松村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年7月26日
(令和6年7月26日(金) 10:36~10:43 於:中央合同庁舎8号館5階共用会議室B)
1.発言要旨
おはようございます。私からは冒頭3点申し上げます。
まず1点目でございますが、7月25日(木)からの大雨について申し上げます。
本日7時時点で、人的被害として、安否が不明の方3名、軽傷者1名、住家被害としては、床上浸水17棟、床下浸水27棟が報告をされております。
引き続き被害情報を迅速に把握するとともに、人命第一の方針の下で、政府一体となって災害応急対策に全力で取り組んでまいります。
東北地方では、来週7月30日(火)頃にかけて警報級の大雨になる可能性があります。引き続き、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水、土砂災害に厳重に警戒が必要であります。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意していただきたいと思います。
これまでの記録的な大雨により、地盤の緩みや河川の水位が高い状態が続いておりまして、少しの雨でも災害の危険度が高まりますので、十分御注意をいただくようお願いをいたします。また、増水している河川や用水路、土砂崩れのおそれのある斜面など、危険な場所には絶対に近づかないようにしてください。
政府としては、本日15時15分から、私も出席をいたしまして「関係省庁災害対策会議」を開催いたします。引き続き、地方自治体や関係機関と緊密に連携し、緊張感を持って対応してまいります。
続いて2点目ですが、本日の閣議におきまして「令和6年警察白書」を配布いたしました。
本年の白書では、「匿名・流動型犯罪グループに対する警察の取組」と題した特集を組みまして、多様な犯罪を敢行して資金を獲得している同グループの特徴や動向を概観するとともに、同グループの実態解明、取締りのための警察の取組を紹介しております。あわせて、令和6年能登半島地震への警察の対応などについても記載をしております。
社会情勢が変化する中、治安への影響を見極め、適時的確に対処するための取組を引き続き推進してまいります。
続いて3点目でございますが、「大規模地震の発生に伴う帰宅困難者等対策のガイドライン」の改定等について申し上げます。
帰宅困難者等対策については、令和4年8月に有識者委員会で取りまとめた対応方針に基づいて、有識者の助言を受けながら、行政と民間事業者との連携の下、実務的な見地から検討を進めてまいりました。
今般、一斉帰宅抑制を促すための帰宅困難者等への情報提供に関する関係機関の連携強化や、帰宅が可能となった状況以降の「分散帰宅」による混雑の防止を更に促進するため、ガイドラインを改定いたしましたので、お知らせをいたします。
併せて、普及啓発用のリーフレットを作成をいたしました。改定されたガイドラインやリーフレットの活用を通じて、発災後3日間における「むやみ」な移動の抑制、おおむね4日目以降の分散帰宅などの適切な行動が促されるよう、関係機関と連携をし、取組を進めてまいります。詳細については、事務方にお尋ねをいただければと思います。
私からは以上でございます。
2.質疑応答
- (問)2点お伺いします。まず1点目、大雨について。大雨の人的被害について、先ほど安否不明3名と伺いましたが、山形県内で山形県警の警察官2名を含む3人の方の安否が分かっていません。捜索状況など、把握されている情報をお教えいただけますでしょうか。
- (答)まず、先ほど申し上げたのは本日7時時点でございましたので、7時時点では山形県では2名の方というふうに把握をいたしております。現在、随時情報を取得中でございます。
- (問)ありがとうございます。続いて、本日施行されました「標識標示令」についてお伺いいたします。
横断歩道の白線の設置間隔を広げるという内容について、パブリックコメントでは、視覚障害者の方から横断歩道を認識しづらくなるなどと心配の声が寄せられたと承知しています。
こうした声を踏まえて、今後どのように対応を行うのか、大臣のお考えをお聞かせください。 - (答)まず、今回のパブリックコメントでは、「白線の設置間隔を拡大すると、視覚障害者が横断歩道を認識しにくくなるのではないか。」といった趣旨の御意見が多く寄せられました。これは御指摘のとおりでございます。これを踏まえまして、警察庁において改めて視覚障害者の関係者の皆様のところに出向きまして、御意見を伺ったところでございます。
この結果、白線の設置間隔を拡大した横断歩道につきましては、まず、音響信号機とエスコートゾーンが設置されている場所に設置するなど、視覚障害者の方々の安全な横断に十分配慮した形で慎重にスイッチを進める方針であり、その旨、警察庁から各都道府県警察に対して指示するものと報告を受けております。
本改正の本来の狙いというのは、タイヤの通過位置を避けて白線を配置することによりまして、横断歩道をかすれにくくしようとするものでありますが、御指摘の視覚障害者の方々を含め、全ての方々にとって安全な道路交通環境を確保すべく、適切に横断歩道を設置するよう、警察を指導してまいりたいと考えております。
(以上)