自見内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和6年9月24日
(令和6年9月24日(火) 12:13~12:21 於:中央合同庁舎8号館1階S101会見室)
1.発言要旨
冒頭1件、発言がございます。
能登(のと)の大雨に関連してでございます。初めに、9月20日(金)以降の大雨によりまして、能登半島地域の被災現場におきましては、引き続き消防、警察・自衛隊による懸命な捜索・救助・救出活動が行われています。お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げたいと思います。
消費者及び食品安全担当大臣としてでございます。地震や大雨といった自然災害の発生後は、災害に便乗した悪質商法や義援金の詐欺などが発生する傾向がございます。
今年の1月1日(月)の能登半島地震の発生後には、例えば「知らない事業者から、屋根の修理を行うとの訪問勧誘を受けた」、あるいは「義援金を求める電話や被災地支援のための不要品を買い取るとの電話を受けた」などの事案の相談が寄せられております。
このため、消費者庁では、ウェブサイトやSNS(エスエヌエス、Social Networking Service:ソーシャル・ネットワーキング・サービス)等を活用し、これらについて注意を呼び掛けております。
消費者の皆様には、対応に困った場合には、一人で悩まず、消費者ホットライン188(いやや)や被災された地域の方々を対象といたしました「能登半島地震関連消費者ホットライン」これは今回の大雨の被害についても同様に活用できますので、こちらに御相談いただくようにお願いを申し上げたいと思います。
私から、冒頭、以上になります。
2.質疑応答
- (問)万博関係でお伺いさせていただきます。先週、Ado(あど)さんが開幕日にライブをするということを発表されたと思いますが、その意義についてと、日本人選手で、今、メジャーリーグで活用している大谷翔平(おおたにしょうへい)選手、記録、様々塗り替えていっていますけれども、今の時点で、来年の万博と何かコラボレーションなど検討されていないか、あわせて伺えればと思います。よろしくお願いします。
- (答)184日間にわたります大阪・関西万博の開幕の日に、世界を魅了する歌い手であるAdoさんに出演いただくことは、大変喜ばしいことだと思っております。ビッグニュースだったと思います。
Adoさんのパフォーマンスに期待すると共に、このスペシャルライブを皮切りに、万博が盛り上がっていくことを大変大きく期待をしております。今回のようなイベントに限らずでありますが、今後も様々なイベントが発表されていきますので、是非、御期待をいただきたいと思います。
また、御提案があった、大谷翔平選手でございますが、その御提案に限らず一般論として申し上げれば、公表されていない段階で、検討情報について申し上げることは差し控えたいというふうに思ってございます。
いろいろサプライズを期待していただければと思いますが、差し控えたいということで、御理解賜ればと思います。 - (問)夢洲(ゆめしま)は地震・津波に強いという吉村(よしむら)知事発言について、先週お聞きしました。
その際に、「万博予定地の隣のIR(アイアール、Integrated Resort:総合型リゾート)カジノエリアでは、地盤改良工事が行われているのに、万博予定地のほうは行われていないのはおかしいのではないか、万博予定地のほうも液状化するのではないか」、という質問に対して、「IRは管轄外だ」とおっしゃいました。
隣でまさに万博エリアの安全性、液状化の可能性を考える上で重要な情報だと思うので、なぜIR担当大臣にそのエリアで地盤改良工事が行われているのか、問い合わせないのでしょうか。
ちなみに流れとしては、大阪市は液状化しないという想定だったのですけど、事業者側がボーリング調査をして、液状化の可能性があるということが分かって、地盤改良工事、税金投入をしたという経緯があるので。その信ぴょう性がどっちが正しいのか、IR担当大臣にお聞きすることはないのでしょうか。 - (答)お答え申し上げます。博覧会の会場につきましては、博覧会協会が、令和4年11月になりますが、地質調査を御案内のように実施をしてございます。
その地質調査の結果を基に、専門家を交えた検討を行った結果といたしまして、博覧会の会場における液状化の危険度は低いということ。また程度も軽微なものであるということと推定されたことから、博覧会に係る液状化対策は不要と判断した、というふうに聞いているところでございます。
なお、御指摘のIRのエリアに関しては、所管の外でございますので、大変申し訳ございませんが、お答えは差し控えさせていただきたいと思います。 - (問)今おっしゃった地質調査、万博協会の信ぴょう性が怪しいと、事業者側が聞けば、事業者側の調査計画と明らかに食い違っているわけではないですか。どっちが正しいのかチェックするのが大臣の役割なのではないですか。単に協会の調査をうのみにするのではなくて。
- (答)繰り返しになって恐縮ですけれども、お預かりをさせていただいているエリアに関しましては、令和4年11月に、国際博覧会協会が委託をいたしまして、地質調査を実行してございます。その結果を基にボーリング調査なども、もちろんその過程の中で行い、その結果を基に専門家を交えた検討を行いました結果、先ほど申し上げた判断となってございます。
私どもが何もせずに決めたということではなくて、しっかりとした調査のもとで、判断を専門家の方々と共にさせていただいたということでございます。 - (問)IR事業者の調査結果と、明らかに食い違っているわけじゃないですか。すぐ隣のIRの予定地では、同じようにボーリング調査をして、地盤改良工事が必要だという結論に至っているわけで。どっちが正しいのかチェックするべきではないですか。
- (答)繰り返しで恐縮でございますけれども、IRのことは、私たちが何かそこについてお答えすることはできませんが、少なくとも、私どもは、しっかりとした地質の調査を基に、専門家を交えて判断をさせていただいたということでございます。
- (問)科学者としての意見ですよね。隣でそういう地盤改良工事を行って、液状化するという指摘が、調査結果が出ているのに、それを見て見ぬふりをするのですか。IRの担当大臣に聞けばいいではないですか。調査結果、取り寄せればいいではないですか。見比べれば、どっちが正しいのか分かるではないですか。なぜやらないのですか。
液状化したら、もう建物の被害があって来場者に危険が及ぶ可能性は、十分予測できるわけではないですか。それなのに、そのリスクを見て見ぬふりするのですか。 - (答)繰り返しになってしまいまして、大変恐縮でございますが、お答えさせていただきます。
博覧会の会場につきましては、博覧会協会が令和4年の11月に地質調査を実施してございます。そのしっかりとした地質調査を実行していただいた上で、その結果を基に専門家を交えた検討を行わせていただきまして、博覧会の会場におけます液状化の危険度は低く、程度も軽微なものであると推定されたことから、博覧会に係る液状化対策は、不要と判断したということと聞いてございます。
(以上)