新藤内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年9月27日
(令和6年9月27日(金) 10:58~11:06 於:中央合同庁舎第8号館1階S108会見室)
1.発言要旨
(冒頭発言なし)2.質疑応答
- (問)本日、自民党総裁選が投開票日を迎えました。15日間で政策など論戦は深まったか、どう評価していらっしゃるでしょうか。また、政治とカネの問題については今回の論戦を通じて国民の信頼回復につながったとお考えでしょうか。また、大臣は茂木敏充さんを応援されていましたけれども、手応えというか、今日の投開票を迎えての心境をお聞かせください。
- (答)まず、自民党総裁選挙に9人の候補者が出るというこれまでにない多くの方が立候補して、そして15日間、活発な論戦が繰り広げられたということは良かったことではないかなと思っています。一方で、候補者が多いが故に時間が制限されるということが少し残念だった。より候補者間で議論をしていただくことで深まる議論が更にどうやって維持できるかということを考えたほうがいいかなという気はしております。
その上で、やはり自民党の中のそれぞれ素晴らしい方々が個性を出して、エッジの効いた政策をお出しになりました。そういったものを取り交わす中で、自民党の様々な政策の深さとか多様性、こういったものが国民の皆さんにご理解いただければありがたいし、党員の方々にはしっかりとこの選挙に参加をいただいて今日これから結果が出るわけですから、結果が出たならば党員として党は一丸となって新しい総裁を支え、首班指名に臨むということになると思っています。
政治とカネの問題につきましては、国民から大きな不信・不満を受けたわけですから、既に様々な方策を出しております。大事なことはきちんとこれを実行していくことだと思っておりますし、それについてもたくさんの質問をいただいて、候補者たちが真摯にお答えをされたのではないかと思います。
私は茂木敏充さんの推薦人代表になりました。それぞれ自民党の中でいろんなご縁を持って、また、政策的に近い人たちが集まって誰かを支えていく。それが党の活性化にもつながっていくわけでもありますから、その意味において、私たちも精いっぱい本人の実務能力の高さや政策立案能力、更にはこうした政策を実現できる体制をどうやってつくっていけるのか、チームを束ねて、そして目標の下で大きな成果を出せるか、そこをきちっと訴えたかった。それは演説会をするたびに、聴きに来られた方々の演説を聴く前と終わった後の顔つきががらっと変わるのを目の当たりにして、やはり政策を訴えることの重要性は強く感じたところです。 - (問)今の自民党総裁選の論戦のことで改めて伺いたいのですけれども、政策の深さや多様性が自民党の中であるということが明らかになったということでしたが、一方では複数の候補が中央省庁の再編の必要性を訴えていたと思います。恐らくそれが実行に移される時は、非常に幅広い業務をやっている内閣府も候補に挙がってくると思うのですけれども、新藤大臣は内閣府の業務の多くを担当されていて、非常に幅広い担当をされてきたと思うのですが、その当事者として非常に幅広い業務をやる中で、省庁再編をやはりしたほうがいいと思ったか、それとも、そこまで必要はないと思ったか。当事者としてご見解を伺えればと思います。
- (答)省庁再編なり、仕事をどうやって整理・集合させていくか。こういうことは常に検討があっていいと思います。しかし、それは大きな議論の中できちんとしたプロセスを踏まなければいけないということであります。私がこの役所に参りまして、大臣に就任して最も心掛けたこと、それはいかに政府内、また省庁間の政策連携を実現させるか。これが最も私が心を砕いたところですし、まさに経済再生担当であり、内閣府の経済財政政策担当の大臣としてその役割を期待されているところだと思うのです。
私が今の立場とすれば、こういった役所の中で政策を連携させることによって効果を出していく。それから、一つ一つの政策の成果ではなくて、いくつかの政策を組み合わせて、そこから大きなリターンを得る。こういうことが必要だということを思っておりました。今回の骨太の方針の中にも、また、経済財政諮問会議の中でも折々そのことは申し上げております。
そして、その結果はEBPMのアドバイザリーボードで、今回は今までにも増して予算編成の前、しかも省庁が最終的な予算を要求する前に具体的なEBPMの作業を行って、そして、政策目標として大きなものを掲げて、そこに自分の省庁だけではなくて他省庁とも関連した政策がつながってどういう効果が出るかということを意識した、そういうEBPMの作業をやりましょうと。先日にその会議をしたのですけれども、その場でも申し上げていたところです。
省庁再編をどうやってしていくかは時代に応じて、その時々の内閣、また、そこの議会・国会が議論していくことになりますので、いろいろなご提案が出ましたが、それらも踏まえて今後議論が進んでいくだろうということです。
一方で、私とすれば、今の与えられたこの役割の中でいかに各省間の連携を強めていくか、これによって必要なものは対処できるのではないかなと考えているわけです。 - (問)つまり、現状でも十分できていたということで、そこまで急いでやることではないというような理解でよろしいでしょうか。
- (答)まず与えられた現状の状況の中で、いかに最大の効果を上げるかということは心掛けました。それから、今後の再編をするか否かは大きな議論が必要ですし、内閣や国会においての様々なプロセスが必要だと思います。そして、そういった検討は常にあっていいと思っています。
(以上)