松村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年10月31日 

(令和5年10月31日(火) 8:32~8:38  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

 
 私から冒頭、「津波防災の日」・「世界津波の日」について申し上げます。
 11月5日は、江戸時代の安政南海地震における「稲むらの火」の物語に由来する「津波防災の日」「世界津波の日」となっています。
 内閣府では、11月5日にこれまでの災害経験を踏まえ、津波への備えを図る「津波防災の日」スペシャルイベントをオンラインにて開催いたします。
 また、内閣府と地方公共団体が連携して、「津波防災の日」の前後の期間に「地震・津波防災訓練」を全国10か所で実施することといたしております。
 本日の閣僚懇談会ではピンバッジをお配りし、各大臣に、津波防災意識の普及啓発への御協力をお願いいたしました。
 内閣府として引き続き、津波防災意識の普及啓発、適切な避難行動の定着に向けて取組を推進してまいります。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)一部報道されていますが、2020年に起きた宮崎市の殺人事件を巡って、宮崎県警の幹部が偽の捜査画像の原本を作出して、証拠画像を改ざんしたという疑いが浮上しています。まず、国家公安委員長として、今回の疑いについてどのように受け止めていらっしゃるか教えてください。
(答)御指摘のような報道は承知をいたしております。宮崎県警からは、警察庁の通達に基づき、適切に対応している旨の報告を受けているところです。
(問)今回の宮崎県警の事案に関しては、半導体メーカー・キオクシア製の「ライトワンスメモリカード」が捜査画像、証拠画像を収めるために使われていました。この媒体は編集した画像をパソコン上で取り込めるということを、メーカー側が公式に認めていて、地元の熊本県警もこれを使用しているんですが、過去には全国の40の都道府県警が、これを使用しているというふうに報道されています。捜査の適正性というか、透明性の観点からこういった状況、問題ではないかと思うんですが、大臣の見解を教えてください。
(答)御指摘の製品については、仕様の詳細は承知しておりません。現時点においては、捜査上問題が生じているとの報告は受けていないところであります。
 必要があれば、警察庁において適切に対応がなされるものと理解をしております。
(問)弊紙の取材では、宮崎県警がこういった改ざんの疑いがあることに対して、取材に「警察庁の通達にのっとって記録媒体を購入している」というふうに回答しています。公判で証拠能力が疑われないようにするためには、撮影機材で取り込んだ画像だけを記録する媒体を使うように、要するにパソコン上で編集した画像を取り込める媒体を使わないようにということを明記した通達を改めて出す必要があるのではないかと思うのですが、そのへん考え方を教えていただけないでしょうか。
(答)現時点においては、捜査上問題が生じているという報告を受けておりませんので、必要があれば、警察庁において適切な対応がなされるものと理解をしております。
(問)世界平和統一家庭連合、旧統一協会の関係でお伺いします。
先週金曜日27日の衆議院予算委員会で、西村智奈美委員から各閣僚に対して、統一協会との関係について質問がありました。大臣、過去5回にわたって統一協会の関連団体に対して祝電を打ったということを答弁されました。
 昨年9月に朝日新聞社が行った全国会議員へのアンケートでは、当時、松村議員でしたけれども、関係はないと、祝電は打っていないというふうに答えています。これはどうしてなんでしょうか。
(答)お答えいたします。まず、朝日新聞社の方からメールでアンケートが来たことは、事務所から報告を受けております。たしか締切日が8月22日であったような記憶がございますけれども、御質問が「関連団体主催のイベント」を問うものでございました。
 したがいまして、その時点で主催のどういう団体がその関連団体なのかということを承知いたしておりませんでした。したがって、主催イベントへの祝電というものではないと回答をしたものでございます。
 ただ、7月31日か30日には、熊本日日新聞社が出された報道もございましたし、そこで初めてそういう団体もあったのだなということを知った次第であります。
(問)念のためさっきの確認なんですが、今のところ積極的に、国家公安委員長として警察庁に働きかけていくような考え方というのはあるのかないのか、考え方を教えてもらってもいいですか。
(答)その事については、今のところ詳細の報告というのは、問題も起きていないということで伺っておりますので、何かありましたら、また、引き続き検討してまいります。

(以上)