自見内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年9月27日
(令和6年9月27日(金) 10:33~10:45 於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)
1.発言要旨
よろしくお願いいたします。冒頭、積極発言が1点あります。
消費者及び食品安全担当大臣として、御報告をいたします。
皆様のお手元にも資料をお渡ししてございますが、食品ロス削減推進法におきまして、来月(10月)は「食品ロス削減月間」、10月30日は「食品ロス削減の日」とされており、今年度は10月30日(水)に群馬県高崎市(たかさきし)におきまして、「第8回食品ロス削減全国大会」が開催されます。
全国大会では、消費者等に対しまして広く普及し、また食品ロス削減・食品寄附促進に直接的な波及効果が期待できる優れた取組を実施した者を表彰する「令和6年度食品ロス削減推進表彰」の表彰式も併せて開催する予定としてございます。
表彰には、今年度は合計81件の応募がございました。審査の結果、一般社団法人全国フードバンク推進協議会に大臣賞を授与することになりました。
フードバンクの規模拡大に必要な団体のネットワーク化が行われており、全国的に活動する先進事例となる点が評価されたと聞いております。
また、「食品ロス削減月間」の取組として、「目指せ!食品ロス・ゼロ」川柳コンテストの募集を10月1日(火)から開始することとしており、食品ロス削減・食品寄附促進に関するエピソードをもとにした「川柳」を詠むという体験を通じ、食品ロス問題を自分のこととして考えるきっかけになることを期待しております。
「食品ロス削減月間」には、このほかにも「てまえどり」の呼びかけや、「#(ハッシュタグ)食品ロス削減」「#食品ロス削減月間」等の共通キーワードを用いた、SNS(エスエヌエス、Social Networking Service:ソーシャル・ネットワーキング・サービス)での発信など、事業者や地方公共団体等と連携した様々な情報発信等を行うこととしてございます。また、今年7月に開始いたしました食でつなぐ共生社会「食の環(わ)」プロジェクトを促進しているところでございまして、趣旨に御賛同いただける企業・団体の皆様に、この月間を一つの契機といたしまして、お手元にも示してございますが、共通のロゴマークを是非御活用いただきたいと考えてございます。
これらの取組を通じまして、全国において、食品ロス削減・また食品寄附促進の取組が一層広がることを大きく期待しております。
詳細は事務方にお尋ねください。冒頭、以上でございます。
2.質疑応答
- (問)万博関係でお伺いさせていただきます。
先日、空飛ぶクルマの4陣営が、全てデモフライトで万博期間中に飛ばすという方針が示されているわけですけれども、来場者が乗れる可能性というのはかなり低いというふうに、今、私も聞いております。
そういった形になるというところ、空飛ぶクルマ、かなり目玉の事業の一つだと思いますが、それに対しての大臣の受け止めをお願いいたします。 - (答)空飛ぶクルマですが、「万博アクションプラン」において、目指すこととされております、遊覧飛行や二地点間運航に向けて、各運航事業者において調整をされているものと承知をしてございます。
今般、全社でありますが、商用運行ではなくデモフライトであることが公表されたわけでありますが、技術開発に絶対はなく、着実な技術の導入のための各社の判断だったと受け止めてございます。
万博では、我が国又は我が国と相互承認を締結している国において、安全性確保のための型式証明の審査が進んでいる機体が飛行するものでございまして、万博後の商用運行につながる取組であると、認識してございます。
また、万博におきましても、空飛ぶクルマがデモフライトとして、一般の方々からも見える形で飛行をするということは、実際に空を飛ぶクルマが輸送手段として実装された未来社会というものを想起させますので、社会の受容性の向上につながる大きな意義があると考えております。
政府としては、引き続き、万博での運行の実現に向けて官民一体となってしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。 - (問)夢洲(ゆめしま)の液状化、地震への強さについてお聞きしたいのですが。
隣のIR(アイアール、Integrated Resort:総合型リゾート)エリアでは、ボーリング調査の結果、液状化するおそれがあるということで地盤改良工事やっているのですが、万博エリアのほうは、地盤改良工事しなくても液状化しないと。
これ、明らかに食い違っているので、比較検証するお考えはないのでしょうか。IRエリアのボーリング調査結果を取り寄せて、どちらが正しいかチェックするお考えはないのでしょうか。 - (答)お答えいたします。前回と繰り返しの答弁になり、大変恐縮ではございますが。
博覧会の会場につきましては、令和4年11月に博覧会協会が地質調査を専門事業者に委託をして実施をしております。その結果を基に、専門家を交えた検討を行った結果といたしまして、博覧会の会場における液状化の危険度が低く、程度も軽微なものであると推定されたことから、博覧会に関わる液状化対策は不要と判断したというふうに聞いてございます。
このため、近隣の土壌で液状化対策を行うという理由だけで、再調査を行うということは考えてございません。 - (問)今のお答えは、医療の世界に例えればIR事業者病院で診断したら、がんが進行中で治療が必要だと言われて、莫大なお金を投じているのに対して、万博協会病院に行ったら、がんは進行してないと、治療しなくて大丈夫だと言われたと。
こういう状態になったら比較するのは当たり前なのではないですか。片方の病院の診断だけ信じて、それで大丈夫だというのは、ちょっとあり得ない、お医者さん出身の科学者でもある自見大臣とは思えない答弁だと思うのですが。医学の世界と重ね合わせても、今の答弁、繰り返すのですか。 - (答)お答えいたします。万博の会場につきましては、先ほど申し上げたように、令和4年11月に、専門業者による地質調査を行ったということをお伝えしたとおりでございます。
また加えまして、御案内とは思いますが、博覧会協会が令和5年12月に公表した防災基本計画の策定時におきまして、先ほどの地質調査の結果や、あわせまして大阪府が策定をしております「南海トラフ巨大地震による液状化予想図」等をもとに、安全対策協議会で専門家を交えた検討が行われてございます。
こうした二つの独立したデータを元に、万博の地質の安全性を確認しているというところでございます。
繰り返して大変恐縮でございますが、私どもといたしましては、こういった科学的なデータを基に判断をさせていただいたということを御理解賜ればと思ってございます。 - (問)全然比較して答えてないではないですか。医学の世界に応用したら、隣の病院では治療が必要だという診断が下されて、今おっしゃったのは、片方の病院が正しいと言い張ってるに過ぎなくて。そのような偏った考えで、万博担当大臣の責務が果たせると思ってるのですか。命が関わってますよね、来場者の。
- (答)お答えいたします。私どもがお預かりをしております、博覧会協会と共にお預かりをしておりますこの万博の会場についての答えを差し上げてございます。
その点について、データを基にお答えをしたということでございまして、他の土地についてのことは、私の立場から申し上げていないということは、御理解いただければと思います。 - (問)企業版ふるさと納税について、お伺いいたします。福島県の国見町(くにみまち)で、救急車の事業を巡って、寄附した企業にお金が還流したのではないかというふうな事案がありました。
この件について、内閣府として国見町のほうに、地方再生法に基づく報告徴収をされたかどうか、内容とともにお伺いします。 - (答)お答えいたします。福島県国見町におきましては、7月の百条委員会の報告に続きまして、先日、第三者委員会の報告書が公表されたものと承知をしてございます。
国といたしましては、百条委員会及び第三者委員会の報告書の内容などを精査した上で、現在、事実関係の確認を行ってございます。
これはお尋ねの地域再生法第8条に基づく報告の徴収に当たるものでございます。
具体的な進め方や今後の対応につきましては、相手方もあることであり、お答えを差し控えさせていただきます。 - (問)すいません。法律に基づいた報告徴収が必要であるというふうに判断をなさった背景に、どういったことを明らかにしたいかというところについても、教えていただけますか。
- (答)現在のところの私どもにおきましては、第8条に基づく報告の徴収に当たるというところまでさせていただいておりますが、その徴収を経て、必要な事実を明らかにしたいと考えているところでございまして、具体的にどのようなものが出てくるかは、今後の対応もありますので、お答えを差し控えたいと思いますが。
しかるべき報告徴収が完了した、終了した際には、その結果を報告をしっかりとして必要な対応してまいりたいと思ってございます。
(以上)