松村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和5年10月10日 

(令和5年10月10日(火) 10:43~10:51  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)先週、大臣、熊本に視察に行かれていましたけれども、その御成果と御所感を頂きたいと思います。
(答)先週6日の金曜日に、熊本県を訪問させていただきました。
 目的は、熊本地震の際の初動の動きを確認したかったというのが本当の話でございます。私自身も本地震を経験したわけですが、当日は現場を走り回っていた3日間でありましたので、政府との連携、各自治体との連携を県の方にお伺いしたかったということで、確認をしてきたところでございます。
 現場では、蒲島知事、田嶋副知事、それから宮内県警本部長からお話を聞かせていただきました。また、橋本危機管理監とお話をさせていただいたところであります。その後、今年から運用開始された防災センターを拝見させていただきました。
 まず印象に残りましたのは、私が一番最初に聞いたのは「水害については計画されていらっしゃったでしょうけれども、地震についてはどれほど計画をお持ちでしたでしょうか」ということをお尋ねいたしました。確かに計画はきちっとあったと。しかし、私と同じで、水害に対する意識のほうが強くて、地震に関する、地震の発生についてはあまり予想をしていなかったというようなお答えでありました。
 そのような中に1つ確認できましたのは、当日の官邸の動きについては既に確認させていただいておりまして、27分後にそれぞれが参集をされ、40分過ぎには対策本部が出来上がっておりました。その後、熊本県への派遣ということで、翌日10時40分には熊本県に現地対策本部も出来上がっており、非常にきちっとした素早い連動が取れているなということが確認できました。
 それから、例えば今回、あの地震のときには発災後、政府からプッシュ型支援ということで、リクエストを聞いた形で物資を送り届けるのではなく、こちら側からいろいろな物を送っていたわけですけれども、そのときに、予定していた場所が被災をしたこと。それから、届いた荷物を、例えば下ろす、それから配る、こういったラストワンマイルの対応にマンパワーが足りなかったと。それはなぜかと言うとやはり、いつも申し上げますが、支援者たる方々も被災者でございまして、参集することができなかったと。このような問題が非常に印象的でございました。
 それから、発災後、福祉避難所のような形で指定をしてあったそうでございますが、そこに近隣住民の方も避難をされてこられるので、高齢者とか要支援者の受入れが非常にしにくかったというようなお話も伺いました。
 加えて、残念ながら273人の方の尊い命が奪われたわけでございますが、直接死が50人でございました。関連死が223人いらっしゃったと。これについてもやはり検証されておられて、避難所あるいは御自宅で避難をされている方々へ、医師であったり、いろいろなマンパワーの不足によって手が届かなかったというようなお話を伺ったところでございます。
 こういった話をしっかりお伺いいたしましたので、しっかりと今後の南海トラフ地震、また、首都直下地震に対しての備えを改めて検証をし、来年の計画見直しに生かしていければと思っております。
 それと、前後しますが、防災センターについては、今年から運用を開始されたそうでありますが、あのときの知事の反省が、自分は歩いて15分で県庁に来たと。しかしながら、防災センターが10階で、エレベーターが止まっていて階段で上ったと。これはやはり1階もしくは2階に設置するべきだということで、防災センターも2階に設置されておられました。
 加えて、当時の防災センターが非常に狭く、政府側からの方々やたくさんの方が集まったときに、なかなか会議の場所さえなかったということで、次回を想定した広いスペースで設置されていたというのが非常に印象的でありました。災害を経験されて、非常に次に生かしていらっしゃるなと思ったところであります。
 なお、我々はこういったお話をしっかり検証をして、我々も災害に備えてまいりたいと考えております。そのようなことを思ったところであります。
(問)昨日午前5時過ぎ、伊豆諸島近海を震源とする地震が発生し、津波が発生しました。人的な被害はなく、船舶の被害もごく一部にとどまりましたけれども、気象庁が言う原因が分からないという点は、非常に私、国民の一人として不安を覚えるものであります。これについて大臣の御所感を頂ければと思います。
(答)昨日5時過ぎに発生しました地震、それから津波については、秘書官からすぐ連絡を頂きまして、私も注視しておったところでございます。同じような所感を持ちました。気象庁の会見を見ておりまして、なかなか原因が特定できないということでございましたので、まだ詳細の報告を受けておりませんが、今後いろいろな報告を受けまして、あの会見を見る限りでは地震の発生場所が分からないであるとか、いろいろな言葉が出ておりましたので、検証をしてまいりたいと思っております。

(以上)