松村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年6月28日 

(令和6年6月28日(金) 11:02~11:09  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨

 
 おはようございます。私から冒頭1点申し上げます。
 本日の閣議後に中央防災会議が開催をされました。会議では、能登半島地震の教訓などを踏まえまして、「防災基本計画」の修正や、「令和6年度総合防災訓練大綱」が決定をされました。また、本年4月に施行されました改正活火山法を踏まえました「基本指針」の変更、鹿児島県の中之島の火山活動の状況を踏まえた「火山災害警戒地域」への追加指定について答申がなされたところであります。
 総理からは、出水期が続く中、万全の防災体制を取ること、能登半島地震の対応の検証を進めることなどについて、御指示がございました。
 検証については、すでに皆さんも御存じかと思いますが、今週水曜日、26日に有識者等を交えたワーキンググループにおける議論を開始したところであります。現場で奮闘されている方々にも参加をいただき、様々な御意見を伺いながら、しっかり進めていきたいと考えております。
 続きまして、「ぼうさい応援キャラクター」について御報告をいたします。既にお手元に配布をしておりますが、こういったものでございます。
 これまでも申し上げてまいりましたけれども、防災においては日頃の備えが大変重要であると考えております。内閣府におきましては、SNSなどで防災に役立つ情報を発信するなど、「備えるチカラ」を磨くための普及啓発にも力を入れてきたところでございます。
 防災をより身近に感じていただき、皆様に「災害への備え」をより一層、進めていただきたいと考えておりまして、この度、「ぼうさい応援キャラクター」が誕生をいたしました。お手元に、新キャラクターのシールをお配りしておりますので、内閣府防災担当の公式X(エックス)などでも活躍してもらう予定でございますので、是非、皆様も「備えるチカラ」のシンボル的なマークとして、広報にお力添えをいただければ大変ありがたいと思っております。私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)恐縮なのですけれども、このシール、(大臣)御地元の「くまモン」が載っていますけれども、御所感などありましたらお聞かせください。
(答)まず、本年度のぼうさいこくたいは熊本県で10月に開催をさせていただきます。これは、私が(地元が)熊本でありますから決定をしたわけではございません。前任者の谷大臣のときに御決定をいただき、その趣旨は、災害を経験した地域を回っていると伺っております。
 その中で、熊本県も平成28年の熊本地震、そしてその2カ月後の水害、そして令和2年の水害と大変な災害を経験されておりますので、大変、熱心に取り組んでいただいております。
 熊本県の地元のキャラクターとして、くまモンは大変、人気もありますし、是非、御協力をお願いしたところ、こういった形で使わせていただいたところであります。大変、嬉しく思っております。
(問)「防災基本計画」の修正のところでお尋ねしたいのですけれども、避難所以外で避難生活を送る避難者の支援と、具体的には在宅避難とか車中泊の支援をするということを明記されたことも、一つ大きいところかと思います。能登半島地震を踏まえて、段ボールベッドの設置とか、トイレカーの設置とか、いわゆるTKB(Toilet, Kitchen, Bed)と言われることがあると思うのですけれども、そういったことを明記されたということも大きいかと思いますが、これは、都道府県とか市町村にそういうのを求めるというものなのか、それとも国としてもその辺はしっかり推進をしていく、力を入れていくということなのか、その辺のところを教えていただけますでしょうか。
(答)近年の災害におきましては、在宅や車中泊等で避難生活を送る避難者が多く存在されます。これは、様々なそれぞれの個人の御事情があることと思います。
 ちなみに熊本の場合は、発災後も非常に揺れておりまして、あの震災の時に、揺れの、この感覚が残っておりまして、地震がありますと。物音がします。そうすると、やはり車の中が一番静かに眠れるというような理由で、車中泊が非常に多くございました。こういった様々な理由があると思っております。
 避難生活を取り巻く環境は大きく変化しておると認識をいたしておりまして、こうした方々の支援を充実させることが重要であると考えております。今般、昨年8月に設置をいたしました、「避難生活の環境変化に対応した支援の実施に関する検討会」から、支援の方策について取りまとめを得たことから、「防災基本計画」に位置付けを行ったものでございます。
 取りまとめを踏まえまして、自治体に具体的な取り組みの参考としてもらうため、「在宅・車中泊避難者等の支援の手引き」を本日、公表・周知の予定でございます。各自治体におかれましては、防災基本計画の内容も踏まえまして、在宅避難者や車中泊避難者の支援について、平時から準備を進めていただきたいと考えております。
(問)国としても、その辺は支援をしていくという理解でよろしいでしょうか。
(答)はい。

(以上)