のクールジャパン戦略を推進する観点から、重要な役割を担ってくださいました。
今回の訃報について、心よりお悔やみを申し上げますとともに、これまでのクールジャパン戦略に対する貢献につきまして、深く感謝の意を表明したいと思います。
次に、科学技術政策担当大臣として御報告申し上げます。
一昨日、10月6日でありますが、京都におきまして「イノベーションエコシステムと科学技術政策の深化」、これをテーマに、「第21回国際科学技術関係大臣会合」を開催いたしました。私が議長を務め、約20か国の科学技術大臣等の参加を得て意見交換を行いました。
本会合では、企業、大学、研究機関が、多様性を確保しつつ相互につながり、社会課題の解決や社会変革に挑戦するスタートアップを生み出すイノベーションエコシステムの重要性について認識が共有され、人材育成や投資などの観点からも活発な議論がなされました。
また、同日に開催されました「日ドイツ科学技術協力協定締結50周年イベント」におきまして、冒頭挨拶をさせていただき、半世紀にわたる両国の協力関係を引き続き発展させていくことについて、認識を共有いたしました。
私自身、約10年、幼少時も含めて過ごしたドイツは、第二の故郷のような存在であり、ライフワークの一つとして、日独協力の発展に取り組んでまいりましたので、一昨日はドイツとの御縁を改めて感じることができました。
これに加えまして、ドイツ及び韓国と個別にバイ会談を行うとともに、多くの代表の方とも直接お話しをすることができました。
今回の会合等における成果を、我が国における科学技術・イノベーション政策に活かしていきたいと思います。
2.質疑応答
- (問)昨日はノーベル賞の生理学・医学賞の発表があったのですけれど、残念ながら日本人はいなくて、今日は物理学、明日は化学があるのですが、大臣としてはどのように予想されていますでしょうか。
- (答)今年のノーベル生理学・医学賞につきましては、日本の研究者が受賞できなかったことは承知しておりますが、しかし、世界的に顕著な業績を上げている日本の研究者は多数おられますので、今後の発表に期待したいというふうに思っております。以上です。
- (問)週末の京都での一連のイベント、出張を通じて、様々な各国の方とやり取りをされたと思うのですが、今後の大臣としての政策の取組に向けて、何か学びですとか発見ですとか、そういったものがあれば教えていただきたいです。
- (答) 先ほど申しましたとおり、今回の京都出張は、科学技術政策担当大臣として初めての出張でありまして、国際科学技術関係大臣会合の主催、日独50周年イベントへの出席、バイ会談を行ったところであります。
国際科学技術関係大臣会合におきましては、イノベーションエコシステムにつきまして、地理的・文化的に多様な約20の国・地域の代表から意見を聞くことができました。そこでまた、起業人材の育成、大学・研究機関からの知識移転や事業化の支援など、各国・地域におきまして、それぞれで様々なアプローチが行われていることを学ぶことができ、また、それを参考にさせていただきたいと思いました。
また、ドイツに関しましては、日本とドイツは、自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった共通の価値観を持っている国でありまして、しかも、お互いに高い技術力を有する重要なパートナーであるというふうに認識しております。
個人的にも、議員生活を通じまして、これまで日独二国間関係に特に力を入れてきましたので、そうした国が科学技術分野において重要なパートナーであることを改めて認識することができ、私にとりまして、非常に重要な機会となったわけであります。
ちなみに、私、超党派の日独友好議員連盟の幹事長と事務局長を両方やっているという状況であり、日独議連も130人ぐらい超党派の衆参の議員の方が参加しているということを申し上げたいと思います。
なお、私も長年、外務省に勤めておりましたけれども、国際協力の推進に当たり、直接対面で意見交換することが非常に重要であり、そこから信頼関係が生まれるわけですから、今後、機会があれば、こういった対面式の意見交換を積極的に行っていきたいと思っております。
(以上)