松村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年4月5日 

(令和6年4月5日(金) 8:35~8:43  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨

 
 おはようございます。まず、私からは、本日の閣議におきまして、加藤内閣府特命担当大臣から、「令和6年春の全国交通安全運動の実施について」の御発言がございました。
 これに関連をいたしまして私からは、警察においては、歩行者の安全な道路の横断方法、自動車運転者の歩行者優先意識、自転車や昨年7月から新たな車両区分として設けられた特定小型原動機付自転車利用者へのヘルメットの着用と交通ルールの遵守について働きかけを強化していくので、御協力をお願いしたいという、こうした旨を発言をいたしました。
 交通事故の死者数は、昨年8年ぶりに増加に転じておりまして、本年に入っても前年と同程度の高水準で推移をしております。春から夏にかけては、幼児・児童の交通事故が増加傾向にありますので、そのような痛ましい事故を1件でも多く減らせるよう、関係機関と連携をして、街頭における交通安全指導や子供たちの見守り活動を強化するとともに、広報啓発や交通指導取り締まりに力を入れてまいりたいと考えております。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)能登半島地震の関係で1点、お伺いしたいのですけれども、一義的には国交省の管轄になるかと思うのですけれども、防災上のお考えがあれば教えていただきたい件が、水道の復旧が一部の地域で、大変遅れているという課題があります。
 単純に不便なだけではなくて、避難生活で衛生面とか、メンタル面での課題になったり、あと、観光客も呼べないというような状況にもなって、経済的なダメージもあるかと思うんですが、この現状の受け止めについてお考えがあれば。
 あと、追加でもう1点。今、状況として、課題として顕在化していますけれども、インフラの老朽化とか過疎によるメンテナンス要員の不足というのは、他の地域でも潜在的に防災上のリスクに今後なり得るかと思うのですが、今後の取り組みとか、アイデアベースでも結構なので、もしお考えがあれば教えてください。
(答)まず、水道についてでございますが、奥能登への水の通水については、ほぼ完了をいたしております。
 しかしながら、地域ごとに、これから宅内への引き込み、これが今、問題になっている御指摘だろうと思います。これについては予測をいたしておりましたので、県とも連携をいたしながら、県の水道協会の皆さま方、また自治体と連携をして地域ごとに面的に進めていただく計画であるとか、また人手が足りなければ、そういった他県への依頼であるとか、こういったことを今、連携をして取り組んでいるところでございます。
 なにぶん、まだまだ支援者の方々の宿泊所が全て完了いたしておりませんので、当面は各市町村でばらつきが出ると思っております。速やかに対応をしていただくように、連携を図っているところでもあります。
 それからもう一つが、各市町村における老朽化の問題ですか。それにつきましては、国土強靱化等で現在、進めておりますし、今、「5か年加速化プラン」をやっておるところでございますが、それぞれの自治体から大変、評価もいただいておりまして、そういう問題意識でそれぞれの自治体の皆さまからも御要望が上がってきております。
 おっしゃるとおり、どこで、いつ災害が発生するか分かりません。防災計画をそれぞれの自治体で作っていただいておりますが、恐らくそういうものも頭に入れた中で御計画を立てていただいているものだと思いますので、しっかりと予算の確保の上、国土強靱化を進めてまいりたいと考えております。
(問)おはようございます。盗難車の被害についてです。先日、参議院議員の三原じゅん子先生が被害を表明されました。
 一昨年12月には、警察庁にも盗難の原罰化を求める要望が出ていると思います。数は減っていると思うのですけれども、被害がより身近になってきているのではないかと思うのですが、大臣の受け止め、今後の対策などを教えてください。
(答)まず、三原じゅん子参議院議員の盗難については、新聞等で拝見をいたしたところでもあります。また、狙われた車が非常に盗難の件数が多いような車であったというふうに思っておりますけれども、自動車盗難防止対策につきましては、自動車盗難防止に関する官民合同プロジェクトチームにおきまして策定をいたしました「自動車盗難防止行動計画」に基づく各種の取り組みを、現在、実施をしているところでございます。
 こういう取り組みをやっておりますので、減少傾向にはございましたけれども、おっしゃるように身近に感じるような犯罪であると、私も思っております。
 これから、具体的にはこの取り組みの中で、自動車製造者に対して警察から自動車盗難の手口の実態の情報を提供するとともに、盗難防止性能の高い自動車の開発について継続的な働きかけ等を行っているところでもございます。
 今後も自動車盗難の発生状況の、まず、分析結果を基にいたしまして、同プロジェクトチームで盗難の防止に向けた検討を引き続き行ってまいりたいと考えておりますし、関係省庁や関係団体と連携を図りながら、自動車盗難防止対策にさらに取り組んでまいりたいと、このように考えております。

(以上)