松村防災担当大臣の令和6年能登半島地震に関する記者会見要旨 令和6年1月4日 

(令和6年1月4日(木) 14:50~14:59  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨

 
 まず、防災担当大臣として御報告を申し上げます。
 人的被害については、自治体からの情報によると、死者78名、行方不明者6名のほか、安否が不明の方51名などと報告を受けております。引き続き、関係省庁において被害情報の確認を行っているところでございます。
 お亡くなりになられた方々の御冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被災されました全ての方々にお見舞いを申し上げたいと思います。
 引き続き、被災地に寄り添い、全力を挙げて復旧・復興、また人命の救助に向けまして全力を尽くしてまいりたいと考えております。
 このほか、石川県内においては、停電や断水、通信障害等、ライフラインの被害も継続しております。
 引き続き、被害状況の把握を進めますとともに、自治体と緊密に連携を図りながら、警察、消防、自衛隊、海上保安庁を中心に、救命・救助活動を最優先に、災害対応につきまして全力で取り組んでまいりたいと考えております。
 また、物資のプッシュ型支援につきましては、関係事業者の御協力をいただきまして、食料や毛布、トイレットペーパー、発電機、生理用品、おむつ、携帯トイレ、粉ミルク等の物資が既に被災市町村に到着しているところであります。
 例えば水につきましては、4市町に約2万リットルが既に到着しております。4つの市町というのは、輪島市、珠洲市、穴水町、能登町でございます。
 また、円滑に物資を届けるため、本日朝の7時より、七尾市の田鶴浜東交差点におきまして、災害対応車両の通行を優先するなどの、警察による交通規制や自衛隊による輸送などに取り組んでいるところであります。
 さらに物資のプッシュ型支援の対象に8市町を加え、合計で12市町に対しましての支援を進めることといたしました。8市町につきまして御報告いたしますと、七尾市、羽咋市、かほく市、津幡町、内灘町、志賀町、宝達志水町、中能登町でございます。
 引き続き、きめ細やかに被災者のニーズを把握しながら、随時適切なプッシュ型支援を継続してまいりたいと考えています。
 避難の状況についてでありますが、本日13時時点におきまして、3県で407か所の避難所が開設され、34,554名の方が避難されておられます。避難生活の長期化が予想されるところでありますが、また寒さが続く中でありますので、これから災害関連死をいかに防ぐかが今後の課題の一つであろうと考えております。関係省庁と連携いたしまして、温かい食事の提供でありますとか、避難されている方々にしっかりと寄り添い、また健康面に留意した支援に当たってまいりたいと思っております。
 また、石川県に設置した現地災害対策本部では、輪島市や珠洲市など、大きな被害がございました各市町への職員の派遣などにより、被災地のニーズを積極的に収集いたして、迅速に対応できるよう、現在体制を構築中であります。
 国民の皆様におかれましては、地震発生から1週間程度、1週間程度は震度7程度の地震の発生に注意いただきたい、また揺れの強かった地域にお住まいの皆様には、自治体の避難情報のほか、テレビ、ラジオ、インターネットなどの情報にも注意しつつ行動していただきたいと思っております。
 また、被害状況などについての悪質な虚偽情報の流布は決して許されるものではございません。こうした行為は厳に慎んでいただくように私からもお願いを申し上げたいと思っております。
 次に、国家公安委員会委員長として申し上げます。
 警察におきましては、各都府県警察からの広域緊急援助隊、警察航空隊、警備犬など約800人体制で被災者の救出・救助に当たっております。
 被害の大きい輪島市、珠洲市などにおきましては、倒壊家屋に閉じ込められている20名余の方々を救助したほか、道路が遮断され陸上からのアクセスが困難な場所については、ヘリコプターから警察官がホイストで降下いたしまして、救出・救助活動を全力で展開しているところでございます。
 輪島市や珠洲市方面へ向かう道路におきましては、今朝から災害復旧に関する車両を優先する措置を実施しているところでございます。国民の皆様、また県民の皆様には、被災地域への車の使用はできるだけ控えていただくよう、御理解と御協力をお願いしたいと思っております。私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)先ほど総理がぶら下がりのほうで、9日に予備費の決定があるということで、その中で寒冷対策や避難所の対策が盛り込まれると御表明されていました。
 現時点で何か具体的にどのようなことを想定されているかとかが分かれば教えてください。
(答)予備費につきましての使い道については、まだ私も承知いたしておりません。
 ただ、熊本地震の経験から言えば、今後発生する、また避難所の設置でありますとか、いろいろな被災地の方々に寄り添うかたちの施策が必要であると思いますので、そういったものが中心になってくると思っております。
(問)大臣の現地視察について、何か決まっているものがありましたら教えてください。
(答)現地視察の予定があるかということでございますが、まず発災が1日の16時過ぎでございましたから、本日3日目の72時間が人命最優先の時間でありますので、まずそのことに全力を傾けてまいりましたので、今のところ現地視察の予定は考えておりません。
 ただ、現地を見させていただき、しっかりと寄り添う姿勢と現場のお声をしっかりと聞くことは大事だと思っております。今後、そのことは、本日の16時を迎えた以降、あるいはそれ以降も継続的に人命救助に当たってまいりますので、そのことをやりつつ、復旧・復興の立ち上げ、また避難所の立ち上げ・設置、こういったものをやりつつ考えてまいりたいと考えています。

(以上)